「芸術作品のように」 ななほ

12月9日 (朝)

・カラマンデショウジ・スパラット

 新しく、桃の枝吊りメンバーに仲間入りした、『カラマンデショウジ・スパラットくん』。
 桃の枝吊りで使う、エクセル線やステンレスワイヤーはロールも長く、反発もしやすく、非常に絡まりやすくて困っていたのですが、このマシーンさえあれば、もう怖いものはありません。

 最初は(ホースの太鼓のようなモノで何かできないかな?)と思っていたのですが、須原さんがその仕組みを利用して、エクセル線とステンレスワイヤーのサイズにピッタリとあった、『カラマンデショウジ・スパラット』を作ってくれました。
 ちょうどその日は、午後からアセスメント演奏があり、「須原さん、午後から演奏があるのですが、須原さんは忙しいですか?」と聞いてみると、「工事はないかもしれないけれど、トラクター掛けが詰まってるけん」と言われてしまい、(演奏見てくれないのか)と残念になりながらも、仕事を増やしたのは私です! と思いました。

 とはいうものの、注文をしたその日の午後には、グラウンドの片隅に何かあるなと思い、『カラマンデショウジ・スパラット』が出来上がっていました。
 早速、使わせてもらうと、スルスルスル―とエクセル線も、ステンレスワイヤーも引き延ばすことができて、朝の時間に2人でも桃の樹3本に必要なエクセル線と、ワイヤーを用意することができました。
 
 お父さんが考えて下さった、『スッ(須)と、パラッ(原)と解ける、スパラット』に、私が半分、冗談で話していた『カラマンデショウジ』(須原さんの名前は、須原正二(しょうじ)さんです)が合わさった、『カラマンデショウジ・スパラット』は、本当に性能が良く、これからの枝吊りには欠かせない存在になること、間違いなしです!

 昨日は、HPの編集をする担当の日だったのですが、『カラマンデショウジ・スパラット』については、1年生教室へ行き、あゆちゃんやまえちゃん、ゆりかちゃんも一緒に考えてくれました。私が尊敬している人たちの中で、私も一緒にいさせてもらえたのがありがたかったし、あゆちゃんの考える、面白いキャプションや、ニュース、キャプションの書き方が本当に分かりやすく、楽しくて、HPにアップしたので、ぜひ、須原さんにも見て頂けたらと思いました。

・桃の枝吊り

 毎晩、夜の時間に15分~30分ほど、桃の枝吊りメンバーで作戦会議をしています。
 明日の枝吊りで、もっと良くするにはどうしたらいいか。1つ1つの作業工程を紙にまとめ、誰が何をするかをマニュアル化していきました。

「ここで手が空き次第、エクセル線を縛ったらいいね」
「OOちゃんはこれが得意だから、この作業に推薦します!」
「エクセル線を結ぶのは、最初は2人でいいから、残り2人は補助に回ったら早くて、無駄がないね」

 みんなで作戦会議をしているので、次の日の作業でも分からないこととか、曖昧な所が無くて、みんなの共通認識の下、みんなの意思がぴったりと合った中で、作業が進んでいくのは本当に気持ちがいいです。
 作業をしながらも、みんなが本当に笑顔で私も嬉しくなるし、エクセル線とステンレスワイヤーで枝をつると、完成形も芸術作品のように美しいです。

 こんな風に美意識を持って作業ができたり、プロになったつもりで枝吊りを確立させ、日々進化させていけるのも嬉しくて、遠くから見たら宙に浮いているような、自然に美しい形に吊られているように見える、桃はまさに、アートだなと思います。

 今は作業の時にカメラで写真を撮りながら進めているのですが、お父さんが話していたように、もう少し動きが確立されてきたら、ビデオカメラで枝吊りの様子を撮影するのもいいなと思いました。

 また、朝の時間にみかちゃんやなつみちゃんと、今日枝吊りをする樹に使う、エクセル線やステンレスワイヤーをカットしています。
 桃の樹1本に対して、8メートル前後のステンレスワイヤーが2本、エクセル線が4本、外周用のエクセル線が3本と、揃えるものは多いのですが、1つ1つにテープで印もつけて、各樹ごとにコンテナにまとめているので、エクセル線同士が絡まったり、どれがどれの樹なのか分からなくなることもありません。

 また、毎朝、みかちゃんが5人分の腰袋に、ハサミやペンチ、ワイヤークリップに養生テープ。カッター、ビニルテープなど、その人の役割に一番必要な道具などを、それぞれの腰袋に割り振ってくれます。
 それが、私が嬉しくて、みかちゃんが、お弁当やお菓子をリュックに詰めてくれる、優しいお姉さんのように見えて、毎日遠足に行く時のような、ピクニックに行く時のような気分にさせてもらいます。

 年が明けてからは、桃の冬剪定が始まり、MTもあったり、コンサートの準備があったり、同時並行で、桃の摘蕾、摘果、霜対策など、たくさんの作業や行事が待っています。
 年内に枝吊りが終わるよう、枝吊りメンバーのみんなと協力して頑張りたいし、毎日のようにドラマがあり、それを感じられる今が嬉しくて、こんな風に心と身体を動かせるのが幸せです。

(夜) 昨日は半日で、枝吊り3本の目標だったのですが、今日は4本の枝吊りを進めることができました!