「ドアの先は、どこへ」 りんね

11月17日

〇新ハウス作業3日目

 新ハウスの入り口出口に、ビニールとドアを取り付けるため、須原さんと作業を進めさせてもらっています。今日で、3日目になりました。

 1日目は、ドアの枠組みを作り、2日目に枠にビニールを張りました。今日は、ビニールを張ったドアに蝶番を取り付け、材料を持って、ハウス現地へ行きました。

 須原さんとの作業は、自分が思っていたよりもとても緻密で、知恵が詰まっていました。ドア枠一つ作るだけでも、枠を歪みなく、丈夫にするための工程がたくさんありました。
 例えば、引力で、蝶番が止まっていない方が下がってこないように、“筋交い”という材木を対角線にはめる、という工程もありました。

 須原さんから、一つひとつの工程の意味を教えていただきながら、一緒に作業させてもらう時間は、弟子入りして、師匠の知恵を伝えていただくようで、とてもありがたい経験だと感じました。

 ドアの基礎となる材木は、たけちゃんハウス倉庫から、約75ミリ角の材木を運び出しました。他にも、完成した4枚のドア、脚立、踏板、ウマ、コンパネ、丸鋸、インパクトなど、作業道具一式をハウスへ移動しました。

 その際、材木を軽トラに固定するため、ロープで縛るとき、みんながいつも縛っている“玉結び”を、須原さんに教えていただきました。
 今までずっと、軽トラドライバーさんが結ぶのを見て、すごいなあ、できるようになりたいなあ、と感じていたので、教えていただいて、とても嬉しかったです。

 また、ロープをしまうときの美しい束ね方も教えていただきました。忘れないよう、また機会があれば結ぼうと思いました。

 現地では、まず底辺となる材木に、腐りにくくするためのニスを、分厚く塗りました。

 次に、たこ糸を、水平器を使って水平に張りました。
 水平器は、木の内部に緑の液体が入った管があり、その液体の気泡が、中心になったら水平ということが、分かるようになっていました。こんな風に、目で水平を確認できるのだと知り、すごいなあと思いました。

 たこ糸から地面までの距離を測り、開墾ぐわで3センチ深く掘りました。
 そこに、コーティングした材木を、たこ糸に面を合わせ、まっすぐに置いて、土で側面を埋めました。

 その次は、“下げ振り”という道具を使い、ハウスの頂点から真下となる部分に、印をつけました。そして、そこから左右に、1メートルと余分した位置と、さらに7センチ外側に印をつけ、そこから天井までの高さを測りました。

 そして、測った長さの通りに、丸鋸で柱となる材木をカットしました。
 カットした柱を立てて、ぴったりと、底辺と天井にはめると、須原さんが、天井のハウスの枠組みと、柱を、鉄の板でつなぎ留めてくださいました。

 ハウスの鉄の枠組みにビスを打つとき、須原さんは、鉄にも刺さる、半円をずらしたような先端の、“ドリルビス”というビスを使われていました。

 そんなビスが存在して、こんなに簡単に、(須原さんの技術があってこそですが)鉄と木を繋げることができるのだなあ、と分かり、本当にすごいなあと思いました。

 天井が繋がると、底辺と柱にビスを打ち込みました。
 これは、75ミリのビスを、まずは少し水平に打ち込んで引っかかりを作り、次に30度くらいの角度をつけて、打ち込みました。須原さんにお手本を見せていただき、私もさせてもらったのですが、とても難しくて、ビスが底辺の材木からはみ出てしまいました。
 減点、1億2千点です。

 さらに底辺と柱を補強するため、“かすがい”という鉄の部品を、ハンマーで打ち付けて、2本の木をしっかりとつなぎ留めました。
 須原さんの力はすごくて、私が力いっぱい、何度叩いても入りきらないかすがいを、3、4回で打ち込んでくださいました。

 “かすがい”は、両者を強くつなぎ留める部品なのだそうです。
 また、“つるはし”は、鶴の嘴から名前が来たこと。“誤魔化す”は、ゴマの粕も入れて重さを量って売ることから、言葉ができたこと。
 そんな、言葉についてもたくさん須原さんから教えていただき、とても嬉しいなと思います。

 柱が立つと、柱と柱の間、ドアの上部に材木を当てはめました。これも、須原さんが斜めにビスを打って、留めてくださいました。
 ここまでくると、いよいよ、ドアの取り付けに入りました。
 須原さんがドアを柱に合わせてくださり、蝶番にビスを打ちこんで、ドアと柱をつなぎました。

 ドアが、がっしりとした柱について、開閉できるようになったとき、本当に嬉しいなあと思いました。

 材木にもともと歪みがあったり、ドアを作った私の手が悪かったりして、多少のずれは生じたのですが、それでも、しっかりと観音開きのドアになりました。

 間口が2メートル×2メートルで、とても大きなドアであり、基礎の柱がどっしりとしているため、
「このドアの先は、どこへ繋がっているのだろう」
 と、見ているだけでもワクワクするような、とても素敵なドアになりました。
 このドアを通って、ハウスへ出入りができたら、とても嬉しいだろうなと思います。

 まだドアを取り付けただけで、外側の面のビニール張り、道路側の面も残っているので、引き続き気を敷き締めて作業していきたいです。
 完成して、みんなに見てもらうことがとても楽しみです。