11月25日(木)「藤井先生からのプレゼント ――宝物の篆刻――」

11月25日のなのはな

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 ゆりかちゃんに教えてもらいながら、『レインボー』のダンス練習をしました。『レインボー』は、12月4日にいらっしゃるお客様へ向けて初めて披露する曲です。その日に向けて、みんなで振りや気持ちを揃えて、フラダンスを完成できるように練習しました。
 
 『レインボー』は、テンポがゆっくりで足のステップや腰の動き、手の動きなども、ゆったりとしているものが多いです。でも、その中でも、緩急をつけて、曲の中でキラッと光るものを作ったら良いことを、以前あゆちゃんから教えてもらいました。ゆりかちゃんがずっと同じテンポ、光景ではない、新しい『レインボー』の振りを考えてくれました。

 それは、ポーズとポーズの合間に回転する動きがところどころに入った振りです。穏やかなフラダンスの中に、一瞬の高速転が入っただけで、ポーズにメリハリをつけて踊りやすくなりました。

 

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 曲の始め、れいこちゃんがステージに登場して、周りを囲むみんなが、少しずつれいこちゃんの踊るダンスに加わっていく場面も、くるっと高速転してから、ダンスを踊ることになりました。一人ひとりに魔法が吹きかけられていくかのように、綺麗だなあと思いました。これまで、踊っているところと、そうでないところの境が曖昧だったけれど、くるっと回ることで、気持ちの切り替えが出来るようになりました。

 くるっと回った後、目が回ったり重心がずれたりして、ふらついてしまうことがあります。目線を一点に定めて、一発で場見りをした位置に、目線を正面に向けられるように、これからも練習していきたいし、回る速さ、カウントも、一緒に踊るダンサーのみんなと一緒に、揃えていきたいなあと思いました。

 

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 また、腰の動きも、平坦に横移動するだけではなく、ウェーブのように少し上下させて、緩急をつける方法もゆりかちゃんに教えてもらいました。手の振りを付けながら、腰の動きを変えるのはとても難しかったです。でも、前で踊ってくれるゆりかちゃんの姿を見て、とても滑らかで、表現豊かで、私もゆりかちゃんのように踊れるようになりたいなあと思いました。

 何回も曲で合わせて、振りを身体に定着させました。途中、数人ずつダンスを前で見させてもらいました。
 いつもならダンスを踊っていて、前からどのように見えているのか、『レインボー』の曲の構成や、傘を持った人の動きが分かりません。でも、今日『レインボー』を初めて前から見て、とても心を打たれて感動しました。

 れいこちゃんを中心に、みんなが加わっていくところ、フォーメーション移動で、みんなが大きな虹を描くところ、カラフルな傘を持ったダンサーが登場するところ……。
 
 とてもスケールが大きくて、華やかな舞台がそこにあって、みんなの表情や、動き、作り出す世界観に引き込まれました。温かく包み込むような振り付けがたくさんあったり、全員がくるっと回るところは、キラッと輝くアクセントになっていて、とても綺麗でした。

 

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 色とりどりの傘がクルクルと回って、前で踊るダンサーをより引き立てていました。ステージに立つ全員が、虹を作る天使のように軽やかで、輝いて見えました。それでいて、一体感があって、凄いなあと思いました。

 前で見させてもらって、どんな表情で踊るのか、全体の中で、どんな役割をしているのか、分かりやすくなりました。ゆりかちゃんが以前、
「れいこちゃんがバラの花の中心だったら、みんなは、れいこちゃんを囲む花びらになってね」
 と話してくれました。中心に踊るれいこちゃんの強力な仲間として、一枚の花びらとして、踊りたいなあと思いました。まだ、細かな振りや場見りの位置が少し曖昧になっていたり、身体の軸がぶれてしまうこともあるけれど、周りに踊るみんなの分身になれるぐらい、伝えたい思いを表情や身体で表現できるよう、これからも練習を積み重ねていきたいです。

 

 『レインボー』は、ダンス練習だけではなく、コーラス練習も始まりました。さとみちゃんが、なのはなオリジナルのコーラスの楽譜を作ってくれて、音合わせをしてくれました。
 楽譜には、ソプラノとアルトの2パートが音符になって書かれています。私は、ソプラノの音符を追いながら、一つひとつの音を、さとみちゃんが流してくれる音源に当てはめて、確認していきました。

 

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 シャープの音があって、最初は少し音を合わせることが難しいなあと感じました。でも、何回も、何回もソプラノパートのみんなと一緒に口ずさんだり、大きく声に出して歌いました。すると、みんなの声が耳に染み付いて、音を最初から、ぴたっと当てることが出来るようになりました。

 アルトパートと重ねて、『レインボー』の曲で合わせました。原曲と、ソプラノパートと、アルトパートの音が3重に重なって、綺麗な和音が聞こえてきました。そのたびに、とても嬉しくなりました。ソプラノパートは、高温のキラキラ光る音が多くて、アルトパートは、低音の、大きく包み込むような音でした。

 体育館のスピーカーを囲んで、みんなで半円を作って、何回も何回も歌いました。歌詞ではなく、音を歌う部分ではさとみちゃんも一緒に発音を考えてくれました。一つひとつの音の粒立ちを意識して、腹筋を使って音と区切って歌いました。

 

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 さとみちゃんが、
「何かの楽器になったように歌おうね」
 と言ってくれて、私はフルートをイメージしました。キラキラしたソプラノの音色にぴったりなのではないかと思ったからです。実際に、楽器になったことをイメージしながら歌うと、声にハリが出て、歌いやすくなったように感じました。途中、お父さんが聞きに来て、「いいねえ!」と笑顔で言ってくれたことも嬉しかったです。

 ダンサーのみんなと、そしてコーラス隊のみんなと、気持ちを揃えて『レインボー』の演奏に向かって練習できた時間がとても嬉しかったです。
 
(りな)

 

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 フルメニューの後の時間を使って、近々ある演奏に向けて『レインボー』のダンス練習を進めています。
 今日はゆりかちゃんに見てもらいながら、昨日あゆちゃんに教えてもらったポイントをおさらいしつつ、みんなと曲に合わせて細かい振りまで揃えていきました。まだ本格的な練習が始まって日は浅いけれど、全体を通して何度も曲に合わせて練習することもできて嬉しかったです。

 私は、傘を使って踊るパートの一人として、この曲に出演することになりました。傘というのは、この間のお父さんのお誕生日会で、ゆりかちゃんやよいちゃんチームで使われた、キラキラしたテープでデコレーションされたカラフルな傘のことです。
 振りのほうは、まだ、毎回の練習ごとに変化が加わっているところだけど、どんどん理想の『レインボー』の形に近づいていくようでわくわくします。

 

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 今日は、主にのんちゃんが傘パートの指導をしてくれて、4人で細かい動きを揃えていきました。動きはシンプルと言えばシンプルなのですが、身体と一緒に小道具を使って美しく表現するのはすごく難しいなと感じます。
 
 傘の柄をもってくるくると回す動作だったり、傘を高く持ちながらポーズをとるところなど、傘を操るだけで今はいっぱいいっぱいになってしまっているけれど、足先や腰の動きをのんちゃんが見てくれて、細かい改善点を伝えてくれました。より美しく見えるように、そして少しでも踊りやすくするために、こうしたらいいじゃないかなどと話したりもして、だんだんタイミングが全員であってくると喜びを感じます。
 
 自分の振りに関してはまだまだ練習が必要だなと感じているけれど、ダンスメンバーとも一緒に繰り返し通して練習していると、『レインボー』という曲に対してどんどん好きという気持ちが湧いてきます。

 これからも毎回の練習時間を大切にして、曲の一部としてみんなと気持ちの伝わる表現ができるように頑張りたいです。

(えみ)

 

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 手のひらに乗せた、空色の小箱。
 留め具をそっと外して、蓋を開けると、目に飛び込んできたのは、紺色のクッションのなかに佇んだ、長さ3センチほどの、つるりとした石。
 蓋の裏に貼られた半紙に押されているのは、5ミリ四方の、印泥の落ち着いた赤色。
 その中央に、白く柔らかく収まっている、自分の名前の頭文字。

 

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 木版画教室のはじめに、藤井先生が手渡してくださった宝物。
 藤井先生から版画を教えていただいている5人のメンバーが、作品に判子を押せるようにと、藤井先生が篆刻の印材で、判子をつくってくださいました。

 箱をくるんでいた和紙には、ひらがなを判子のためにデザインした文字や、赤い印がいくつもならんでいました。並んだ印は、判子ができあがるまでに、一見しただけではわからないほどの、細かな細かな調整を、藤井先生がしてくださった軌跡でした。印材自体も、もともとはある程度の太さがあったものを、印の大きさまで削られたのだそうです。
 藤井先生は、これまでに千本を超える篆刻を彫ってこられたと、以前、伺ったことがありました。

 こんな立派な大切なものを、自分が持ってしまって、使ってしまって良いのだろうか。そう思っても、たしかに判子には、胸が切なくなるほどに優しい形をした、平仮名が刻まれているのでした。

 

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 この判子を押すにふさわしい木版画をつくりたい、そう願いながら、やすりがけをした版木に、絵を転写していきました。

 藤井先生のご指導のもと、年賀状の版画を作っている私たちは、徐々に、彫刻刀を使って絵を彫り込む工程へと歩を進めています。
 色を重ねて刷る「多色刷り」をするために、1枚の年賀状を作るのに必要な色の数ぶんのパーツを用意し、版木に複数の絵をトレースしました。
 1枚の絵のなかに、ずれないよう確実に色を重ねて刷るためには、正しい位置に紙を置いて、色を写さなければなりません。そのために必要なのが、「見当」といわれるガイドです。
 絵の隅に、紙のフチを引っ掛けるための溝を彫り込むのです。

 

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〈鉤括弧のような「カギ見当」と、辺に沿って彫る「引き付け見当」〉

 

 その「見当」を作ってから、絵の彫り込みに取り掛かりました。

 藤井先生が、彫刻刀の使い方を、丁寧に教えてくださいました。
 私は右利きですが、彫刻刀を握った右手はあくまで司令塔であり、実際に力を入れるのは、刃のそばに添えている、左手の親指だと、教えていただきました。右手の力を抜き、左手の親指で彫刻刀を進める。藤井先生の言葉を頭のなかで念じながら、彫刻刀を進めようとしても、右手に余分な力が入ってしまい、とても難しかったです。けれど、彫刻刀を持って木に向かうことが、とても楽しかったです。

 

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 これから作品を完成させていくまでに、うまくできるかどうか不安なところはたくさんありますが、藤井先生に教えていただける時間を大切に、良い年賀状に赤い判子を押せるように、教室のみんなと頑張りたいです。

(かに)

 

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