「なのはな島へようこそ!」 ななほ

11月8日 月曜日

 今日から5日間にわたる、なのはなスクーリングが始まりました。勇志国際高等学校の本校である、熊本県天津市の島へスクーリングに行けないのは残念なのですが、昨日はあゆちゃんやまえちゃんが手伝ってくれて、6年生に秘密基地を作りました。

 なのはな島の秘密基地。あゆちゃんが土台を考えてくれて、天井からいくつものシーツを吊ったり、ガーランドや風船で飾り付けをしたり、入り口にはお星さまの飾りもつけて、とても可愛らしいお部屋ができました。
 秘密基地のテントは、60人がギリギリ入れるくらいの広さもあり、玄関の門をくぐると、そこにはリビングルームがあります。真っ先に見えるのは、お父さんとお母さんがフラメンコを踊っている絵が描かれている旗です。その隣には、お父さんの大きな顔写真。これは、飾らずにはいられない大好きな作品です。

 また、テントの端にはトトロのぬいぐるみや、テディベア。他にも、村田先生の代役というペンギンさんの大きなぬいぐるみもあり、その子たちがお部屋を賑やかにしてくれています。机には、水色のテーブルクロスがかけられて、カラフルな座布団に、レースの向こう側には寝室まで用意されている、豪華なテントができました。

 お父さんが、
「わあ。中東のお姫様が住んでいるようなお部屋ができたね。みんな、お姫様気分で眠れるね」
 と言っていたように、レースのカーテンや水色の天幕が上品で、小さい頃に憧れていた天蓋のベッドがそこにはありました。それも、私たちの手作りです。

 小さい頃、秘密基地を作りたいと何度も願っていたけれど、私1人で作るには大変だったり、退屈してしまい、私の思う秘密基地を作れた事がありませんでした。遊びたいな、作りたいな、キャンプをしたいな、カードゲームをしたいな。そんな気持ちを持っていた私に、答えてくれる大人はいなくて、いつの間にか私も、遊ぶことを諦めて、忘れてしまっていました。

(秘密基地なんて、作れない)(誰かと一緒に遊びたいけれど、遊んでくれる人なんてどこにもいない)。でも本当はずっと、思いっきり遊びたかったです。誰かと一緒に遊びたかったです。

 なのはなで生活していると、ふとした時に、小さい頃の自分の夢が叶います。海で砂のお城を作ること。山の中でテントを張って眠ること。夏の夜に肝試しをして……、肝試しは願った事はありませんが、本当に夢のまた夢のように思っていた、子供心の溢れる遊びを今、本格的な遊びとして、みんなと全力で楽しみ、全力で作り、全力で喜び合えることが嬉しいです。

 なのはなに来るまでの私は、行きたい所があればすぐに連れて行ってもらえました。ほしいものがあったらすぐに手に入る、好きな時に好きな物を買い、好きな場所に行ける。でも、そこに幸せはありませんでした。
 私はお金で買える、ほしいものなんてありませんでした。車で行ける、行きたい場所なんてありませんでした。でも、その気持ちが誰に伝わっていたのか、幼い私は幼いながらに目を瞑り、感情を抑えて、周りに合わせて来てしまったと思います。

 でも今、本当に私が求めていた幸せを、少しずつ、本当に少しずつだけれど、揺るぐことのない、目先の利益だけではない、幸せが分かるようになっています。細い糸を手繰り寄せるように、空に浮かぶ無数の星を集めるように、自分の手で誰かとの歓びを感じることができて、もう寂しくありません。

 あゆちゃんやまえちゃん、勇志組のりんねちゃん、りなちゃんと秘密基地作りができて、とっても楽しかったです。完成した秘密基地は、私の想像を遥かに超えて、スケールが大きく、豊かな気持ちが溢れていて、そこにみんなの気持ちが詰まっていました。

 そして迎えた、スクーリング。最初は緊張もしていたのですが、ゆりかちゃんが一緒にインターネットの接続やログインなどを見てくれて、無事に授業を受けることができました。
 最初の授業では開校式とホームルームの時間があり、校長先生からの挨拶や、みんなで校歌斉唱もして、もう1つ、新しい家族が増えたような気持ちになりました。

 2年生の授業には、去年、一緒にスクーリングのネット授業を受けた子もいたり、なのはなのウィンターコンサートを見に来て下さる口脇先生の授業や、なのはなの桃を毎年必ず、注文してくださる山崎先生の授業も受けました。
 どの先生にも、まだ直接、お会いしたことはないのですが、先生たちの変わらない笑顔が嬉しかったし、なのはなを通して先生たちと繋がっていられるのだと思うと嬉しくなりました。

 山崎先生は、朝もゆりかちゃんのほうへ、「なのはなの皆さん、サインインはできましたか?」と連絡をくださったらしく、そんな風に気にかけて下さったり、私たちのことも、なのはなファミリーを好きで居て下さることがありがたいなと思いました。
 山崎先生は世界史の授業で教えて頂いたのですが、山崎先生の教え方がとっても面白いのに分かりやすく、50分があっという間に過ぎてしまう位、授業が楽しかったです。
 山崎先生の授業を受けていると、山崎先生の明るさや温かさをいっぱい感じて、また機会があったらお会いできたらいいなと思うし、山崎先生にもなのはなへ遊びに来てほしくなってしまいました。

 授業も終わり、夕食の時間になると、向かいの席のゆいちゃんや近くの子たちが「お疲れ様」と声をかけてくれて、「スクーリング組の子たちも一緒の夕食が嬉しい」とみんなが話してくれると、なのはなで勇志国際高等学校の生徒として勉強させてもらえたり、こうしてみんなの中でスクーリングを迎えられるのは、本当に恵まれた事だなと思います。

 夕食の天ぷら御膳もとても美味しくて、今が旬のサツマイモやゴボウに夏野菜のピーマンや鶏肉まで天ぷらになり、かぼちゃの煮つけや温かい汁ものにも、心がポカポカしました。
 今夜は、りんねちゃん、りなちゃんと中東のお姫様になって、秘密基地にお泊りします。夜には、誰でも参加可能なゲーム大会も企画していて、今夜のメニューはトランプです。
 ようこそ、なのはな島へ。5日間限定、なのはな島の秘密基地へ、ぜひ遊びに来て下さい!