「リンゴ色の夕焼け」 みつき

12月6日

 今日は、氷点下の朝でした。
 あまりの寒さに、きゅっと肩をすくめながら、第1鉄塔の畑に向かいました。
 畑の小松菜は、寒さに動じず、みんな真っすぐと立っていて、「あ、わたしもこうであらなくちゃ」と、ハッとさせられました。

 午前中、コーラスのバディ練習をしました。
『レインボー』は、まだ歌い慣れていないためか、曲のゆったりさもあってか、少し元気が足りないと感じました。でも、『ディス・イズ・ミー』や、『アライブ』は、大きな声が出せて迫力もあって、歌っていても、とてもスカッとしました。
 3人で、
「この調子で、もう1回『レインボー』を歌ってみようよ」
 ということになって、もういちど歌ってみました。すると、最初よりもくっきりはっきりとした、元気な声が出せて、とてもうれしかったです。
 歌い終わるたびに、ななほちゃんとりなちゃんが、「いま、すごく3人の声があっていたね!」「さっきよりも声が出るようになったね!」と、にこにこ伝えてくれました。
 あたたかい雰囲気のなかで思いきり歌うことができて、楽しかったです。

 わたしは最近、ダンスを踊っているみんなの顔を見ていると、涙が出てきそうになります。
 なんてきれいなんだろう、と思います。わたしはその笑顔に、みんなの仲間で居られることが本当にうれしいと、心から感じます。
 だから、ダンスメンバーのみんなと同じくらいベストを尽くしたいです。
 みんなと同じくらいの表現する気持ちを持って、笑顔で、歌いたいです。

 夕方、畑帰りにみんなと車に乗っていると、今まで見たなかで1番と言っていいくらい、ものすごく、夕焼けがきれいでした。
 オレンジ色とか柿色とかを超えて、真っ赤っかの、リンゴ色をしていました。
 遊ぶのをやめて、じゃあねと別れなくてはいけない、夕焼け。
 友達と喧嘩して、成績が良くなくて、家までの足取りが重い、夕焼け。
 明日も何ひとつ変わらない1日がやってくると、ため息をついてカーテンを閉める、夕焼け。
 夕焼けを見ると、いつもとても切なかったです。
 でも、今日の夕焼けは、とてもうれしかったです。
 真っ赤なのがびっくりして、あまりのきれいさに、しばらくじっと見ていました。
 それから視線を戻して目の前のフロントガラスを見ても、まばたきして目をつぶっても、真っ赤な夕焼けの残像がぽかんと浮かんでました。
 もういちどだけ、もういちどだけと思って、急いで車を降りて振り返っても、もう、そこにはありませんでした。
 いくらでも日が昇って、沈んでくれてかまわない。今のわたしは、いくらでも生きていけるから、と思いました。