
今年初めて、雪が積もった朝。
目が覚めたらカーテン越しに、真っ白な明るい光が見えて、飛び起きるように布団から出ました。
外を見ると、一夜にして銀世界に変わっていました。
周りのどこを見渡しても、雪、雪、雪が積もり、世界中が雪に包み込まれてしまったような気持ちになりました。
リビングへカメラを取りに行き、外へ出ると空気が冷たくて、優しい静けさがありました。
(わぁ、雪だ。初雪だ!)。
那岐山は雪に包まれて姿を消し、グラウンドの奥の木々は雪化粧をして、古畑の桃の樹はそれだけで、何かの素敵な展示物かのように、枝に雪を乗せていました。
雪の降る朝は、特別です。
15センチ以上も降り積もった雪に足跡をつけてみたり、樹を揺らして雪を落としてみたり、何をしても心が躍ります。
お仕事に行く前のふみちゃんを見つけて、雪だまを投げてみると、スッと交わされて、お返しが返ってきました。
もう一度、私も雪だまを投げてみると、今度は雪がフワフワしていたため、そのまま、雪が宙で散らばり、風に乗って私の頭は白く飾られました。
(冷たい!)。
そう思ったら、ふみちゃんがクスクスと笑っていて、私もつい、面白くて笑ってしまいました。
その後は、雪で朝の畑作業もお休みだったので、なつみちゃんと少し散歩に出かけました。
まだ誰の足跡もない雪道を歩いていると、見慣れた建物も植物も、全ての景色が新鮮で、雪に別世界へ連れて行ってもらえるような気がしました。
「あゆちゃんとりゅうさんのお家へ、雪ウサギを作りに行こう!」。
そう言って、少し早いサンタクロースになったつもりで、静かに音を立てずに、そっと雪ウサギを作り玄関に置いて、帰ってきました。
帰って来てからも、古吉野なのはなのお客様玄関へ、雪ウサギを作りました。
雪ウサギには、南天の赤い実で眼を、葉っぱで耳をつけました。
「少し、眼が近くなっちゃったね」
「あれ?鼻もつけたの?」
りんねちゃんも一緒に、3人で雪ウサギを作りました。
雪はとても冷たいのですが、やっぱり、雪が積もると嬉しくて、急に雪合戦も始まります。
誰が頼んだわけでも、誰が作ったわけでもなく、自然に降って、私たちを喜ばせてくれる雪。
雪の日の朝は特別です。雪が降って雪かきをするのも、冷たい雪を触るのも、雪を思うだけで嬉しくなります。
雪ウサギの命は儚いです。
午前中、日が射して来たら雪ウサギは、空へ帰ってしまったのですが、雪が解けて、今度は木々に水滴がついている景色も幻想的で、初雪が嬉しかったです。
(ななほ)
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今朝は、起きてすぐに窓の外を見ると、何と真っ白!
一面の雪景色でびっくりしました。あまりの寒さに、凍えて体もカチコチになってしまっていましたが、午前はお仕事組さんもたくさんいてくれて、みんなとフルメニューやウォーキング練習をさせてもらって、体も温まることができて嬉しかったです。
毎週土曜日のフルメニュー後は、ウォーキング練習。今日は、その初回でした。
あゆちゃんに細かいポイントを教えてもらいながら、たった1時間足らずの短い時間ではあったけれど、みんなと練習させてもらえた時間がとても楽しかったです。
歩く練習と聞くと、一見簡単そうなイメージを持ってしまうけれど、ステージで綺麗に見せるための美しい歩き方となると、こんなにも難しいんだというのを今日の練習で感じました。
あゆちゃんが、1、2、3のカウントに合わせて、それぞれの基本の足の形や姿勢を見せて教えてくれました。
1で後ろ脚を前足に引き付け、2でその足を地面から離さずに真っすぐ前に出す。
3で腰から一瞬で重心を移動させ、ポーズを作る。
この繰り返しなのですが、気が緩むとふらっと体がぶれてしまったり、終始腹筋や背筋をしめている姿勢はかなりきつかったりして、自分は最初なかなか上手くできませんでした。
でも、これまで何度もコンサートに向けて練習したことのある人や、のんちゃんやなるちゃんが前でお手本を見せてくれて、それに少しでも近づきたいと思って真似していると、だんだんと自分の体にもそれ美しく歩く基本が入っていくような感覚があって、同じ列の人たちやみんなと動きが揃っていくのを感じるとすごく嬉しかったなと思います。
綺麗に身体のラインを見せるためには、かなりきつい姿勢になるけれど、表情でそれを見せてはいけないんだということ。
余裕そうな、堂々とした表情で、先に希望を見せるんだということ。
あゆちゃんがみんなに伝えてくれる一つひとつの言葉を聞いて、歩く練習だけでもこんなに奥が深いんだなというのにびっくりしたけれど、これからいいステージをみんなと作り上げていくために、それを目指したいと思いました。
「隣の人ととことん揃えるんだよ。もし隣の人が少し遅れていたら、その人が目立たないように、中間を歩くんだよ。」
あゆちゃんがそう言っていたのが、自分は特に心に残りました。
自分を美しく見せるといっても、単に自分だけが目立っているのでは意味がないんだ。
ステージ全体として、みんなの動きが揃って初めて美しく見えるんだ。
私はまだウィンターコンサートは経験していないけれど、スプリングコンサートに向けて、どういう心持ちで向かって言ったらいいのか、この言葉から一つ答えを教えてもらった気がしました。
ウォーキング練習ができるのは週に1回だけれど、みんなとの練習の中でそれをしっかりと積み重ねていきたいし、普段の生活からも意識を変えていきたいなと思います。
(えみ)
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