「落ち葉の羊羹」 なつみ

12月14日

 今朝は霧が濃く、中々お日様が出ずに寒かったですが、嫁入りのみんなは「寒いね」と笑顔で話していたようで、みんな強いなぁと、わたしも寒い寒い言っていないで、もっと心を強くして、寒さも楽しめるくらいになりたいです。

 今日は午後から、永禮さんとまえちゃんと7人のみんなで、大井が丘へ落ち葉集めに行かせてもらいました。
 わたしはどれみちゃんと軽トラで、ダンプの後ろを追って大井が丘の迷路へと入っていき、どこから集め始めるのだろうと思っていると、ダンプは道路わきの少しくぼんだ土地に入って停車しました。

 ここから集め始めるのかなと、道路を見ていると、わたしが見ていた反対側に大きな落ち葉の山があり、この山はいったいどうやって生まれたのだろうと疑問に思いながら、みんなとダンプに載せていましたが、夕食の席でまえちゃんが、なのはなが落ち葉集めに来ることを知ってくださっている方が、集めて、山にしてくださっていた、と教えてくださって、わたしはその方にお会いすることはできませんでしたが、ダンプ6割ほどがいっぱいになるほど、たくさんの落ち葉を集めるのは大変だったと思い、なのはなを快く思ってくださっていることが、有難く、また明日落ち葉集めに行く時も、道を綺麗にすることも大事にしていきたいと思いました。

 わたしはえみちゃんと一緒にダンプの荷台に乗って、みんなから落ち葉の入ったテミを受け取ったり、荷台に貯まっていく落ち葉を足踏みで圧縮していました。
 
 話が少し飛びますが、午前の作業は崖崩れハウス前下のブロッコリーに水やりをしていて、終えたらちょうど上の畑で落ち葉を積んだダンプが帰ってきて、落ち葉を降ろすところでした。
 永禮さんとみんなが後ろのあおりを取る瞬間、わたしはどかーっと落ち葉が流れ出てくるところを想像していましたが、あおりをとっても、数枚の落ち葉が舞い落ちるばかりで、少し拍子抜けでした。
 あれれ、と思ってみていると、ダンプが傾き、ある角度で四角いまま落ち葉がスーッと静かに降りてきました。
 まるで羊羹みたいに四角くて、よっぽどギュウギュウに詰めてきたんだなと思い、ここで話は戻りますが、その瞬間を見ていたわたしは、午後もギュウギュウに圧縮して、あおりがとっても落ち葉が傾れてくらいに詰めたいと、張り切りました。

 えみちゃんとわたしはひたすら足を動かし続けました。万歩計を持ったら、きっと5万歩くらいになるんじゃないか、そのくらい踏み続けました。
 順調に、落ち葉の嵩は増えていきます。が、3時30分ごろからは落ち葉を積んでも積んでも増えなくなりました。
 足踏みの回数を減らせば、落ち葉の嵩は増えますが、そうやってまえちゃんに「満杯になりました!」と報告するのも、なんだか心地わるく、結局はやはりギュウギュウに詰めることを選びました。
 落ち葉を積んでも積んでも増えず、増えたと思えば、踏めば踏むほど減っていくので、もどかしいですが、内心、あおりを下したダンプに落ち葉がぎっしりと詰まった、まるで羊羹のような断面が見られると思うと、ワクワクして、踏めば踏むほどに楽しみが募りました。

 30分経っても、40分経っても増えない荷台の落ち葉を見て、永禮さんは「ブラックホールじゃ」とおっしゃり、10分位おきにダンプの荷台を見に来てくださいましたが、毎回「増えとらんな」「増えとらんな」「増えとらんな」と真顔でおっしゃられていて、最後の10分は踏んで圧縮するのをやめようかと思ってしまいました。
 が、最後の10分も、えみちゃんとわたしは「駅伝のタイムと同じだね!」と言いながらラストスパートをかけて、顔を真っ赤にして終わりました。
 えみちゃんが終始足を動かし続けていて、ある時、「限界を超えた」と言っていて、わたしも限界を超えられるくらいに動けるようになりたいと、えみちゃんの持久力は本当に、並大抵でなくかっこいいなと思いました。
 真冬なのに、最後は2人とも汗をびっしょりかいて、前髪がおでこにペタッと張り付きました。

 そして、5時10分。
 お楽しみの、ダンプからあおりを降ろす瞬間が来ました。
 永禮さんとあけみちゃんとどれみちゃんがあおりを下ろしますが、落ち葉はなだれることなく、あけみちゃんが「羊羹みたい」と言うほどぎっちりを詰まっていました。
 わたしは、もう大満足でした。
 でも、えみちゃんとわたしの足踏みの力はそれ以上で、荷台を傾けても落ち葉が降りて来る気配がなく、70度ほど傾いて、やっとなだれてきました。
 みんなが口々に「すごい!」と言ってくれて、よく考えれば、ただギュウギュウに落ち葉を踏み固めただけですが、とても誇らしい気持ちになりました。
 えみちゃんとも、みんなとも、今度はみれたらいいなと思いました。

 明日も落ち葉集めに行くようで、たくさん集めて、道も綺麗にして来れたらいいなと思います。
 今日は良く動いて、よく眠れそうで嬉しいです。
 おやすみなさい。