「発声練習」 えみ

11月26日

 今日も朝から冷え込んでいたけれど、日中はすごくいい天気で、外は暖かくて作業もしやすかったです。
 今朝は、つきちゃんと一緒に大根の初収穫をしました。昨日ちさとちゃんややよいちゃんたちと畑を見回りに行って、大根1弾は早速今日から取り始めようということになり、嫁入り用に23本、大きくなっているものから収穫しました。

 大きいものはすでに20センチ以上、白い根が見えるくらい土の上に盛り上がっていて、太さも8センチくらいありました。これはよさそう! というものに目星をつけて、首元をもって上に引っ張ると、土の中からは真っすぐでつやつやした大根が出てきました。つきちゃんの前で思わず歓声を上げてしまうほど嬉しかったです。

 初収穫した大根をみんなにも見てもらえたり、ほしちゃんがすごく可愛くラッピングもしてくれて夜にはお父さんお母さんにもプレゼントすることができて嬉しかったです。

 午前の時間には、フルメニューの後に何人かのみんなと玉ねぎの葉摘みをしました。前回玉ねぎの畑に行ったのは2週間くらい前だったかなと思うのですが、その時よりも葉が太く、力強く伸びていて生長が見られて嬉しかったなと思います。

 午後の時間には、大根とカブの手入れをしました。今日はカブ1弾と大根2弾の草取り、追肥を進めたのですが、最初はあけみちゃんとほしちゃんと3人で、正直、全部を終わらせるのはちょっと厳しいかもしれない、という不安がありました。でもできるところまでみんなと頑張ろう、そう思って畑に向かいました。

 最初はカブの追肥から入って、カブの方は少し前に草取りを進めていたこともあって、割とスムーズに牛肥を株間に追肥して、土と馴染ませるところまですることができました。
 大根の方は、株間や畝肩に草が生えてしまっていたこともあって、追肥の前に草取りをする必要があるなと思い、株間を中心にざっと草を取ってからすることにしました。

 ちょうど4時過ぎに、お父さんがバイクで畑に来る姿が見えて、後から応援に何人か来るよと教えてもらった時、すごく嬉しかったです。
 虫を呼び寄せないためにも生の肥料は山にならない方がいいと教えてもらって、株間に片手一掴みほど、薄く広げるやり方で追肥をしていきました。たくさんのみんながいてくれたし、このやり方だと土と混ぜ込む工程がいらない分スムーズに進めることができて嬉しかったです。畑全体の様子もお父さんが見てくれて、葉がすごくつやつやとしていて元気そうだねということを言ってくれたことも嬉しかったなと思います。
 
 みんながすごく協力的に動いてくれて、最後は、ネットやビニール掛けまで時間に余裕をもって終わらせることができて、達成感のある作業でした。

 夜には、やよいちゃんがみんなに呼びかけてくれて体育館で発声練習をしました。自分はなのはなに来る前からも、今も声が小さくて、でも自分にとっては大きな壁でなかなか改善できていないのが課題です。今までは自分だけの問題だったかもしれないけれど、人とちゃんと信頼関係を作っていくためにも、声が小さいことって優しくないことだと思うようになったし、ちゃんと変えていかないといけないなと思っています。
 
 今日はお父さんややよいちゃんがメニューを考えてくれて、体育館の端から端まで声を届かせられるように、自分の名前、好きな果物、向かいの相手の好きなところ、それから今日嬉しかったことなどを一人3回ずつ言うのを回していきました。最初は声を出すのが怖い気持ちが少しあったけれど、自分の番になって体育館の中で思い切り叫ぶと意外と声が響いて、ちょっとびっくりするくらいだったけれど、気持ちがいいと感じました。さくらちゃんやまおちゃん、まことちゃんも有志で来てくれて一緒に発声練習をすることができて、みんなの知らない一面を見ることもできて嬉しかったです。

 食堂で食事のコメントを言う時とは明らかに感覚が違って、それは場所や人の多さなど、環境が違うこともあるけれど、普段人の評価が怖いとか、間違うのが怖いとか、余計な気持ちに支配されている部分が大きいからかなと思いました。それがスコンと取れたら、もっと自由になれるんだろうなと思ったし、そういう雑念に囚われてしまっていること自体情けないなと思いました。

 発声練習をさせてもらって、今日は第一回目だったけれど、声を出すと後からじわじわと力が出てくる感じがしました。それと関係があるかは分からないのですが、その後トランペットを吹いたらまぐれだと思うけれど、今まで出たことがなかった一オクターブ上の高いドが出て、そのこともすごく嬉しかったです。
 これから練習を続けていけるのがありがたいし、いい風に変わっていきたいです。

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 自分はできていないところばかりであまりの未熟さに落ち込んだりすることが多いのですが、最近は極端に落ちすぎることが減って、少し気持ちも安定しているなと思います。今の自分の現状に囚われないで少し先の未来の自分を思い浮かべること、そんな話を少し前の集合でお父さんが話してくださったけれど、その意味がほんの少しずつ分かってきた気がします。今までは何でも一人で完結させた方が楽だと思ってしまう気持ちがあったり、上手く人と関係が取れないから、それから逃げてきたけれど、自分が思っている以上にみんなは肯定的で、怖がっているのは自分だけなのかもしれないと思いました。

 野菜のことでも、今は自分の中で同じチームのつきちゃんやほしちゃん、ゆかこちゃんが心強い仲間でいてくれて、自分は頼ってしまっている部分の方が大きいかもしれないけれど、人と人の関係ってどこまでもお互い様なんだなというのをつくづくと感じます。でも、その分いい手入れができたり、いい野菜が収穫できた時の楽しさや喜びが何倍にもなっているように思います。
 まだまだ発展途上だけれど、みんなの中で、もっと役に立てるように成長していきたいです。
 読んでくださりありがとうございました。