「おじいちゃんの山の樹や実を」 ななほ

12月13日

 昨日から、盛男おじいちゃんに教えていただきながら、年末年始に向けて、門松作りが始まりました。
 私は門松を作るのが生まれて初めてなのですが、やよいちゃんとまえちゃんから、「たくさん写真も撮って、資料を作ってほしいんだ」と頼まれていて、肩にはカメラをかけて、ポケットにはメモとペンを入れて山小屋へ行きました。

 おじいちゃんの山で門松用の竹を、3本とってきたり、やよいちゃんやれいこちゃん、りなちゃんと一緒にウラジロやマンリョウを探しに行ったり、おじいちゃんの山の中にいると心が落ち着いて、好きだなという気持ちが広がります。

 よく目を凝らしてみないと分からないくらいに小さな芽をつけている植物や、寒い中に咲くピンク色のサザンカの花。
 お茶の葉や、ツヤツヤと光るシキミ。
 目の前にはモミジのじゅうたんが広がり、その上にヒノキの実がコロコロと笑うように転がっていました。

 私が、「昔の人は、本物の花で簪をしていたのかな?」と話したら、れいこちゃんが剪定ばさみで刈り取ったサザンカを私の髪にさしてくれました。
 りなちゃんかられいこちゃんへ、真っ赤なツヤツヤと光る実をつけたマンリョウを、そしてやよいちゃんには朱色の実がついたナナカマドのような実、これがセンリョウだったような気もするのですが、上品な飾りを付けあって、みんながおじいちゃんの山にあるものを髪にさしながら歩いている姿がとても可愛らしく、写真を撮っても、新しい世界が広がるような気持ちになりました。

 私は盛男おじいちゃんの山へ行かせて頂く機会もそこそこ多いのですが、おじいちゃんがいつも、「知らないよりは知っていた方がいいよ」と話して下さるように、なのはなに来て、おじいちゃんに教えてもらって、山の樹や実をたくさん覚えることができて嬉しいです。

 また、山小屋のほうへ降りてくると、おじいちゃんがみかちゃんと話されていて、
「お飾り用に花ユズをとって帰ったらいいよ」
 と声をかけて下さいました。
 りなちゃん達と花ユズをとっていると、今度は、
「そこにカボスを植えたんだけど、実がついているかな?」
 とおじいちゃんがおっしゃって、カボスも収穫させて頂きました。

 私は今までカボスを見たことが無かったのですが、おじいちゃんがお刺身と一緒に添えたらいいよと話して下さり、とてもありがたく、嬉しかったです。
 他にも、お母さんに生けてもらいたいねと話しながら、サザンカやヤツデの花もとらせて頂き、山小屋にいる時間がとても楽しくて、温かい気持ちになりました。

 門松作りはまだ途中なのですが、午後からもおじいちゃんに教えて頂きながら、8等分に割った竹を編んで行ったり、土も入れて土台が完成しました。また、できるだけ鋭角になるように門松用の竹もノコギリで切って、おじいちゃんが、「ななほちゃん、これで、来年も大丈夫だ」と肩をトントンと叩いてくださり、おじいちゃんの力強さに、私も力をいただきました。

 おじいちゃんがあゆちゃんとスプリングコンサートのテーマについて話をした事もとても喜んでいらっしゃったり、熱い焼き芋も、「これは美味しいね」と話して下さったり、また明日もおじいちゃんにお会いできるのが楽しみです。