【11月号⑯】「勝央金時太鼓 『金太郎ばやし』に新たに挑戦!」さき

 毎週水曜日は、勝央金時太鼓の練習の日です。その日の夜は、いつもより薄着になり、勝央文化ホールへ行きます。七時から九時までの二時間、太鼓を叩いていると、夏でも冬でも、とても暑いです。

 ホールでの練習は、いつも、勝央金時太鼓保存会会長の竹内さんが教えてくださり、毎回一人ひとりにアドバイスをしてくださいます。
 先日の練習では、私は叩くときに右肩が上がりやすいと教えていただき、その癖を意識的に直していこうと思いました。

 竹内さんが、
「みんな手が上がってくると、細かい手の角度や身体の向きが目立つんだ」 
 と言われていて、自分の癖が全体の雑味にならないようにしたいと思いました。けれども、確実にどんどんステップアップしているようで、太鼓をより深く知ることができてうれしいです。
  
  

 練習の初めは、私たちが勝央金時太鼓で初めて叩いた曲でもある『風の舞』を叩きます。思えば、この曲も長いあいだ叩いていますが、みんなで叩いているときが一番楽しいです。

 特に、宮太鼓のソロはもう絶対に忘れないくらい頭にしみついていて、大好きなフレーズです。いつもこの曲から始まると、原点に返るようで気持ちが引き締まります。

 そのあとは、今まで練習してきた『わかば』と『那岐おろし』を叩きます。
 『わかば』は、太鼓の縁を叩く「枠打ち」がよく入る曲で、最初の打ち出しでは、十六小節間、ずっと枠打ちをしています。

 太鼓の面の部分を叩くより、力は少ないですが、ばちが当たる面積が狭いので、少しでもばちがずれると音が違ってくることを感じました。全体的に、若々しく、すがすがしい風が吹いて、わかばが揺れているようなイメージで叩いています。 

■コンサート出演に向けて

 なのはなの太鼓メンバーが今年から初挑戦をしている『那岐おろし』は、勝央金時太鼓保存会の皆さんが以前、コンサートで披露されていた曲で、私たちにとっても過去最高に難易度の高いものとなりました。音数も、ソロの拍も長くなり、だんだん複雑になるけれど、できたときの喜びは大きいです。

 中でも、一番初めの大太鼓の打ち出しは、何度聞いても迫力があります。後ろで叩くさくらちゃんとあけみちゃんを感じながら、その力強さに自分も背中を押されるような気持ちで、その音に続いて叩き出します。

 なのはなの太鼓メンバー十名のうち、宮太鼓を叩くのは今までの曲で最多の五人で、ソロも五人で回します。オリジナルで作ったソロは、得意ではないけれど他の四人にいいようにつなげられるようにしたいです。     

新曲『金太郎ばやし』の譜読みをしました

  
 また、十月六日からは、『金太郎ばやし』という曲の練習も始まりました。

 

 勝央金時太鼓は、二〇二二年の一月三十日に三十五周年記念コンサートが開催されることになっていて、なのはなのメンバーもそこに出演させていただく予定です。まだまだ質を高める必要があるので、一回一回の練習の時間を大切にして、確実に担当するパートに責任を持って自分のものにしていきたいです。

 お客さんの前で、ステージの上で叩くにふさわしく、堂々と見せる太鼓ができるよう、今から表情を作って練習していきたいと思います。