12月13日(月)「門松づくり ――盛男おじいちゃんの知恵を学んで」

12月13日のなのはな

 門松づくり2日目。今日は1日を通して、盛男おじいちゃんに教えていただきながら、門松を作りました。昨日、門松には欠かせない、竹をみんなと切らせてもらって、太くて立派な青竹は調達できていました。あとは、門松や、しめ縄飾りなどで使う、飾り物が必要です。午前は盛男おじいちゃんの山に入って、お正月飾りで使えるウラジロや、マンリョウを集めました。

 

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 山の中は、少し肌寒いぐらいに涼しく、木漏れ日が差し込んできて植物が照らされてツヤツヤ葉っぱが光っている光景がとても綺麗だなあと思いました。山小屋へ上がる坂道には、薄ピンク色のサザンカが埋め尽くすぐらいに満開に咲いていました。地面に散った花びらも、よく見るとハート形になっていて、とても可愛いなあと思いました。
 
 盛男おじいちゃんが、生けたらいいよ、と言ってくださって、少しだけサザンカの枝を採らせてもらいました。まだぷっくりと膨らんだつぼみもありました。古吉野へのお土産として、みんなにも凛とした、綺麗なサザンカを見てもらえたらいいなあと思いました。

 

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 お目当てのウラジロは、山を少し上がって、アトリエが建っている辺りに群生していました。ウラジロ、というのは、シダ植物で、名前の通り裏側が白くなっている葉です。ウラジロは、その一角だけにびっしりと生え揃っていて、まるで別世界に来たようでした。裏をめくると、やはり白くて、お宝を見つけたような気持になりました。
 1つの葉が30センチ、40センチもある大きなものもあれば、10センチほどの、しめ縄飾りにぴったりな、小さなサイズもありました。門松に飾るための大きなウラジロを3枚、小さなウラジロをいくつかいただきました。

 

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〈ウラジロ〉

 

 山の中には、様々な種類の植物が目に入って、飽きることがありませんでした。その中でも、赤い実を付けた「マンリョウ」という植物が、ひと際、目を引きました。
 私は、マンリョウやセンリョウという植物が、どんな植物なのか知らなくて、ナンテンとどう違うのかが分かりませんでした。でも、マンリョウを身近に見てみて、実の付き方や色、葉の形が少しずつナンテンと違うことが分かりました。
 ナンテンは、ブドウのような房に赤い実が付いているけれど、マンリョウはサクランボのように、一つのところからたくさんの実がぶら下がっているように生っていました。ツヤツヤと光沢があって、宝石のようにとても綺麗でした。

 

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〈地面をじっくりと見つめながら歩き、マンリョウを見つけたときの気持ちは特別なものです〉

 

 盛男おじいちゃんの山の中には、マンリョウやナンテンの他にも、ナンテンにそっくりな、朱色の小さい実を付けた植物もあって、これは何という名前なんだろうなあと思いました。

 柑橘類の木が植わっている、山小屋の畑では、カボスや、ユズ、花ユズなど、色々な種類の実が生っていて、遠くから見た、黄色やオレンジ色が木に散らばっている光景がとても綺麗だったなあと思いました。
 しめ縄飾りに使うための、花ユズを収穫させてもらいました。花ユズは鑑賞用のユズで、オッケーサインほどの小さな実でした。レモンイエローのような、鮮やかな色がとても綺麗でした。少し枝を長くとって、しめ縄飾りで付けやすいように収穫しました。

 

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〈花ユズ〉

 

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〈見つけたマンリョウを髪に飾りました〉

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 古吉野に戻ってきて、準備も整ったところで、いよいよ門松づくりに取り掛かります。まず竹を35センチの長さで切ります。切った竹を、ナタで8等分に割って、門松の枠組みに使う細い竹を作りました。
 ナタの刃を竹の断面に当てて、金槌でナタをコンコンと上から叩きます。すると、ナタの刃が少しずつ竹に食い込んで竹に割れ目が出来ました。何回か金槌で叩くと、ある瞬間に、パッカーンと大きな音がして竹が飛び散りました。見ると、ささくれ一つなく、気持ちの良いぐらいに綺麗に真っ二つに割れていました。

 

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 盛男おじいちゃんが、ナタの刃を傷つけずに竹を割る方法や、割った後の、節の取り方など、実際にお手本を見せて下さいながら、話してくださいました。節は、ナタの刃と反対側の峰を使って、コンコン叩くと、パキッと根元付近で折ることができました。盛男おじいちゃんの手さばきや出来上がった竹がとても綺麗でした。でも、いざ私がしてみると、ナタを振り下ろす力加減が難しかったり、少し節が残って綺麗に取ることがとても難しいんだなあと思いました。

 

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 竹の細い板を並べて、シュロ縄で編んでいきました。竹の節目を気に掛けながら、私はななほちゃんとまなかちゃんとトリオになって、編みました。編み方は簡単で、一本の長い縄を半分に折って板を挟み、上下の縄をクロスさせていくだけです。青竹の板がシュロ縄で編まれて、すだれのように長くなりました。これを、立ててぐるっと円周を作ります。直径が約50センチほどの門松の枠組みを2つ、作ることが出来ました。

 

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 竹で作った枠組みは少し隙間が空いていて、これでは中に土を詰めても隙間から漏れてしまうかもしれないね、と話していると、盛男おじいちゃんが、透明のポリを側面に敷いて、土を詰めたらどうかと知恵をくださいました。ちょうど、ポリのように透明で、そして袋にもなるもみ殻袋が、なのはなにはたくさんあります。お試しで、もみ殻袋に土を詰めて竹の枠組みに入れると、その直径がぴったりで、とても嬉しかったです。もみ殻袋が見えなくなるぐらいまですり切れに土を入れて、横から見ても、上から見ても美しく見えるように、整えました。

 一緒に作業しているまなかちゃんが、「料理をしているみたい」と言っていました。本当にそうだなあと思いました。美しさを重視して、一つの門松にみんなで取り掛かって整えている作業が、何だか芸術作品を作っているようで、ウキウキしました。

 

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 門松で肝心な、土台の部分を完成することが出来ました。明日は、その土台に竹を立てたり、お飾りを盛り付けます。竹は、今日、少し、斜めカットを進めました。斜めにのこぎりで切っていく工程はとても難しく、緊張する作業でもあります。竹の繊維に逆らいながらも、ささくれが出来ないように切ります。切る面積が大きく、時間や力もたくさん使いました。でも、綺麗に切り口が繋がって切ることが出来た時は、とても達成感を感じました。

 

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 お正月飾りにナンテンを飾るのは、「難を転ずる」という意味があるからだということや、ヒイラギは魔除けの効果があって縁起が良いことなども、盛男おじいちゃんが教えて下さいました。門松を作る意味や、使う植物一つにも、昔から受け継がれてきた言い習わしや、伝統文化があるんだなあと改めて知ることが出来ました。門松を作ったり、しめ縄飾りをみんなで作って、お正月を迎えられることがとてもありがたくて嬉しいなあと思いました。
 松竹梅も、門松に飾ろう、と盛男おじいちゃんが言ってくださって、明日は松や、梅の枝を取ってきて、飾る予定です。今年もどんな門松が出来上がるのか、とても楽しみです。
 
(りな)

 

***

 

 ミズナを人に例えたら、スタミナ溢れる、たくましい青年といったところでしょうか。
 わたしにはそんなふうに見えます。

 なのはなでいくつもの野菜を育てていますが、そのなかでも群を抜いて育てやすい野菜を挙げたら、きっとミズナが上位にくるでしょう。
 そうと胸を張って言えるくらい、ミズナは強いです。
 その証拠に、こちらの写真を見てください!

 

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(ん? ミズナだけど、何か変わったことでも?)と思った方! 
 こちらのミズナ。ミズナはミズナでも、ただのミズナではないのです!
 3度目の再生をしているミズナなのです!

 なのはなではミズナを収穫するとき、根から刈り取らず、根元から3センチほど茎を残した状態で収穫をしています。そうすると、刈り残した部分から再び茎と葉が伸び、同じ株から2度収穫をすることができるのです。私たちは、“刈り取り収穫”と呼んでいます。
 一度で終わらずに、手入れも成長も味わいも2度も楽しませてくれるミズナは、春や冬と季節の移り変わりで野菜が入れ替わる時期のピンチヒッターになります。重宝される、欠かせない重要野菜の1つです。

 今回も例年同様に刈り取り収穫をしていますが、ここで強調したいのが、3度目の再生を試みているということです!
 1回、2回と収穫を終えた、第1弾と第2弾。株に残った茎と葉が、3度目の再生を目指してじわじわと大きくなりつつあります。葉の色も鮮やかで、初収穫のときと変わらないシャキシャキとした柔らかさも残したまま。朝の霜にも負けず、健気に育っていくミズナを見ていたら、なんてたくましいんだ! と思って、可愛らしくて仕方なくなりました。

 

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 その応援にといったらなんですが、3度目の再生を頑張っているミズナに鶏糞をたっぷりと施してやりました。まだまだ終わりを見せないミズナに、わたしもまだまだ頑張ってと願いを込めて、背中を押してやった気持ちです。
 ミズナは手入れをしたらすぐに効果が返ってくるところも好きです。つい3日ほど前にも水やりを行なったところ、翌日には明らかな変化が見られ、畑に来たみんなを驚かせてくれました。だから今回の追肥も、きっと十分に栄養を吸って、さらなるパワーアップしたたくましい姿を見せてくれるに違いないです。
 わたしたちの思いと手入れは、必ずミズナに届くはず!

 

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 さて、何度も収穫しては伸び……を繰り返す第1弾、第2弾。その横では、第3、4弾も追いかけるように成長をしています。11月、12月と日に日に下がっていく気温下では生育も緩やかですが、畝に3条びしっと並ぶ様は見所だなと思います。
 ミズナは追肥をしなくても収穫することができますが、この寒さのもとでは畑にいる期間もしばらく長くなりそうなので、途中経過の栄養チャージの意味を込めて、こちらも鶏糞を与えてやりました。

 第1鉄塔の葉もの畑に広がる、ミズナは全9畝あります。食卓でも大活躍中のミズナはこの冬いっぱい、畑でも食卓でもわたしたちを大いに喜ばせてくれそうです。
 育てやすくて、生命力も抜群のミズナ。
 ミズナのたくましさは野菜一! 頑張れ! ミズナ!
 
(るりこ)