「頑丈に!」 りな

11月16日

 今日は1日、桃のポールの修正の作業を、やよいちゃん、よしみちゃん、午後からはあけみちゃんと一緒にしました。少し前から毎日着々と進められていて、私も古畑で長いポールを持って、作業をしているみんなの姿を見ました。私は、この作業に入らせてもらうのは初めてで、とても緊張しました。

 午前中は奥桃畑を進めました。奥桃畑は、半分ほど、ポールの位置をずらしました。やよいちゃんやよしみちゃんが、電動ドリルで穴を掘り進めていく姿がかっこよかったです。私は、よしみちゃんと一緒に、どんどんポールを抜いていきました。ぐりぐりとポールを手で揺らしてよしみちゃんと力を合わせて、せーので抜くと、すっぽり簡単に抜けました。今年の4,5月に行った桃の支柱立てでは、篠竹で頑丈に土を固めたのですが、やはり長い時間が経ったら、強度も弱まってくるんだなあと思いました。
 
 抜いたポールの穴には、土がガチガチに詰まっていて、これからしっかりと土に刺し込めるように、詰まった土を取りました。一人が長い鉄の棒を持って、もう一人がポールを支えて、土をぐいぐい取っていきました。
 新しく開けた穴にポールを入れ、力いっぱい土に刺し込みました。そして、ここからが本番です。センターポールに向かって3,40cmほどの溝をスコップで掘ります。その溝に、石と、竹をはめ込みます。はめ込む方法や手順は、やよいちゃんやよしみちゃんが教えてくれました。やよいちゃんやよしみちゃんがベテランで、方法も工夫が凝らされて、とても研ぎ澄まされていました。石の表面が平らな面を竹に沿わせ、置きます。竹は、ただ横に寝かせて埋めるのではなく、石を置いて、少し斜めの状態で置きます。土を踏み固めて石を動かないように固定してから、斜めになった竹を手の平でぐっと押して、溝にはめ込みます。 

 はめ込められないのではないか、と思うぐらいきつきつに石をはめ込んでいるぐらいが、竹を何とかはめ込んだ時に、一番ポールの強度が高いなあと思いました。石の埋める位置、竹の埋める位置が少しでも違ったら、ポールの強度もとても変わりました。やよいちゃんやよしみちゃんと一緒に、ポールの強度を一番に考えて、作業をしました。

 石と竹をはめ込んだら、土を被せて埋めていきます。畑の土が粘土質で、上から足で踏み固めると、カチカチに固まりました。そのあとに、ポールを少し手で揺らしてみると、びくともしないぐらい固定されていて、とても驚きました。竹と石を埋めるだけで、こんなにも強度が高まるんだなあと思って、この方法がとても画期的だなあと思いました。

 午後になると、少しずつ、手順や方法、竹の角度など、感覚が掴めてくるような気がしました。午後の新桃畑は、木に対してポールの間隔が十分にあったので、ポールの移動なしで、竹と石をひたすら埋めていきました。

 私はやよいちゃんとペアになって、進めていきました。何も言わずとも、役割が決まって、2人で阿吽の呼吸でスムーズに作業していくのがとても気持ちが良かったです。やよいちゃんが、とことん強度を意識して、少しでも緩かったら潔くすぐに直す姿がかっこいいなあと思いました。

 一発でぴったりと竹がはまり、ポールも手直しする必要がないぐらい頑丈に固定されたときは、とても嬉しかったです。竹と石は、草刈りをしたり、何か作業をしても土の表面から出てこないように、念入りに埋めました。少し、タイムカプセルを埋めるような気持になって、楽しかったです。

 新桃畑半面のポールの修正を午後に終わらせることが出来て嬉しかったです。新桃畑の木の周りには、ほんの2センチぐらいのなぎなたがやが、発芽しているのが見えました。朝の作業などで、毎日水やりを回ってくれているみんながいて、少しずつ発芽してきているのが嬉しいなあと思いました。
 
 今は、高田郁さんの『商い世傳金と銀』を読んでいます。主人公の幸や、大阪商人の、自分の利益よりも、他の人の利益を優先する生き方、人情を大切にして、決して力を惜しまず、誠実に、正直にあり続ける姿勢がとても綺麗で、私もそうでありたいなあと思いました。

 明日も出来ることを精一杯頑張りたいです。