11月16日(火)「籾摺機と乾燥機がやってきた! & 兄さんダイコンと子供たち」

11月16日のなのはな

「盛男おじいちゃんから籾摺り機と乾燥機を頂くので、おじいちゃんのお家にある倉庫から、運び出しをします!」
 
 スタッフさんのまえちゃんから運び出しのメンバーの発表があり、私もメンバーの一員として運び出し作業へ行きました。一足先に、須原さんと、なのはなの回送車にロープやアルミブリッジ、道板、インパクトレンチなどの道具を載せて、盛男おじいちゃんのお家へ出発。到着すると、すでにおじいちゃんの息子さんである将郎さんが、準備をして待ってくださっていました。

 

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〈盛男おじいちゃんの家の籾摺り小屋で、大切に使われてきた籾摺機と乾燥機を古吉野へ運びました〉

 

 最初に籾摺りで使用する計量器を3人で外に運び、続いて籾摺り機。籾摺り機は3人で動かすには、十分な重さがあったのですが、休みながら少しずつ外へ。
 そして、最後は一番大きく重量のある乾燥機を動かします。乾燥機はドアの間口につかえてしまうため、乾燥機の一部である屋根の部分を取り外して運ぶことになりました。
 私は乾燥機の仕組みを理解できていないので、どこのネジをどう外したら一部分が分解出来るのか、実際に乾燥機を目の前にして見ているけれど、わからなかったのですが、将郎さんや須原さんが、手際よく分解されていくのを見て驚きました。
 
 そうこうしていると、運び出しメンバーが到着しました。みんなで屋根部分の分解に取りかかります。問題は、ネジをとるのはいいけれど、ネジをなくさないこと。どこの部分にどのネジを使ったのか、覚えておくことでした。このネジは、さくらちゃん。このネジは、まとめてどれみちゃんというふうに、その種類ごとにネジを管理する人を決めて、なくさないように、またわからなくなってしまわないように工夫しました。インパクトレンチや金槌を使って、ネジやピンをとり、モーター部分のベルトや電気の線は将郎さんが中心になって外してくださいました。

 

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 そして全員で脚立や椅子に乗って、乾燥機の屋根部分を取りはずし、運びました。
 乾燥機の下の部分は、キャスターがついており、押しながら外へ出しました。

 無事に倉庫から出せたのはいいけれど、難関は、回送車へ載せることでした。須原さんの指示のもと、回送車の荷台を斜めにして、道板をブリッジとして使い、道板の上にキャスターを乗せてみんなで押して転がしながら、荷台へ載せました。少しでも段差があると、キャスターが前に行かずに止まってしまったり、道板からキャスターが落ちてしまいそうになったりしたのですが、無事に載せることができたときは、本当にホッとしました。

 

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 帰りは、将郎さんが回送車を運転してくださって、古吉野まで無事にすべて持ってくることが出来ました。
 これからは、乾燥や籾摺りが自分たちでも出来るようになると思うと、とても楽しみな気持ちになりました。盛男おじいちゃんや将郎さんから頂いた乾燥機と籾摺り機の使い方を覚えて、大切に使っていきたいと思いました。

(みか)

 

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 ここは下町川畑。さらさらとした、きめの細かい砂地の土質には適当な根菜類が畑一面に植わっています。広がる景色には、生い茂る若々しい黄緑の葉。その土の下には、それぞれ、白、紅、柔らかいオレンジ色の3色の根がじっと出番を待っています。

 そのなかでも1番に、今か今かと首を長ーくして出番を待っているのは、ダイコン第1弾。根の直径は7~8センチまで肥大し、わさわさと茂る葉をぐっと持ち上げ、美しい白肌をのぞかせて言いました。
「僕の出番はもう少し。本当にもう少し、今月末を狙っているんだ」
 ダイコンが大好きなお母さんが喜ぶ笑顔を思い浮かべながら、初収穫の日を夢に見て、嬉しそうに言いました。

 

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 その声を聞いていたのは、隣の畝に植わる、ダイコン第3弾と白カブ、赤カブ第2弾。
 こちらはまだ、ようやく根が親指の爪大に肥大してきたばかりの赤ちゃんダイコンと赤ちゃんカブ。大きく真っ直ぐに伸びる第1弾のダイコンを見て、羨ましそうに尋ねました。

「兄さんダイコン、どうしたら君たちみたいに大きくなれるだろう?」
 すると、兄さんダイコンは大きな声で答えました。
「まずは僕たちの周りをきれいにしてもらったんだ。余分な草がなくなることで、邪魔をするものがなくなり、根を真っ直ぐに張ることができる。それからたーっぷりの肥料をもらった。そして、首元までしっかりと埋もれるように土を寄せてもらったんだ。これで僕らはぐらぐらしたり、傾いたりすることなく、真っ直ぐで美しい白肌のダイコンになれるんだ」

 嬉しそうに自慢げに話す、兄さんダイコンを見て、赤ちゃんダイコンとカブは、「僕らもそれが欲しいなぁ」と言いました。

 

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 その野菜の声がわたしたちの耳元へ届いてきました。
「ダイコンとカブに追肥をして、根の肥大を促進させよう!」
 3種の根菜類を担当する、つきちゃんを筆頭にわたしたちは車に乗って、下町川畑へ出発しました。
 1番端の4畝に茂る、ダイコン第1弾の成長ぶりに感嘆の声を挙げつつ、ダイコン第3弾と白カブ、赤カブ第2弾の草取りから始めました。柔らかい草はスポスポと抜けて、両手を使って、スピード重視で手早く抜いていきました。それに続くように、次はつきちゃんとまちちゃんが畝の真ん中、株間に筋状にたっぷりの牛肥を施していきました。

 この肥料が、今はまだほんの小さい根を、まずは現在のダイコン第1弾くらいの大きさに、そして終いには引っこ抜くだけでも十分な力が必要になるくらいの太くて立派な根に伸びて、みんなを驚かせてくれるのだろうと想像しました。その日を思うと、とても待ち遠しく感じ、目の前の作業にやりがいを感じました。

 

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 追肥後は土寄せをしました。与えたばかりの牛肥を土とよく混ぜるようにほぐし、それから株周りにたっぷりと土を寄せました。下町川畑の土はとても柔らかいので、軽い力で畝の土がほぐれ、肥料と混ざりやすくも感じました。現段階ではそこまで土寄せの必要性は感じませんが、後々、もう少し大きくなってから、この土寄せが意味のあるものになっていきます。

 赤カブは茎の根元からすでに赤みを帯びていて、根元の土を軽くはぐると、紅色の小さな根が顔をのぞかせました。赤カブと白カブを見ると、紅白を連想し、そして年の始まりのお正月もそう遠くないのだなと思いました。

 最後は上の畑へ移動し、ニンジンにも同様に追肥をしました。こちらもダイコンに続くように、ニンジン葉が真っ直ぐに直立していて、見るからに調子が良さそうでした。

 

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 複数の工程に分かれた手入れを、メンバーのみんなときびきびした動きで終えました。限られた時間を意識しながら、目標としていたところまで力を尽くせました。
 日も落ちてきて、17時のチャイムが鳴ります。
「さぁ、古吉野へ戻ろう」と畑を出ようとしたとき、「ありがとう! これで僕たちも大きくなれるよ!」そう、喜ぶ野菜たちの声が遠くから聞こえたような気がしました。

(るりこ)

 

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〈第1鉄塔畑の葉物野菜の手入れや、梅の木の肥料やりなども進めました。写真は、追肥をした小松菜の畝です〉