「盛男おじいちゃん」 ななほ

11月27日

・桃の枝吊り準備

 昨日、桃部会のみんなと桃の枝吊り準備を1日していていると、気がついたら『協力』という言葉が頭に浮かんでいました。

「今日で桃の枝吊り準備を終わらせる」。朝からその気持ちで桃畑に行ったのですが、最初は斜面のポールを立てるのに1本10分近くかかってしまい、ものすごく悔しかったです。
 でも、ペアのりなちゃんと力を合わせて粘り強い気持ちで向かったり、潔く後回しにしたりして、時間と質を考えながら、作業を進めて行きました。

 畑に着いた時は思った以上に開墾26アールと17アールの面積も、桃の樹の本数も多くて、(終わるかな?)という気持ちもあったのですが、徐々に(終わらせる)となり、最後は、(終わる。終わるまで帰らない)と思いました。
 桃畑にいると、桃の大きな存在を感じて、自分の世界にこもるというのも少し違うのですが、ものすごい集中できて、時間の流れるスピードが速いです。

 今日は午前午後と6時間以上、桃畑で作業をしていたのですが、りなちゃんが、「今、11時半です」と声をかけてくれて直ぐに、「じゃあ、今頃みんなはフラダンスの練習が終わったくらいだね」と言ったら、「え、もう55分だよ」と言われてしまい、すぐに返事したつもりが、20分以上たっていたのに驚きました。

 でも、段々とりなちゃんとの息もあってきて、何も言わなくても2人の中で役割分担ができます。
 気が付いたら、掘り部隊だったどれみちゃんとさくらちゃんのペアも、私たちの反対側から竹と石を埋め始めてくれていて、午後だけで50本以上のポールを立てることができました。

 1本立てるのに、一番長くて10分の時間がかかっていたのも、4分、3分、2分とスピードが上がり、最後の方は全て2分で1本のポールが立っていき、作業をしていても気持ち良かったです。
 桃の作業は繊細なのですが、力仕事でもあり、移動で走っている間は右の手と足が痺れていました。でも、その痺れもまた面白くて、りなちゃんと全力を尽くして竹と石をひたすら埋めていると、心が綺麗になっていくようにも感じました。

 途中、別働隊の2人が、「穴あけドリルの調子が悪くて、」と開墾17アールにハンマーを取りに来ていたのですが、「どう?」と聞かれてすぐに、「終わらせたい。いや、終わらせます」と答えていました。
 そう、宣言したからには本当に終わらせたい。

 午後5時5分。少し時間が過ぎてしまったのですが、無事に開墾17アールも全て、ポールの修正ができて嬉しかったです。
 そのあと、すぐにどれみちゃん、りなちゃん、さくらちゃんと車で崖崩れハウス3棟のビニール閉めに行き、4人でだと10分も掛からずにビニール閉めができてみんなの力を感じました。

「私、この後、石生の畑を見に行くね」
 どれみちゃんの言葉に、
「え、私も行く! 私も行きます!」
 と言ったら、
「ダメ! ななほちゃんとりなちゃんは当番があるから」
 と止められてしまったのですが、石生のほうもどれみちゃんとさくらちゃんが行ってくれて目標の所までは進められたみたいで、夕食の時に桃部会の全員が集結し、それぞれのエピソードを聞かせてもらえて嬉しかったです。

 やっぱり、どんな作業も1人じゃなければ楽しくて、最後まで諦めずに、力強く乗り越えられます。どうして涙が出そうになるんだろう、と思うくらいにみんなと協力できたことに喜びを感じて、この気持ちを忘れたくないと思いました。

・盛男おじいちゃん

 今日の午後、盛男おじいちゃんと取材の方がなのはなに来て下さいました。盛男おじいちゃんが戦争に行った時のことを取材に3人の方が来ていたのですが、こうしておじいちゃんがなのはなに来て、なのはなとの関係や出会いも取材の方に伝えて下さるのが嬉しくて、私もこんなに素敵なおじいちゃんがいて幸せだなと思いました。

 おじいちゃんにお会いするのは久しぶりだったのですが、大きな笑顔で手を広げて迎えて下さり、そのまま一緒にパパイアと晩白柚を見に行きました。
 昨日、あゆちゃんに声をかけてもらい盛男おじいちゃん宛にはがきを書いたのですが、盛男おじいちゃんが、
「こんなに大きくなったのか。ななほちゃん、よく頑張ったね」
 とパパイアを見て喜んで下さいました。

「こんな風に育てられるのは、なのはなの子だけだと思うよ。ななほちゃん、ありがとう。本当に良くできています」
 盛男おじいちゃんの言葉が温かく、力強く、心に残りました。

 盛男おじいちゃんが、
「よくできているね、もう収穫してもいいよ」
 とパパイアを見て下さったり、
「僕は晩白柚が大好きなんだ」
 と話して下さり、来年は晩白柚にいくつも実をつけて、おじいちゃんへ届けたいと思いました。
 また、
「オーストラリアに行った時に、たくさん咲いていたよ」
 とストレリチアを見て話して下さったり、盛男おじいちゃんが、
「よくできましたね。本当に良かった、よかった」
 と肩を叩いて喜んで下さり、盛男おじいちゃんの笑顔に安心しました。

 またクリスマスツリーのモミの木をおじいちゃんの山へ取りに行かせて頂きたいなと思うし、お正月はおじいちゃんに門松やしめ縄作りを教えて頂きたいです。パパイアや晩白柚以外にも、オリーブやバラ、アジサイについてもおじいちゃんにお聞きしたいことがたくさんあるし、盛男おじいちゃんに色々なことを教えて頂きながら、果樹や野菜の畑をより豊かに広げていきたいと思いました。

 今朝はオリーブやコモンマロウの収穫もさせていただき、おじいちゃんがオリーブの事も喜んで下さり嬉しかったです。