11月3日(水)「籾殻くん炭づくり & イチジクの『目』に、油をひとさし! & 『時よ、前進!』初めての合わせ練習」

11月3日のなのはな

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〈野菜づくりで大活躍、籾殻くん炭〉

 

 籾殻燻炭作りをしました。なのはなの畑作業にとって、縁の下の力持ちとして力を発揮してくれる籾殻燻炭。
 野菜の種蒔きや苗作りなど、籾殻燻炭があることで、保湿効果が高まり芽が出やすかったり、害虫被害も防いでくれたりと、とっても助かっています。

 そんな籾殻燻炭は、燻炭というだけあって、籾殻を燻して作ります。のりよちゃんが籾殻燻炭の準備から作りからまでを詳しく教えてくれました。

 焚火のように組んだ木片や藁を燻炭機の中に入れ、着火します。すると、燻炭機の煙突から、もくもくと、何かの実験をするように煙が溢れてきて、香ばしい香りが広がりました。
「燻炭作りのコツの1つは、つい、触りたくなってしまうけれど、頻繁に混ぜ過ぎないこと」
 のりよちゃんがそう伝えてくれて、つい、気になって手を伸ばしかけていた右手をスッと身体に引き寄せました。

 

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〈燻炭器に触れている籾殻から、徐々に黒くいぶされていきます〉

 

 籾殻燻炭は強い温度で灰にしてもいけないし、弱い温度では燻炭になるまでに時間がかかります。その、加減を見ながら籾殻が灰になる寸前に、角スコップで攪拌するのがとても楽しかったです。
「もういいかい!」「ま~だだよ」
 というかくれんぼをするように、心の中で籾殻の様子を見て、会話しながら、じっくり燻されていくのを待ちました。

 籾殻は燻炭機に近いほうから、徐々に燻されていくのですが、太陽のような色だった籾殻が、綺麗なカラメル色になり、気が付いたら真っ黒な籾殻燻炭に変身していく光景は、1日中見ていても、飽きないように思いました。

 とはいうものの、籾殻燻炭を作るには1クールに1時間半の時間がかかります。待っている間は、のりよちゃんやつきちゃんと籾殻燻炭の見張り番をしながら、下の畑でブロッコリーの虫潰しをしたり、同時進行で片付けや、次の山の準備を進めました。

 

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 燻炭機の煙突からもくもくと煙が出続けている光景を見ると、どこか温かい気持ちになります。籾殻で囲まれた燻炭器は、中をのぞくことはできないけれど、もしかしたら小さな小人さんたちが現れてせっせと煙を焚いているかもしれません。
 気が付いたら籾殻も四方八方、どこから見ても黒色にお化粧しています。完成した籾殻燻炭は、そのまま置いておくと熱で灰になってしまいます。
 その為、完成したらすぐに広げてジョーロで水をかけ、熱が外に逃げるようにしました。

 

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〈籾殻燻炭が完成!〉

 

 のりよちゃんから、籾殻燻炭作りの基本的な方法から、美しい燻炭を作るコツも教えてもらい、私も作り方をしっかり覚えたいと思います。
 今、各畑のチームから「籾殻燻炭がない」と声がかかり、今か今かと完成を待ち望まれている籾殻燻炭。また今年の籾殻でたくさんの籾殻燻炭を作り、畑で大活躍してもらいます。

(ななほ)

 

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 みかちゃん、まことちゃん、せいこちゃんと一緒に、プール下イチジク畑の、1年生の幼木の誘引を行ないました。
 プール下畑のイチジクは、4月2日に定植をしてから、7か月になります。土や環境が適していたことや、水やりは水路から直接汲み上げて、たっぷりと行なえたことなどから、おおかたの木が、てっぺんを見上げるほどに大きく成長しています。
 主幹も、定植当時からは一回りも二回りも太くなって、イチジクの生命力の強さを、感じられました。

 

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〈勢いよく伸びたイチジクの枝を、マイカー線で方向づけしていきました〉

 

 今のイチジクの木にとって、今回の誘引は、これからの樹形を支える骨格を作るための、大切な作業でした。
 なのはなでは、イチジクの木はなるべく自然に近い樹形に仕立てていく方針です。そのため、3本仕立てを基準に、2本になったり、4本になったりしても、幼木が伸びたなりの主枝を尊重して、そこから少しずつ、誘引を加えていきました。

 最初に見ていくのは、主枝がどのように出ているか、ということでした。理想は、主枝が3方向に均等に伸びている、という状態です。
 主幹の真上から木を見て、どんな偏りがあるかを確認し、今の枝の伸び方から、一番無理なく、主枝のバランスを改善できる方法を見つけていきました。
 また、主枝が真上に向かって伸びていると、果実をたくさん実らせることより、枝が勢いよく伸びすぎてしまいます。それを改善するため、ほんの少し、枝を寝かせるように引っ張り、枝の勢いを抑える、ということも行ないました。

 作業は、はじめはみんなで1本1本の木を見て、目的や、やり方を確認し、慣れてきたら、みかちゃんとせいこちゃん、まことちゃんと私の2ペアに分かれて進めました。
 木を見て、どのように誘引をするかを決めると、主枝を引っ張る先の地面に、杭を打ち込みました。そして、まことちゃんが、「ここぞ」という位置で主枝を持って、キープしてくれている間に、マイカー線で主枝と杭をつなぎ留めました。

 

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〈イチジクの下草として種を蒔いた、ダイカンドラも大きくなってきています!〉

 

 杭は、去年までは丈夫な竹を使っていたのですが、今年は30センチほどの鉄杭を使いました。鉄杭は、以前、倉庫の掃除をして見つけたものでした。
「これは使えるかもしれないぞ」と思い、使ってみると、イチジクの誘引をするために存在していたかのように、とても使いやすかったです。
 鉄杭を、玄能で、頭が少し出るくらいまで、角度を斜めにして地面に打ち込むと、十分に誘引した枝の状態を保つことができました。
 マイカー線は、輪を作って、1本の枝のそれぞれ2か所ずつを引っ張ることで、枝の負担を軽くしました。

 そうして、今回はとても順調に、いいふうに誘引を進めることができました。まだ小さな木はそのままの状態にしておき、無事に畑全面の誘引を終えることができました。

 今回、イチジクの誘引を行なうことができたのは、以前、あんなちゃんに桃の幼木の誘引を教えてもらったことが、あったからでした。
 幼木が、これからどのように成長していくのか、どこまで手を加えて、どこまで自然に任せるのか、道具の使い方、丈夫で素早い誘引の仕方。
 あんなちゃんが教えてくれたことが、自然と思い出されて、イチジクに応用することへ繋がりました。

 

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〈誘引を終えた、イチジク畑〉

 

 イチジクは、桃よりも木が柔らかかったり、実のつき方が違ったり、大きさも違ったりするけれど、木としての本質は、桃もイチジクも、同じなのではないかと感じます。
 あんなちゃんから教わったことが、イチジクを育てていくことに繋がっていることが、本当にありがたくて、嬉しいなあと思いました。
 また、みかちゃん、まことちゃん、せいこちゃんがいてくれたから、とても心強かったです。

 誘引のマイカー線は、半年後に外すことができます。
 来年から始まる収穫へ向けて、いい樹形で成長していってくれたら、いいなと思います。今回はいい誘引ができたのではないかと感じ、本当に嬉しかったです。

 誘引を終えて、少しの時間、水やり、ネットの修正、成木の実のオイリング処理、という細々した作業に分かれました。
 実のオイリング処理は、初めて行なう作業で、みかちゃんとせいこちゃんが進めてくれました。

 寒くなると、イチジクの成木の実も、熟れる速度が急激に落ちてきました。それでもまだ、少しずつ熟れていて、今は3,4日おきに収穫をすることができています。
 しかし、霜が降りる頃になってくると、枝にまだ実がついていたとしても、熟れは完全に停止してしまい、未熟な実のまましわしわに乾燥してしまうことになります。

 オイリングは、未熟なまま、冬まで残ってしまう実を少しでも減らすための処置でした。
 方法は、イチジクの実の、『目』と言われる部分が赤く色づいてきたら、そこへスポイトで植物油を一滴垂らす、というものです。

 

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〈イチジクの実を大きくし、熟れさせる『オイリング』、なのはなファミリーでは初めての試みです〉

 

 そうすることで、植物油に含まれるオレイン酸が酸化分解して『エチレン』が生成され、『エチレン』の作用で肥大と成熟が促進される、と言われています。『エチレン』は、多くの果実の成熟を促進するホルモンなのだそうです。

 オイリング処理をすると、1週間から10日、収穫が早まるという資料がありました。
 なのはなでも、いい効果となって、寒さが厳しくなる前に少しでも多くの実が、熟れてくれたらいいなと思います。これからどうなっていくのか、とても楽しみです。

(りんね)

 

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 来年に予定されているコンサートに向けて、全員で奏でるビッグバンド演奏の練習が、本格的に始まりました。
 今年のビッグバンド演奏は、『時よ、前進!』という曲を演奏します。時間が俊敏に過ぎ去っていくような、とてもテンポの速い曲です。フラットやシャープが楽譜の中にたくさん盛り込まれていて、強くて、少し不思議な音が、聞いているだけで心が引き込まれていきます。
 そんな、魅力的な『時よ、前進!』は、たけちゃんも大好きな曲です。目をキラキラさせて、曲を聞き入るたけちゃんの姿を想像して、たけちゃんにみんなで作り上げる、なのはなの『時よ、前進!』を聞いてもらいたいな、そう思って、練習に取り掛かりました。

 

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 私は、キーボートのパートを担当させてもらうことになりました。同じキーボートパートのまなかちゃんと一緒に、新しくなのはなのオリジナルで作られた楽譜を見て、練習しました。
    全員での、曲の合わせも行ないました。フルートやサックス、トランペットにトロンボーン……木管楽器も金管楽器も、パーカッションまで、たくさんのパートのみんなが、音楽室に集まって、あゆちゃんの指揮のもと、合わせる時間が、懐かしいような気がして、とても嬉しかったです。
   
 あゆちゃんの合図のもと、スネアドラムの音、管楽器の音、キーボードの音……たくさんの楽器の音が一度に重なったときは、鳥肌が立ちそうなぐらい迫力があって、今この場で演奏されているとは思えないぐらい、非日常な世界に、一瞬にして吸い込まれていきました。

 

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〈前回の練習から、より管楽器やパーカッションに厚みが出るよう、楽譜を作り直して練習を進めました〉

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 キーボードがメロディになる場面でも、すぐ傍で、ベースのどっしりとした音、スネアの崩れないメトロノーム、あゆちゃんの指揮が見えて、とても心強かったです。全体の中での一つの歯車として、みんなの中で演奏することが、とても楽しかったです。場面ごとに、トランペットが主旋律となるところ、サックスが主旋律となるところ、とメロディラインが移動していくと、その楽器が持つ音色が生かされて、演奏が色鮮やかになっていきました。

 あゆちゃんや、お父さん、お母さんが前から演奏を聞いてくれました。あゆちゃんやお父さんから、
「メロディラインをもっと強く、心の中でテンポを刻みながら弾むように吹くと、もっと良くなるよ」
 と教えてもらいました。私は、楽譜を追うこと、指を動かすことに必死になってしまって、どこを聞かせたいのか、何を伝えたいのかがはっきりしていなかったと思いました。全体の中で、今自分はどんな役割をしているかを常に考えて、強い意志をもって鍵盤を叩けるように、なりたいと思いました。

 

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 今日のビッグバンド演奏の練習が、コンサートに向けての音楽練習の第一歩になって、これから目標に向かって、なのはなのみんなと、気持ちを揃えて表現できるんだと思うと、とてもワクワクドキドキします。もっと、みんなの中で、伝えたいことをはっきりさせて、表現できるように、これからも練習をしていきたいです。
 
(りな)