【11月号⑪】「赤く光る宝石の粒 ―― 小豆の莢出しと唐箕がけ ――」まなか

 ブルーシートにたっぷり干されている小豆、小豆、小豆たち。  
 今日の作業は、一日かけて沢山の小豆を莢から出して一粒ずつの豆にすることだ。  少し前から一気に収穫し始めた小豆。  
  
   
 干したり取り込んだり運んだりするときには、大人数では運べないほどたくさん収穫できていて、莢出しできることがすごく楽しみだった。

■ステップを踏みながら  

 莢をみんなで踏んで歩き、豆を出していく。  
 ぴかぴかの太陽を浴びて乾燥した莢は、「ぱりぱりっ」と気持ちいい音を立てて割れ、赤く光る小豆が飛び出す。  

 ブルーシートの上をぐるぐると回りながら莢出ししていると、何かの民族みたいで楽しい。  時にはステップを踏みながら、時には何か口ずさみながらみんな笑って足踏みしている。  だいぶ豆が出てきたら、手で取り除ける豆殻をよけていく。  
  
   
 たくさん踏んでもまだまだ出し切れてないものが混ざっていて、手で揉みながら選別する。  つやつやの小豆はとても可愛いので、一粒だって見逃せない。  

 これは片付けのときの話だけれど、地面に落ちてしまった小豆一粒一粒をちゃんとみんなで拾い集めて綺麗にするのだ。  
 私はいつも、それを見たり自分も拾ったりするたびにほっこり嬉しくなる。  

 さあ、大勢で莢出しした豆たちは次に唐箕がけをされに運ばれていく。  
 ここへ来て初めて唐箕を見たとき、「教科書で見たことある!」と実際に使われていてびっくりした。  
  
   
 くるくると唐箕を回し、取り切れなかった豆殻が風に乗って飛ばされていく。  
 からからからと回している音も季節の音なのかなあと思い、それを感じられるのはとても素敵だと思う。出てきた豆たちは本当に綺麗で宝石みたい。  

 実際に小豆でイヤリングを作った人の話も聞いて、私も是非付けたい!と欲しくなってしまった。  少しずつ冬が近づき、寒くなってきた中での作業。  

 みんなでわいわい莢出しをしながらつい話題に上がるのは、もっぱら温かくて甘いお汁粉の話だった。