10月31日(日)「玉ネギ、太ネギ、冬支度」

10月31日のなのはな

「玉ネギ選手権、始めます!」
 やよいちゃんの声が、畑に響きます。青空が広がり、爽快な天気の中、山畑で玉ネギの植え付けをしました。
 今日植える玉ネギの株数は約6000株。他の野菜と比べ、玉ネギは株数がとてもたくさんあるので、種まきや、植え付けも、なのはなファミリーでは一大イベントです。午前中の植え付けに向けて、朝から苗床の玉ネギを掘り起こし、準備を進めてくれていたみんなもいて、大人数のみんなと気合いを入れて、畑に向かいました。

 

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 玉ネギが植わる山畑に行くのは、私は、山畑の一角にある玉ネギの苗床の畝立てをしたとき以来でした。畑に着くとまず目についたのは、穴あきの黒マルチがピンと張られた畝です。畝は高く、綺麗な曲線を描いたかまぼこ型をしていて、その表面をぴったりと、皴一つないマルチが覆っています。畝間は真っ平らで、こぼれた土がありません。足を踏み入れることが少し躊躇われるほどに美しい畑が目の前にありました。

 そして、次に目に入ったのは、掘り起こされて、トレーに並べられた玉ネギの苗です。長さ20センチ、小指ほどの太さの苗でした。葉先までピンと立っていて、折れていたり、枯れたりしている葉はひとつもありません。根元には、これから玉ネギとなる、小さくて丸い玉が付いていて、根も長くてとても元気そうです。一つひとつの苗が丈夫で綺麗で、生育も揃っていました。

 あまりに美しくて、「うわあ!」と声を上げてしまいます。それと同時に、絶対に葉を折ってはいけない、根を傷つけてはいけない、と緊張もしました。この苗たちが、これからも美しいまま、真っ直ぐ成長してほしいなと思いました。その、第一歩の作業が植え付けです。苗を扱う手を慎重に丁寧に、傷つけないように植えていきました。

 

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 1人1枚ずつトレーを持って、畝に入ります。初めに、やよいちゃんが植え付け方を説明してくれました。まず、玉ネギを植える場所を片手で掘り、玉ネギの苗の、根元から2センチぐらいまでを、土に埋めます。根が地表に出てこないように土を上から被せて、完了です。
 
 この方法以外にも、篠竹を使った方法もありました。サツマイモの植え付けのように、篠竹を土にグサッと刺し、竹を引き抜くと同時に、開けた細い穴に玉ネギの苗を滑り込ませる方法です。去年にはなかった、新しい方法での植え付けも試してみることが出来ました。

 玉ネギの苗を、三本指でつまんで、開けた穴にすかさずすぽっと入れるのが、まるで田植えのようだなあと思いました。山畑の土はさらさらしていて、指で穴を開けても、すぐに土が崩れて穴が塞がってしまいます。穴が塞がらないうちに、潔く苗を入れていくことがとても楽しかったです。

 

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 最初は、あまり上手く植え付けることが出来なくて、長い根をどうしても土に埋めきれず、地面に出てしまうこともありました。でも、少しずつ慣れてくると、根を全て土に入れることが出来るようになってきました。植え付け方を少しずつ試してみて、より良い植え方を見つけていきました。

 数分間に一度、「玉ネギ選手権」という大会が開かれました。1分間に、何本の玉ネギの苗を植え付けられるか、みんなで競い合います。「よーい、スタート!」のやよいちゃんの合図から、誰もが真剣に、職人になったように植え付けます。「終わりです!」の声と同時に、どっと安堵の息が漏れて、結果発表に移るのでした。

 1分間は長いようだけれど、玉ネギの植え付けをしていると、とてもあっという間です。速く植え付けたいのだけれど、玉ネギの根を傷つけないためにも慎重さは欠けてはいけません。その時のチャンピオンの人は、1分間に12本、植え付けていて、そのスピード感に驚きました。少しずつ、スピードも速くしていけるように、植え付け方も工夫していきました。

 

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 玉ネギ選手権を何回もするうちに、どんどん植え付けるスピードが、みんな速くなっていました。それを感じるたびに、とても嬉しい気持ちになりました。玉ネギの植え付け職人になったような気持ちで、集中して作業している時間がとても楽しかったです。
 
 植え付けと同時に、水やりを進めてくれているみんなもいました。植え付けを終えると、水やりされたところを追って、黒マルチの穴めがけて、籾殻を入れていきました。玉ネギの根元にかぶさって籾殻が敷かれていると、玉ネギもとても暖かそうでした。

 

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 午前中の時間で、約6000株の玉ネギの植え付けを、達成することが出来ました。山畑は玉ネギ畑となりました。玉ネギは、べと病にかかりやすい野菜です。6月ごろの収穫まで、病気に負けず、美しい玉ネギに育ってくれたらいいなあと思います。これからの玉ネギの成長が、とても楽しみです。

(りな)

 

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 下町川上畑の半面にずらーっと整列した太ネギ。朝晩が冷え込む季節になってきて、もうそろそろ収穫できそうなくらいの大きさまで成長してきています。
 今日は、まえちゃんたちと追肥ツアーを回り、ピーマン、そして太ネギにたっぷりと牛肥を追肥した後、まちちゃんと一緒に、最後の土寄せをしました。

 

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 太ネギは今までに3回ほど追肥をしていて、そのたびに首元まで土を寄せてあげることで、私たちが主に食べる軟白部が伸びる仕組みになっています。
 今回はその最後の土寄せで、「止め土」とも言う締めの手入れでした。この最後の手入れが終わってから、3から4週間ほどで収穫が始まります。
 
 全部で9畝ある太ネギの畝肩に、合計軽トラ1杯分ほどの牛肥を筋蒔きし、その後くわで土寄せをしていきました。
 いつもは畝間に管理機をかけて土寄せをするのですが、今日は急遽くわで畝間の土をかき出してそのまま土を寄せることにしました。少し硬くて大変かなと思っていたのですが、まちちゃんがずっと明るい空気を作ってくれていて、2人で協力しながら時間内に全部の畝を終わらせることができて、達成感があって嬉しかったです。今日で10月も終わりというのに日中はまだ暖かくて、作業していると少し汗ばむくらいで気持ちのいい天気だったなと思います。

 

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 下町川の畑には、太ネギの他にもニンジンやダイコン、カブなどが植わっていて、冬のお鍋にはぴったりの野菜が勢ぞろいしています。またみんなと食卓で頂ける日が待ち遠しいです。

(えみ)