「どんな世界を表現したいか」 ななほ

11月19日 

 

 140年に一度と言われる皆既月食の日。私は当番で手が離せなくて台所の窓からうっすらと見える月を、近くにいたみかちゃんと一緒に見たのですが、その月の光に心が正されるような思いがしました。
 ここ数日、桃作業に対してどんなふうに責任を持ったらいいのか自分の中で曖昧になりつつあり、ちゃんと考えたい気持ちと、もう全て投げだしてしまいたいような気持ちになることができました。でも、やっぱり桃のことを考えているだけで少し先の未来にワクワクした気持ちになり、意欲的になれる自分がいます。

 じゃあ、どうして何かが嫌なのか、何に困っているのか考えた時、私はちゃんと考えたい気持ち、責任を持って向かいたい気持ちが行き過ぎると、そうでない自分が嫌になって投げ出したくなってしまうのだと思いました。それはあまりにも極端だし、自尊心の持ち方が正しかったら、こんな風にならないのかなと思いました。
 上手に誰かに任せて、上手に自分がやるべきことをする。これは簡単なようで、難しいです。
 今、やよいちゃんが一緒に桃の計画を考えてくれているのですが、全て任せてしまっているようで申し訳ないなと思ってしまう自分がいます。でも、『年末までに桃の枝吊りを終わらせる』という目標を持って、どうしたら効率よく、桃作業が回るのかをやよいちゃんが一緒に考えてくれるのが嬉しくて、本当は申し訳ないと思う必要もないのだと感じました。

 

 話は飛んでしまうのですが、今日は1日、桃部会のみんなと桃の枝吊り準備を進めました。新しく、どれみちゃんとさくらちゃんも加わって、7人態勢での作業は、やっぱり活気があり、進みも早いです。
 私は主に、どれみちゃんとさくらちゃんが掘ってくれた所に、竹と石を埋めてギュッとポールを固定していたのですが、最初は1本に4分近くかかっていた作業が、最終的には2分になり、ものすごい速さで進みました。
 りなちゃんと「どんどん息があっていくね」と言いながら、お互いに立ち位置や動きを考えて、無駄のない作業が楽しくて、ずっと作業をしていたい気持ちになりました。

 ふと、隣を見たらどれみちゃんとさくらちゃんが穴を掘り進めています。そして、よしみちゃんの穴あけドリルの音が聞こえます。

 本当に誰一人とかけてはいけない存在で、それは私も同じなのかなと思うと、もっとよく生きたいと強く思いました。

 

 

・好きな気持ち

 

 昨夜は版画教室があり、3日間連続で、藤井先生にお会いできて嬉しかったです。
 版画教室では今、12月23日を目標に、年賀状作りを進めています。私は、元々、絵もあまり上手ではなく最初はできるか不安だったのですが、下絵を描き始めるとものすごく楽しくて、洋服1枚でも顔が真っ赤になってしまう位、夢中になっています。
 昨日はみんなの下書きを藤井先生に見て頂いたのですが、藤井先生が1人1人に、アドバイスを下さり、「僕の意見は、正しくないことも多いけど」と笑いながら教えて下さる藤井先生の温かさに、私も温かい気持ちになりました。
 私は藤井先生の撮る写真は見たことがないのですが、藤井先生の話を聞いているだけで、先生の写真を見てみたくなってしまう位、綺麗な写真を撮るんだろうなと思います。
 藤井先生の教えて下さる構図や、イメージを聞いていると、藤井先生が1つの作品に集中して、もっとよりよくしたい、美しく表現したいという気持ちが伝わってきて、その中にも遊び心を忘れない藤井先生が素敵だなと思います。
 お父さんがいつも、「写真やダンスにも、その人の気持ちが現れる」と話して下さるように、版画も嘘はつけないなと感じます。

 (ん~。この葉っぱの部分がもう少し、違う角度の方がいいかな?あともう少し、インパクトが欲しいような、ほしくないような)

 そんな気持ちがあっても、その葉っぱの部分を迷ったままで下書きを見て頂くと、案の定、藤井先生も同じように思って、一緒に考えて下さります。
 「僕も、ここまでくるとヘタに口出しできないからね」と笑いながらも、藤井先生が一緒に見て下さるのが嬉しかったし、少し迷っていた所が全て絵に現れてしまうのを感じて、恐るべし、版画の世界だなと思いました。

 私ももっと自分に自由な発想を許して、拘り過ぎたり真面目になりすぎず、なのはなの子としてどんなことを、どんな世界を表現したいかをはっきりイメージして、版画に向かいたいです。
 本当に版画教室の時間も、作品を作る時間も楽しくて、自分の中にどんどん好きな気持ちが増えていきます。

 

 今日は白菜の初収穫があり、担当者のまちちゃん達から4キロ以上あるんじゃないかと思うくらい、大きな白菜を見せてもらえて嬉しかったです。また、第一鉄塔の葉物野菜達も、コマツナ2弾とホウレンソウ3弾を初収穫して、今日収穫に入ってくれた、るりこちゃんやなつみちゃんから「本当に手を合わせてお辞儀をしたくなる位に、生育が揃って、虫食いもなく綺麗」と教えてもらい、今年は葉物野菜が順調に育ってくれて良かったなと思いました。

 また、昨日から園芸部会チームも活動が始まり、私はえみちゃんと一緒に、コモンマロウ、ストレリチア、バラ、オリーブの担当をさせて頂くのですが、花の事を調べていると、その花が好きになって、愛着がわきました。

 古畑のオリーブも今、たくさん実がついているので、また収穫をしてカレーや塩漬けなどで頂きたいなと思ったし、コモンマロウのハーブティーは鎮痛薬にもなるそうで、何かの機会で、レモンを入れて青からピンク色に変わる紅茶も楽しみたいなと思いました。

 他にも、ストレリチアを吉畑ハウスにお引越ししたのですが、上手くしたら来週には花を咲かせてくれるかなと思って楽しみだし、お父さんが言っていたように、なのはなでバラを咲かせられるように、植物もしっかり見ていきたいです。