「版画展」 えみ

10月29日 

 

*版画展

 午後から、コーステックギターを教えてくださっている藤井先生が版画作品を出展されている「第44回 瀬戸内版画展」に行かせてもらいました。

 「自分の好きだと思う絵を見つけてみてね。」そう出発前にお父さんが話してくださって、みんなとその意識も持ちながら鑑賞させてもらうことができて嬉しかったです。

 会場の中に入ると、部屋の一角にぐるりと様々な出展者さんの版画が飾られていて、一言に版画と言っても、木版や銅板、多色刷りなど色んな種類のものがありました。

 どの絵も惹かれるところがそれぞれあって、素敵だなと感じたけれど、私は中でも藤井先生の描かれた3枚の絵に目が行きました。

 藤井先生の描かれた1枚目は、「一輪」というタイトルで、私は特に好きな作品だなと思いました。中心にスイレンの花が一輪、水面に浮かんでいる様子が描かれた絵でした。真っ白い花びらのスイレンがくっきりと浮かび上がっていて、一目見てすごく綺麗だなと感じて、黄色や緑の優しい色使いや簾の網目模様の細かさから、見るだけでなぜかほっと安心するような感じがしたなと思います。

 もう1枚は座禅を組んだ人の手が描かれた「無我」、3枚目は淡い黄色の背景に書かれた「赤い実」という題の絵でした。どれも色使いが綺麗で、陰影が上手につけられていて、それを描こうと選ばれたところからも藤井先生の心の綺麗さや優しさを感じたりして、見れば見るほど惹かれるなと感じました。

 私は、多色刷りをしている版画は、その色の数だけ版を重ねて作っているのかなと勝手に思っていたけれど、黄色と青を重ねたら緑が作れたりするように、色の重ね合わせ方でも色んな色合いを出せるんだということをそばで藤井先生が話されていて、すごいなと思いました。それぞれの色の濃さのあんばいを変えるだけで無限に色が作れるんだなと思って、すごく奥が深くて難しそうだけれど面白そうだなとも思いました。

 藤井先生の版画以外にも、釘で打った点の集まりで描かれたシーラカンスの絵だったり雪景色の中のお城の絵など、版画のことはよく知らなくてもすごく高い技術が使われているんだろうな感じる作品がたくさんあって面白かったです。

 はっきりと表現したいものがある人しか芸術家にはなれないという話もお父さんがしてくださって、そんな風に作品として気持ちを表現できて、見た人の心を動かせるってすごいことだなと感じました。

 今日は芸術の秋を味わわせてもらって、貴重な体験をさせてもらえて嬉しかったです。

 

 読んでくださりありがとうございました。