【10月号⑯】「初めまして、ソプラノサックス ―― 新しく楽器に触れて ――」のえ

 今までピアノとリコーダーくらいしかやったことがない私。私は何の楽器になるのかな、どきどきわくわく。
 あゆちゃんの楽器の発表の放送が始まりました。合格発表みたいに緊張しました。
 そして、そして。サックスに名前が呼ばれた瞬間、私の頭の中は、サックスって何だろう、でした。だけど、管楽器だということだけはわかりました。
  
 管楽器に憧れていた私にとってとても嬉しいことでした。
 廊下を歩いているとさとみちゃんが、のえちゃんソプラノサックスだねと言ってくれて、さとみちゃんと一緒だと知ってすごく嬉しかったです。
  
   
 金色に光っているみんなの大事な楽器。丁寧に扱いたい。サックスを手に取った瞬間、嬉しい気持ちと緊張した気持ちでいっぱいになりました。
 楽器の準備の仕方から指使い、吹き方、たくさんのことを、さとみちゃんやあゆちゃんが、ゆっくり教えてくれました。いざ吹こうとすると全然音が出ません。指も何が何だかわからなくなってしまっておどおどしてしまってばかりです。
 
 みんながスラスラ吹いている中、自分だけが吹けないことに申し訳なさと焦りでいっぱいになりました。だけど、誰も怒りもせずに一緒に練習してくれます。それがとても有難いです。そして、隣でさとみちゃんが吹いている音がとても綺麗で、さとみちゃんのような音を出したいと思います。

 私はとにかく音を出したいだけで力任せに吹いているなと思います。だから音がすごく汚くて、耳が痛くなるような音ばかりです。
 どういう音を出したいかイメージして、もっと練習して、みんなと一緒に演奏できるように、みんなの足を引っ張ることなく、みんなについていけるように頑張りたいです。

 今はすごく焦る気持ちと、汚い音ばかり出してみんなの演奏を台無しにしてしまっている申し訳なさでいっぱいです。だけど、みんなと一緒に演奏したいし、みんなと同じ気持ちで一緒に音楽を作りたいです。