11月14日(日)「秋のなのはな大運動会、開催!」

11月14日のなのはな

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 ついにこの日がやってきました!! なのはな大運動会です!!! 天候にも恵まれて、少し身体を動かすと暑いくらいで、運動会日和でした。
 
 今回の運動会は各チームで1種目ずつ競技を考え、自分たちが考えた種目では実行委員を担当し、みんなを楽しませる側になるということで、前回とはまた少し違った気持ちで運動会当日を迎えました。これまでの運動会と同じ種目もあれば、なのはなならではの新種目もあり、最初から最後まで本当に楽しかったです。
 
 また、今回は各チームの色を決め、その色の服を着て参加するというドレスコードもあり、競技をしていても誰がどのチームなのか一目見ればすぐに分かるし、色鮮やかな洋服がグラウンド内でもとても映えていて素敵だったなと思います。

 

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 早めの昼食をいただき、運動会は午後1時からスタートしました。運動会のスタートはお母さんの「開会宣言」、続いてお父さんの「大会長挨拶」です。お父さんが、「運動会というよりも大ゲーム大会と思って、怪我なくみんなで楽しんでやりましょう」と話してくれて、私たちも運動会への心作りができました。
 選手宣誓ではやよいちゃんを始め、ななほちゃん、りんねちゃん、りなちゃんが元気いっぱいの声で宣誓をしてくれて、宣誓の言葉の中では、その人ならではの特技などを入れたユーモアある内容もあって、オリジナルで素敵な宣誓だったなと思います。

 

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 みんなで準備体操をしたあと、いよいよ1種目目の競技が始まります。1種目目は、やよいちゃん・ゆりかちゃんチームのみんなが実行委員を担当してくれた「障害物リレー」です。今回の障害物リレーではグラウンドに描かれたトラックの周りに6種類の障害物が設置され、1人がトラック半周ずつを走り、チーム全員でリレーをするという内容でした。スタートした人からゴールした人まで、あっという間だったけれど面白い珍プレーがたくさんあって本当に楽しかったです。
 
 トラック前半に設置された障害物は、1つ目が「聖火ランナー」、続いて「ネットくぐり」、そして3つ目が「キャタピラー」です。

 

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 「聖火ランナー」では、2メートル弱ほどある長細い筒の天辺にソフトバレーボールを乗せ、それを片手で持って走ります。実行委員さんがお手本で簡単そうにやっていたので、私もこれなら意外とできそうだなと甘く見ていたのですが、実際にやってみると、長い筒の下の方を片手で持ってボールを落とさないようにしようとするとなかなか速く走ることができなくて、かなり苦戦しました。みんなも同じように苦戦している人が多かったけれど、上手にバランスを取ってサーッと走る人もいてすごかったなと思います。
 
 続いての「ネットくぐり」ですが、この競技では、着ていた服がネットに引っかかったり、ネットのつなぎ目の部分に頭がスッポリと入ってしまったりと、たくさん事件が起こっていて、よくある種目だけれど見応えがあってとても面白かったです。

 

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 私は2つめのネットくぐりを終えた時点で結構やりきった感があったのですが、前半最後の「キャタピラー」種目が更に衝撃的でした。実行委員さん特製の段ボールでできたキャタピラーですが、そのキャタピラーの中に入ってハイハイ歩きをしながら次の走者が待つ地点まで向かっていきます。みんなが段ボールの中に入ってひたすらゴロゴロと前に進んで行く様子がとても面白かったし、実際にやってみてもかなり楽しくて、個人的に障害物リレーの中で1番好きな種目でした。

 

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 後半のトラックの種目は、「○○に変身!」、続いて「平均台」、最後は「お尻で風船割り」です。「○○に変身!」では、引いた札に描かれてあった衣装を身につけて、この衣装はゴールまで身につけたまま走ります。衣装の内容は「ヤドカリ」や「ウシ」、「ミイラ」や「焼き芋」など、これまでのなのはな内でのイベントでみんなが制作した飾りや小道具などを使っていて、こうやってもう一度再利用できるのがすごく良いアイディアだなと思ったし、私が走ったときは「ヤドカリ」の札を引いて、このヤドカリの殻は以前自分たちが作成したものだったので、再び背負うことができてとても嬉しかったです。

 

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 この「○○に変身!」で身につけた衣装は、このあとの種目にかなり大きく影響を与えました。
「焼き芋」や「ウシ」を引いてしまった人は、次の「平均台」のときに下が見えづらかったらしく、かなりタイムロスしてしまったそうです。緑チームのみんなは「焼き芋」を引いてしまった人が多かったらしく、その結果が順位にも響いてしまったのかなと思いました。

 

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 ゴール直前に設置された最後の種目は、なんと「お尻風船割り」!! 実は、私は小学生の頃の運動会で、大人の人がこの種目をやっているのを見たことがあり、内心、私もお尻で風船を割ってみたいなと思っていたのです(笑)。風船をお尻で割るのはすごくドキドキして緊張したけれど、想像以上に割れても痛くなくて、逆に割れたときはとても爽快感がありました。私は青チームで、人数の都合上、前半も後半も走らせていただいたのですが、どの種目も比べられないくらい面白くて、応援する側もやる側も楽しめるリレーで本当に楽しかったです。障害物リレーではゆいちゃん・まちちゃん率いる赤チームが断トツの1位でゴールしました。青チームは3位という、なかなかさい先の良い順位で次の競技に繋げられて良かったなと思います。

 

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 1種目目の障害物リレーが終わり、続いてはボッチャとカーリングを混ぜ合わせて考えた新種目、その名も「ボッチャリング」です!
 
 この種目は、私たちの青チームのみんなが実行委員をさせていただきました。「ボッチャ」という競技はパラリンピックで公式競技になっているスポーツで、カーリングとよく似た感じのルールです。今回はこのボッチャとカーリングのルールを混ぜて、みんなで楽しめる技術系の新しいゲームを作りました。

 

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 「ボッチャリング」は簡単に言うと、5メートル離れたところから、2重に描かれた円の中心めがけてゲートボールの球を投げ、より中心にボールを近づけたチームが勝利というゲームです。
 これまでの運動会準備の段階で、お父さんにゲームの内容や細かなルールの内容を相談させていただき、どのくらいの距離から投げるのが1番面白くできるか、また、適切な球数や試合数など、みんなが楽しめるように実行委員のみんなで考えてルールを作っていきました。
 
 私は5リーグの会場の審判役として、みんなが試合する様子を見ていたのですが、みんな回数を重ねるごとにどんどん上手になっていくのを目に見えて感じました。そのなかでも、なおちゃんは最初の試合から驚異の技術力を発揮していて、円の中心にピッタリとボールを止めるプレーが3回ほどあったり、ここぞというときにスーパープレーでチームを大逆転勝利に導いていたりして、私も見ていてすごく興奮して本当にすごかったなと思います。

 

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 チームによって作戦や投げ方も違っていて、見応えのある試合ばかりでした。予定していた試合は2試合だったのですが、みんなが、「もう1試合やりたい!!」と言ってくれて、急遽3試合目もすることになって、みんなが楽しそうにしている姿を見て私もとても嬉しかったです。運動会が終わってからもみんなが、「ボッチャリングがすごく楽しかった!!」「またやりたい!!」と話してくれて、それだけで幸せな気持ちになりました。みんなに喜んでもらえて、楽しんでもらえて、チームのみんなと実行委員をさせていただけて本当に嬉しかったです。

 

ここまでの記事は、よしみ が担当しました。
ここからの記事は、るりこ が担当します。

 

 さて、身体も熱くなり、上着を1枚脱いだ辺りで、3種目目へ突入!

 なのはな運動会、第3種目目は、運動会の定番中の定番! 玉入れです!
 グラウンドの中央に描かれた、2つの大きな円。その中央に4メートルはあると思われる、長いながーい竹にそれぞれ白と赤のかごが取り付けられ、その下にはたくさんの玉が散りばめられました。(うわー! 小学生以来の玉入れだ!)と幼心をくすぐられるような感覚で、どきどきしながら外円をぐるっと囲むように並びました。

 

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 実行委員のかにちゃんの合図で、「よーい! スタート!」。
 小学生の頃よりは上手くなっているだろうか? いや、きっと上手くなっているに違いない! 簡単! 簡単!
 ……簡単じゃ、ない……。全然入らなーーい!!!
 あれー!? 玉入れってこんなに難しかったっけーー!? と心は大パニック。
 でも、「残り30秒!」と実行委員さんのタイムコールがかかると、冷静さを失ってしまって、「えいやー!」と取りあえず投げてしまう自分。それはチームメンバーも同じだったようで、「残り時間、短いよ!」「どうしよう! 入らない!」と言いながら、とにかくい地面に転がっている玉をかごめがけてポンポン投げているうちに、「終了ーー!!!」とタイムアップになってしまいました。
 
 競技中は見ているようで、全く目に入っていなかったかごの中身を見上げると、半分くらいは入っているかな? という状況でした。
 さて、気になる結果は? みんなの、「いーち! にー! さーん!」のカウントダウンと共に、中央で竹を押さえてくれていた、さやちゃんとまなかちゃんが一球ずつ、玉を放り投げてくれました。見た目によらず、予想外にかごから玉が出てきます。でも、自分たちのチームの残りが少なくなってきたなと思ったら、相手チームのかごの中にはまだまだたくさんの玉が見えます。そして、最後の一球、まなかちゃんが空に向かって高く投げ上げたのを合図に、わたしたちのチームの一回戦の玉数は30玉でした。相手チームは33玉。(あー! 3玉差かー!)と思ったら、あの時、あの一球が入っていたらなぁ……! と、すごく悔しい思いがしました。

 

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 試合はトーナメント戦で行なわれました。そのなかでも、特に印象的だった試合は、青チーム対緑チームの試合でした。青チームはとにかく強くて、どの試合もかごに入りきらなくなるくらいに多くの玉を入れていました。その試合も白熱し、1分間の試合が終了時点でのかごの見た目は、またもや青チームの圧勝と見えました。しかし一球ずつカウントダウンをしていくと、「38! 39! 40!」と、予想外に緑チームのかごからも玉がどんどんと出てきます。40を超えた! でもさすがにここで終わりか? と思ったけれど、さやちゃん、まなかちゃんの投げるボールはまだ止まらない! そしてそして、なんと、「44!」のカウントで、さやちゃんとまなかちゃんの両方が最後の一玉を空に向かって、高く投げ上げました。なんと、同点だったのです! 会場が歓声と驚きの声で包まれました。

 

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 試合は延長戦へ突入し、30秒間で入った玉数で競うことになりました。試合をしている子はもちろん、応援している側のわたしまで、緊迫した空気に心臓の鼓動が速く打っているのを感じました。

 延長戦。やはり青チームも緑チームも勝ち進んだだけあって、安定して、着実に玉を投げ入れていました。上手な子を見ていると、下から投げ入れるよりも、ジャンプをしながら上投げをすると入りやすいようでした。そして30秒間の延長戦は、本当に一瞬にしてタイムアップになりました。みんなが固唾を飲んで見守る結果は……?
「31! 32! ……33!」
 僅か一球の差で、緑チームの勝利でした! 同点の上に、1玉差での決着。緑チームの子たちが飛び跳ねるようにして喜んでいる姿からも、わたしたちも存分に楽しませてもらったなと感じました。

 決勝戦は、こちらも僅か1玉差で緑チームが優勝しました。玉数は54玉という新記録を出していて、決勝にふさわしい、見ているみんなも盛り上がるゲームを繰り広げてくれました。
 
 玉入れって、改めて面白いなと思って、今回は悔しい思いをしたので、ぜひまたリベンジしたいです!

 

 続く、4種目目。こちらは、『運動会』という枠を超えた、頭脳派ゲームです!!
 1週間前にゲームが発表されたときから、(頭脳派ゲームって一体なんだろう?)と見当も付かない、誰もが1番気になる種目でした。でも身体を動かす運動会のなかで、頭も使って勝負をするのって楽しそう! もしかしたら運動が苦手な子でも、ここぞと挽回できるチャンスのゲームかもしれない! という大きな期待もありました。

 さぁ、気になる第1ゲーム。その名は、『認識型イス取りゲーム』です!
 ただの『イス取りゲーム』ではありません、あくまで“認識型イス取りゲーム”。
 一体どんな仕掛けがあるのかというと……?

 

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 ルールは、赤、青、緑、白、黒、紫、オレンジ、黄色の札がかかったイスが8脚、置かれてあります。そして少し離れた先に7人の実行委員が、各色に塗られたカードを持って並んでいます。あゆちゃんの「せーの、どん!」の合図で実行委員が札をめくり、その7つのボードの中にない色のイスにいち早く座った人が勝ち、というゲームです。
 
 ただ単純にイスを奪い合うのではなく、頭を使って、まずは正しく色を認識し、その上で全走力で走って1番に正しいイスを選んで座らなければならないのです。これはただ足が速い人が有利ということにはならず、いかに冷静沈着に判断ができるかということで勝負が左右されるので、これまでにない新しいタイプのイス取りゲームに気合いが湧きました。
 
 各チームから1人ずつ出場し、1回戦ずつ戦っていきます。走ってイスに座る人は1人ですが、実行委員さんが挙げた札を見て、無い色を見つけ出し、「○色!」と指示を出せるのは全員なので、1試合1試合、全員で参加しているようで、毎回緊張しました。

 わたしたちのチームは作戦として、1人1色を決め、実行委員が挙げた札の中で自分が担当する色がなかった場合に、その色を大きな声で叫ぶ、という作戦で挑みました。
 しかし、「せーの、どん!」でカードが上がった瞬間、一斉にみんなが「○色!」と叫ぶので、そのなかで本当に正しい色を聞き分けなければなりませんでした。

 

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 自分の番が来たときは、本当に緊張しました。チームの仲間を信じて、その声だけを聞きとろう、とカードがめくられる瞬間を待ちました。「せーの、どん!」あゆちゃんの声がグラウンドに響いた瞬間、「白色! るりこちゃん、白色だ!」という声が聞こえた気がしました。よくわからないけれど、とにかく走り出し、白色のイスに焦点を絞り、そこめがけてスピードを上げました。後ろには他のチームの子がすぐ傍に迫っているのがわかりました。
 白色のイスはすぐ目の前! このままいけば1番だ! 

 そう思った瞬間、なぜか急に違う色を叫ぶ声が聞こえたような気がして、一瞬だけ、(えっ? 本当に白?)と迷いが頭をかすめました。その迷いが身体をほんの少し、止まらせました。その瞬間、さっと誰かがイスに滑り込んできました。黄色チームのみつきちゃんでした。わたしが座ったのはイスの3分の1。みつきちゃんが3分の2の範囲を先に座り込みました。

 

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 審判をしてくれていたお父さんが、
「先にイスの前に来たのはるりこだったけれど、これはあくまでイス取りゲームなので、先にイスを奪い取った、みつきの勝利です!」
 と言いました。(あちゃ~!!!)と思いました。悔しい思いでチームメンバーのもとへ戻ると、「惜しかったね」と励ましてくれて、「次、挽回しよう!」と常に前向きな方へ引っ張ってくれるチームメンバーの存在がとても頼もしく思いました。

 

 続く第2ゲームは、『人文字ゲーム』! これは、実行委員が問題を出し、その答えを人文字で作るという、一見、聞いただけでは簡単そうに思えるルールですが、正解する上で2つのポイントがあります。まず1つ目は、その答えが合っているかということ。そして2つ目はその人文字が美しいかということ。だから全チームが正解だったとしても、得点がもらえるのはその文字を1番美しく、人文字で表現したチームなのです。

 会場には真新しいブルーシートが敷かれ、青い海のようになりました。審判員はお父さんとお母さん。お父さんとお母さんはグラウンドとみんなを見渡せるように、体育館の外階段の2階へと上がりました。

 

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 では、第1問!
「ハウスミーティングの火曜日のチーム名は『サラマンダー』ですが、『サラマンダー』を英語のスペルにしたときの3文字はなんでしょう?」
 でした。問題を聞いたらすぐに答えを話し合います。「L?」「R?」という2つの意見に割れましたが、わたしたちのチームは、「Lだと簡単だから、あえて難しいRなんじゃないか」という声が上がり、「R」を作ることにしました。リーダーにゆいちゃんが指示を出して、みんなで身体を曲げたり、少し湾曲させたりして、人文字で『R』を表現しました。
 
 他のチームの完成し、答え合わせ。5チームある内、「R」と答えたチームが3チーム。そして「L」と答えたチームが2チームと、答えが半々に分かれました。どのチームからも、「えー? やっぱりLだったかな?」と迷いの声が聞こえてきます。
「答えは……L!」

 

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 その答えに喜んだチームが2チーム。そこで負けが決定したチームが3チーム。しかしまだ1位はわかりません。ここでお父さんとお母さん判定が下ります。お父さんとお母さんが上から見て、最も美しく「L」の人文字を作っていたのは、ピンクチームでした! 答えは合っていたとしても、得点がもらえない場合もあるのです。いかに美しく人文字を表現するか、そこがみそだと思いました。
 
 第2問は、
「たけちゃんの名前、“たけひろ”の“ひろ”を漢字にしたときの画数は?」
 という問題でした。たけちゃんの“ひろ”は、漢字にすると、“寛”。答えは「13画だ!」と、すぐにわかり、メンバー8人で「1」と「3」を作りました。わたしは「3」の中心部分を担当したのですが、きれいに身体を曲げるのが難しく感じました。答え合わせでは、「5画」「11画」「13画」と答えは分かれ、1位を勝ち取れるチームは3チームに絞られたのですが、ここでも最も美しく「13」を表現したのはピンクチームで、人文字を作るのってすごく難しいなと思いました。

 

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 第3問、ラスト問題は、
「新しくなのはなにやって来た回送車のニックネームの上2文字を表現しろ!」
 でした。答えは、「フォワード」の「フォ」。まさかの2文字です。「フ」は簡単の作ることができましたが、「オ」が難しく、5人で身体を寄り合わせて表現しました。すぐ近くにみんなの顔が合って、目が合うと、ついついクスっと笑ってしまったりもしました。

 この問題は全チームが「フォ」で正解でしたが、1位は、「フ」と「オ」の大きさがはっきりと分かるように人文字で表現することができた緑チームが選ばれました。
 人文字を作っている自分たちでは上から見たら一体どんな形、景色になっているのかわかりませんでしたが、お父さんとお母さんが、「すごく面白い景色だよ。写真映えしそうだね」と言っていました。きっと、この文章の次にある写真がその景色。わたしも見るのが楽しみです。

 

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 さてさて、頭がフル回転してきた頭脳派ゲームも最終ゲームへ。それは、「障害伝言リレー!」。こちらもただの伝言ゲームではありません。なんと、伝言を受けて、次の人へ伝達をする前に、問題に答えてからでなけば進めないのです。それも小数点の計算問題。数値がいっぱい出てくる伝言に、さらに関係のないまぎらわしい数字が介入してくることで、頭が大混乱になるというわけです。(くー! 惑わされてたまるかー!)と、逆に熱が入りました。
 
 しかしこのゲーム。始まったとたん、運動会とは思えない静けさに……。BGMだけが流れていて、そのなかでこしょこしょと耳を近づけて伝言を伝え合う子と、黙々と計算を解く子、そして聞こえないように耳をふさいで静かに番を待つ子。一瞬にしてガラッと変わってしまった会場の空気に、
(みんなで作る運動会だからこそ生まれる空気だな)
 と思い、なんだか嬉しくて、運動会のゲームもルールも、全て自分たちの手で作り出せることがとても嬉しいことだなと感じました。

 

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 そんなことを考えているうちに、番が回ってきました。伝わってきた伝言は、
「崖崩れハウス前上畑に、籾殻とクワを乗せた58-08の軽トラで、7時25分に畑に集合」
 でした。いくつかのキーとなるワードと、なんだか紛らわしい数字がちらほら。

 それでもしっかり頭に叩き込んだら、走って、中央に置かれた問題会場へ行き、提示された計算問題を解きました。しかしその計算問題がまた紛らわしい。小数点がいっぱい出てきて、筆算をしながら、頭の中で足したり、掛けたりをしていると、頭がいろいろな数字で乱されました。ようやく解けた! とほっと一安心をしたら、(あっ! 今は伝言ゲームをしていたんだ!)と今の状況を思い出して、慌てて、次に待つ仲間の元へ走りました。

 

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 全8人で伝言を回し、アンカーの子が受けた伝言をボードに書き写し、答え合わせになります。しかし蓋を開けてみると……あれ? あれれ? えぇーーー!!!! なんでーー??
「崖崩れハウス前上畑」がなぜか、「崖崩れハウス」になっていたり、「58-08」が「50-78」になっていたり、伝わってきたものと違う!
 どのチームも間に挟まれた計算問題で、せっかく覚えたつもりの文章が刺激されてしまい、初めと異なったものになってしまっていました。でもそれも笑いになってしまって、みんなでどこで混乱が起きたのか、順を追って探っていくのも面白かったです。
 
 2問目も同様に数字がいっぱい出てくる伝言でしたが、今度は間に挟んだジャンケン3本勝負で、こちらもおかしな結果に。ふと、日常のなかでも誤った伝言が回らないように気を付けないと、と思ったりもしました。

 次から次へと繰り広げられる頭脳派ゲームも夢中になっているうちに、ここで終了。これまでの種目と一味違って、こちらは身体の使った心地よさより、頭を使った心地よさが残り、頭脳勝負の運動会もまた面白く、もっともっとやっていたかった! と思いました。

 みんなで作り出す運動会だからこそできる、新種目、新ルール。幼い心に戻って、欲しかった楽しさを今日ここでみんなと十分に味わえた時間が、かけがえのない宝物になるなと心が満たされる思いでいっぱいになりました。

 

ここまでの記事は、るりこ が担当しました。
ここからは、ななほ が担当します。

 

 頭脳派ゲームで頭を使った後は、借り物競争! ではなく、借り人競争をしました。

(借り物競争なら聞いたことがあるけれど、借り人競争って、一体どういうことだろう?)。
 運動会競技の中で、憧れの存在だった『借り物、借り人競争』。名前は聞いたことがあっても、実際に参加するのは生まれて初めてでした。

「よーい、スタート!」
 実行委員さんの合図とともに、各チームから1人ずつお題の描かれているカードめがけて、全速力で走ります。

 

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 借り人競争のルールは極簡単です。1チームから1人ずつ出場し、全部で8試合行ないました。
 たった1人の運命の人を見つけたら、実行委員さんの所へ判定をしてもらいに行きます。
 そこで、見事、審査に合格した人は、後半のトラックを、相手と手を繋ぎ、スキップでゴールまで向かいます。
 もし、不合格になってしまった場合は、もう一度、お題にピッタリの相手を探しに行かなければいけません。

 私は今回、ゆりかちゃん・やよいちゃんリーダーの黄色組チームで運動会に出場しました。でも、借り人競争はチームの垣根を超えてお互いに協力しないと、ゴールまでたどり着けません。
 勝負事となると、つい目の色が変わってしまう私たちですが、自分のチームが勝つことだけを思うのではなく、視野を広げて、温かい気持ちで時に借りられ、時に誰かを借りに行くのはとても、魅力的のように感じました。

 

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 カードをめくった各チームから6名の走者が、「hwks! nksrgbv?」と大きな声をあげながら、観客席の方へ走ってきた時は、全員の言葉が混ざって聞こえて、誰が誰を探しているのか全く分からなかったのですが、気が付いたら腕を引っ張られていました。
「あ、いた!」そう声をかけられて、実行委員さんの判定ゾーンまで走っていくと、「はい、OKです!」と言ってもらい、まちちゃんとスキップをしながら、一番乗りでゴールをしました。
 後で、まちちゃんに聞いた所、「名前のイニシャルが、Nの人」だったということで、(名前にNがついていて良かったな)と初めて思いました。

 

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 借り人競争のお題には、比較的簡単なものから、観客席の中に数人しかいないということもありました。誰が何をひくかは、実行委員さんにも私たちにも分かりません。
 運命の出会いを信じて、運試しをするように、それぞれのチームの人がカードに向かって走っていく姿も、勇ましかったです。

「100-98個の目がついている人?」
 あゆちゃんがそう書かれたカードを持って走ってきました。
(え、そんなに目がついている人、いるのかな?)
 最初はそう思って私まで混乱したのですが、あゆちゃんが隣にいたしなこちゃんと手を繋いで走っていた時は、(ああ、誰でも良かったのか)と気が付きました。

 

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 他にも『ブリッジができる人』『バタフライができる人』『ウインクが上手にできる人』というお題もあり、私たちから見たら、「そんな人、どうやったらわかるんだ!」と思ったのですが、それぞれ、観客席の方からも「私です!」という声が上がり、誰もが理解する前に、手を繋いで走っていました。

『歯並びが綺麗な人』の審査では、ペアの人がものすごい笑顔で審査してもらっていたり、自主的に、「私、足の指が、親指よりも人差し指が長いんです」と言って靴を脱いでいる人もいて、審査している人の表情も面白かったです。

 私も、『口笛でメロディーが吹ける人』や、『靴下に赤色が入っている人』などで、借りられたり自分から借りてもらいに行きました。
 結果的に8試合中、5周もグラウンドを走ることになったのですが、その度にペアの人が満面の笑みで迎えに来てくれて、最大限の力で一緒にスキップをすると、(ああ、口笛が吹けて良かったな)(今日、真っ赤な靴下を選んで正解だったな)と思えて、どこか肯定されたような気持ちになりました。

 

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 また、「ステンレスの腕時計をつけている方、いませんか?」というさやねちゃんの問いかけに、今日は運動会の為、ほとんどの人がデジタルの腕時計をつけていたのですが、その中でたった1人、お父さんだけはステンレスの腕時計をつけていました。

 さやねちゃんが、「お父さん、腕時計」と言いながら、お父さんを呼び無事に、スキップでゴールしている姿は順位に関係なく、とても温かく嬉しい気持ちになりました。
「人と人との間に幸せは生まれるんだよ」。いつもお父さんとお母さんが話してくれる言葉が、借り人競争に小さく、でもたくさん詰まっているように感じました。
 借り人競争はそれぞれにエピソードがあったらしく、決して自分1人だけでゴールすることができないから、誰もが笑顔で見ていても、盛り上がりました。

 

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 時には、スキップで相手チームを追い越す人もいて、パートナーと息がぴったり合って、スキップをしている光景に穏やかな気持ちになりました。
 そして、私たち黄色組チームはみんなの協力のお陰で、勝つことができて嬉しかったです。

 空も水色から、オレンジ色に染まってきた中、最終種目は、なのはな運動会には欠かせない、『いざ、竹取物語!』。
 よく、運動会では棒引きとか、タイヤ引きと言われるこの競技。なのはなでは、青竹を使って行ないます。
 赤組によるゆいちゃん・まちちゃんチームの実行委員さんが、この日の為に竹取りに行ってくれて、新鮮でスベスベとした青竹の取り合いをしました。

 

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 竹取物語はノーマル戦とスペシャル戦の2種類があり、1試合につき5人ずつ出場しました。
 1試合目は青チーム対ピンクチーム。実行委員さんの掛け声とともに、メラメラと瞳を燃やした各チームの5人が、竹に向かって一目散に走りだしました。

 そして、激しい戦いの始まります。スッと、誰にも渡さずに竹を自分の陣地へ運んでいく人もいれば、1人対3人で引きずられながらも、絶対に手を離さない人もいました。
 『ピッピ―!』。笛の合図で試合終了です。青竹の真ん中にある印が、半分より少しでも内側に入っていたら、その竹はそのチームの得点になりました。

 気が付いたら、私たちの試合の出番です。私はスペシャル戦に参加することになったので、ノーマル戦は応援していたのですが、7本ある竹のうち、3本3本でそれぞれの陣地に持っていかれ、ラスト1本を黄色チームと緑チームが奪い合っていました。

 

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「頑張れ! まだ行ける!」
 声が枯れそうなくらい大声を出して応援していても、目の前には明らかに緑の陣地へ運ばれていく、青竹とみんなの姿がありました。
「あと40秒です」実行委員さんのタイムコールが始まった瞬間、緑チームが疲れてきたのか、黄色の陣地へどんどん竹が運ばれていき、最終的には黄色チームの陣地へ竹が運ばれました。

「やった~!」やよいちゃんやみつきちゃんが嬉しそうに走って来てくれて、最初は(え、勝ったの?)と思ってしまったのですが、まさかの大逆転に自信をもらい、スペシャル戦に臨みました。

 スペシャル戦はで、4本1束に結ばれた竹がグラウンドのど真ん中に置かれ、その隣には普通の青竹が7本。青竹は1本につき、1ポイントにもかからわず、4本1束の竹は、1つで5ポイントということで、チームのみんなと作戦会議をしました。
「4本1束の竹と、青竹を1本とったら、私たちの勝利だね」
 そうチームのみんなと話し、1人が青竹狙い、4人でスペシャル竹狙いで試合に臨みました。

 

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 相手チームも同じ作戦なのか、比較的真ん中に、人が集中しています。「よーい、スタート!」。
 試合中は前後左右で何が起きているのか全く、分からなかったのですが、がっしりと4人でスペシャル竹を掴み、「よいしょ」「せーの」と竹を運びました。
 竹取物語は1試合につき、1分半の時間があったのですが、私たちの試合では1分で決着がつきました。

「得点は? 緑5点。黄色6点で黄色チームの勝利です!」。私たちのチームは、ボッチャリングや頭脳派の人文字でも惜しい所まではいくけれど、4位、5位と言う感じだったのですが、体力勝負は得意のようでした。
 その後の3位決定戦。今回は相手チームへの暴力は禁止だけれど、妨害はしてもいいということで、3位決定戦は見ていても迫力がありました。

 スタートの合図とともに、なつみちゃんが向かった先には2本の青竹。でも、それを陣地へ持ち帰った後は、あゆちゃんめがけて走っていきました。
「せーの。せーの!」お互いのチームが引っ張り合っている中、なつみちゃんがあゆちゃんの腰に腕を回して動けないようにしていたり、(あ、なつみちゃんがいなくなった)と思ったら、まえちゃんに飛びかかって、一緒に転げまわっていたり、見ていても観客席から笑いが止まりませんでした。

 

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 また、どれみちゃんも諦めません。何度転んでも立ち上がる。そんな歌があったようなことを思い出す位、相手チームの人を抑えたり、竹ではなく、あゆちゃんにしがみついていて、その姿が勇敢でした。
 他にも、なのはな竹取物語に名を残しても良いような潔い戦いや、何度思い出しても笑いたくなってしまうような、必死だけれど面白い戦いもあり、最終試合にはふさわしい競技となりました。

 私たちも、相手チームのギリギリまで竹が引っ張られてしまうこともあったのですが、次々と人が集まったり、引くのではなく、押すという作戦が上手く成功して、無事に1位決定戦でも勝利できました。

 

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 気が付いたら、お月さまも体育館の頭上にキラキラと光り、最初に予定していた運動会のスケジュールを、1時間も押して夕方になっていました。
 毎日、朝から夕方まで畑に出ている私たちにとって、半日畝立ては筋肉痛の心配をしなくてもいいのですが、半日運動会は、明日の筋肉痛が心配になってしまいます。
 でも、自分達で実行委員をする競技もあり、受け身だけではなく、誰もが実行委員の時は思いっきりみんなを楽しませて、戦う時は全力で楽しむことができる、なのはなの運動会は、毎月企画したいくらい、とても面白いです。

 

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 障害物競走から始まり、技術を試されるボッチャリング。それぞれの競技に、テーマがあり、思いっきり身体を動かしたり、認識力を試されるゲームでは頭を使ったり、程よい緊張感を持ちながら、なのはな秋の大運動会を、家族みんなで迎えられたことが嬉しかったです。

 そして、お待ちかね。結果発表!
 第1は同率で、お父さん率いる白チームとピンクチームでした。優勝チームには、菜の花を飾った金色のトロフィーが送られて、お母さんから優勝賞品も授与されました。
 運動会の準備をしている時、お父さんが、「勝っても負けても楽しいゲームが、本当に面白いゲームだよ」と教えてくれたのですが、どの競技もそれぞれの実行委員さんが、工夫を凝らして誰もが楽しめるようにと考え、ここまで準備して来てくれて、最初から最後まで新鮮な気持ちで、負けてしまっても、面白い運動会になりました。

 

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 次回は、どんな新しい競技が、私たちを待っているでしょうか? それまで、畑作業やソフトバレー、音楽練習などを通しても、体力気力を十分に鍛えていたいと思います。

(ななほ)