「障害物リレー」 りな

11月14日

 今日は待ちに待ったなのはな大運動会当日。私はやよいちゃん・ゆりかちゃんチームの一員で、障害物リレーの実行委員を担当します。
 勇志国際高校のスクーリングがあったこともあり、昨日の準備で、障害物の最終形を知り、それから当日までの日の流れがとても速く感じました。
 昨日、やよいちゃんとゆりかちゃん中心に、チームのみんなでルールの確認をしたり、進行の流れもシュミレーションして、みんなで障害物リレーを遊んでみました。
 
 どの種目も、道具が工夫されて、難易度が高くなっていたり、斬新なアイテムを使ってアトラクションをするところもあり、これまでに無かったリレーだなあと思いました。障害物リレーの実行委員だけれど、一番、障害物リレーがしたくなってしまうなあと思いました。
 
 ゆりかちゃんと一緒に、「○○に変身!」というブースの担当をさせてもらうことになって、事前に、衣装の着方をおさらいしました。衣装の中にも、大掛かりなものや、簡単に着られるものなど様々で、本番は運試しのようなところもあって、ハラハラドキドキの、楽しいゲームになったらいいなあと思いました。

 実行委員とはまた別に、やよいちゃんとななほちゃんとりんねちゃんと、選手宣誓をすることになり、昨日から、4人で集まって文を考えました。あゆちゃんが、
「なのはなの生活にある、どんなことを生かすのかをもっと具体的に言ったら面白くなると思うよ。それが、タイムリーなことだったらいいね」
 とアドバイスをしてくれました。

 あゆちゃんの言葉を聞くまで、少し固くてありきたりな選手宣誓を考えていました。でも、あゆちゃんの言葉を聞いて、なのはなの生活と、運動会を繋げて考えていると、とても楽しくなりました。
 
 私は真っ先に、畝たて選手権が思い浮かびました。畑の中で、みんながクワを持って一列になり、一斉に畝たてを始めます。全身を使って、これ以上出せないぐらいの猛スピードで畝たてをしてくのは、大変なところもあるけれど、ほんの3分ほどで畑のほとんどの面積を畝たてし終えた時は、とても達成感があります。本気になって、みんなで勝負することが楽しいなあと思います。これを、運動会で生かせないかなあと思いました。

 やよいちゃん、りんねちゃん、ななほちゃんがなのはなの生活で培われた何かを一緒に探しました。すると、ぴったりの力を見つけることが出来ました。私達以外にも、なのはなの子である誰もが、探したら絶対に培われた力を持っているんじゃないかなあと思いました。
 
 今日の運動会は、ただ運動神経の善し悪しで勝敗が決まるのではなく、技術部門、認識力部門、陣取りは、作戦も重要になってきます。たくさんの種類の種目があるから、誰もが何か一つの種目でも、楽しめるような運動会であったらいいなあと思いました。
 
 昼食の席には、みんなが赤や青、カラフルな服を着ていて、とてもワクワクしました。お父さん、お母さん、あゆみちゃん夫婦も来られていて、家族みんなで運動会を出来ることがとても嬉しかったです。

 1種目目は、障害物リレーです。昨日、進行のシュミレーションをしたときにはなかった、たくさんの人の拍手が聞こえて、嬉しかったです。ゆりかちゃんと一緒に持ち場に付いて、「よーい、スタート!」の合図を待ちました。

 スタートの合図のもと、全チームの一走者目の人が、聖火ランナーを始めました。聖火ランナーは、長い筒の上にソフトバレーボールを乗せて、聖火をするように、高く掲げて走る種目です。決して足の速さではなく、慎重さ、器用さも必要です。
 
 遠くから見ていても、みんなの掲げるボールがぱっと目立って宙に浮いているようで、スケールの大きな種目が、見ていても、とても綺麗でした。

 続いて選手たちをまっているのは、ネットくぐりです。なのはなの畑でお馴染みのネット。なのはなならではの種目です。最初は、難易度の難しいイチジクのネットにしようか、とチームのみんなと話し合っていたけれど、最終は、獣、鳥よけの緑色のネットになりました。ネットには穴もあり、少し苦戦します。
 
 無事ネットを潜り抜けた! と思ったら、次は、長い段ボールの輪が横たわる「キャタピラ」ゾーンに突入です。
 体当たりしてくるような勢いで、みんなが思い切り手足を動かして、突進してきます。本当に速かったなあと思いました。後半の人にバトンパスをして、まもなく私達の待つ「○○に変身!」に到着します。

 想像以上にみんなが一周してくるのがとても速くて、実行委員も選手と同じように、夢中になって走り回りました。カードをシャッフルして、着付けを手伝っていたら、またすぐに選手が到着します。忙しかったけれど、とても楽しかったです。

 「侍」の衣装は、身に着けるものがたくさんあって、着付けにも時間がかかります。腰に付ける紐を結ぶのは、実行委員の役目です。なるべく着付けの時間を短くと思っていると、緊張して反対に手が思い通りに動かないことも少しありました。でも、選手のみんなが急かすこともなく、衣装を楽しんで着て、楽しそうに戻してくれることがとても嬉しかったです。
 衣装を着た選手を送り出すマネージャーさんのような気持になって、楽しかったです。
 
 無我夢中で実行委員をしていると、風船の割れる音も、大きな歓声も聞こえませんでした。でも、アンカーの人を送り出して初めて、椅子風船の「パン!」と大きな音が聞こえました。椅子風船のブースを見ると、色とりどりの風船が割れた跡が地面にあって、衣装を着た選手みんなが、風船を割ってきたんだなあと、思いました。

 図工室から出てきた、みんなが作った制作物を、こうしてもう一度、運動会でたくさんの人に着てもらえたことが嬉しかったです。

 2種目目はボッチャリング、3種目目は玉入れ…と続きました。黄色チームは、あまり良い順位を出せずに、4種目目、認識力ゲームにはいりました。

 認識力ゲームの人文字が、とても楽しかったです。私は人文字をしたことがなく、最初はどうやって文字を作れば良いのか分かりませんでした。でも、横たわって、手の先から足の先まで、全身を使って、文字の一部分を表現したらいいんだ、と知ることが出来ました。

 体育館の2階にいるお父さんとお母さんが、より美しい文字を作ったチームを判断してくれます。美しく、そして素早く文字を作ることが難しかったです。でも、チームのみんなと息を合わせて、阿吽の呼吸で文字の一部になれた時、とても嬉しくなりました。

 障害伝言ゲームは、間に計算ブースが挟まれていて、より高度なルールになっていました。私は伝言ゲームは苦手意識があって、チームの足を引っ張ってしまったらどうしよう、と心配や不安な気持ちがありました。耳を手で塞ぎながら、高まる心臓の鼓動を抑えて、冷静になれるよう、深呼吸を何回もしました。

 頭を真っ白にして、ゆりかちゃんから聞く文章だけに頭を使おう、と思いました。ゆりかちゃんから聞く文章の内容には、何桁もある数字がたくさん入っていたり、名前が長くてややこしい畑の名前などもありました。でも、普段のなのはなの生活で、畑の集合時間、持ち物をリーダーさんから聞いて、記憶する機会がたくさんあって、想像以上に記憶できることに気が付きました。

 文章を聞きながら、実際にこれから畑作業をするぞ! と思って、頭の中で情景をイメージすると、記憶が出来ました。次に待つみつきちゃんに伝える時、キーワードを全部盛り込ませながら、また文章にすることが、難しかったです。

 祈るような気持ちで、アンカーのしなこちゃんの答えを待ちました。しなこちゃんが出す答えは、正解の答えに近くて、もう少しというところで、間違っていました。でも、伝言ゲームで初めて1位になることができて嬉しかったです。

 5種目目は借り人競争、最後の種目は竹取物語でした。借り人競争は、これまでしたことがなく、とてもワクワクしました。私は、「苗字に『田』が付く人」というお題の紙を引きました。紙を上げながら、必死に声を張り上げていると、一番奥の方にいたなつみちゃんが真っ先に気が付いてくれて、手を取ってくれました。チームの垣根を越えて、一緒に手を繋いでスキップでゴールしてくれたなつみちゃんがとても心強くて、嬉しかったです。

 借りる人ではなくても、借りられる人として、ゲームに参加して、ゴールを目指すことが出来たことが楽しかったです。
 

 ラストの種目、竹取物語は、壮絶な戦いになりました。外は暗くなって、日の入りが近づいているにも関わらず、みんなの熱気はピークになって、私もとても暑くなりました。
 待ち時間も、緊張して手汗をびっしょり掻きました。出場する黄色チームのみんなを、力の限り応援しました。

 タックル・妨害ありの竹取物語は、ただ引っ張るだけではなく、相手陣地の方に回って、人ごと押したり、力の強い相手チームの人にしがみついたりタックルをして、妨害したりと、以前よりももっと、激しい戦いでした。

 障害物競争から始まって、全6種目を、みんなで怪我なく、全力で楽しめた時間がとても嬉しかったです。楽しむ側だけではなく、楽しませる側として、他のチームのみんなを盛り上げたり、より楽しめるようにと考えた、準備の時間も含めて、とびきり楽しいなのはな運動会に、みんなで作れたことが嬉しかったです。