【10月号⑭】「ブドウ畑を土壌改良! ―― 美味しいブドウを実らせたい ――」さや

 池上ブドウ畑には、オーロラブラックという品種のブドウが四本、植わっています。
 池上ブドウ畑は、土が重粘土質で、ブドウの木の根が張りづらく、木が成長しづらい、と盛男おじいちゃんに教えて頂いてから、ブドウの健やかな成長のために、今回、二回目の土壌改良を行ないました。
  
  
 一回目は、三月。籾殻を軽トラ三杯分、ダストを肥料袋に十袋分、ブドウの木から半径一・五メートルを残して、畑全体に撒き、管理機で全体を耕しました。籾殻がたっぷり入って、かなり土はふかふかになりました。
 
 ブドウの木は、ただ土に突き刺さっただけのような棒の状態から、この春伸びた新しい枝を左右に一本ずつ伸ばし、その両腕はそれぞれ三メートル強。畑の端まで届きました。特に北から二本目は、新梢の太さが二センチほどあって、骨格も安定感のあるきれいなT字型(一文字型)、これなら来年は実をつけられる! と思って頼もしく思いました。
  
   
 しかし、七月半ばから葉の状態が悪くなってしまい、何度かの追肥や防除も大きな効果は得られず、秋になると、今期ハモウツカレマシタ、という感じで、主幹近くの葉からだんだんに枯れてきてしまいました。落葉するにはまだ時期が早く、ちょっと心配。来年の成長分のパワーを光合成して蓄えるために、まだ葉には元気でいてほしかったです。

■ふかふかな畑に

 今回の土壌改良では、木に栄養が確実に届くように、木の周りにぐるっと行なうものと、畑全体に対して行なうものと、二つの改良を行ないました。
  
   
 まず、木の周囲に施した土壌改良では、ブドウの木から半径二メートル離れたところに、円状にスコップで溝を掘りました。溝きりのように、少しずつ土を切り出して、ぐるっと木を囲むように、深さ三十センチ以上の溝をつくりました。
 そこに牛肥と籾殻をおよそ二対一で混ぜたものを、木一本に対し肥料袋七袋分入れて、土を被せて埋め戻しました。

 池上ブドウ畑は重粘土質で、しかも畑全体に傾斜がついているので、表面に肥料をやっても栄養が流れて行ってしまい、木に十分栄養が行き届かないんだよ、とお父さんに教えて頂いて、今回、木の周りに溝を掘って、籾殻と牛肥をまぜた層を、地面の下、根の周りにつくったことで、木に十分栄養が行き届くようになればいいなと思います。

 そのあと、畑全体の土壌改良のために、木を囲んで掘った溝の外側に、落ち葉堆肥を軽トラ山盛り一杯分、畑全面に撒き、まえちゃんが落ち葉堆肥を撒いたところにぜんぶ管理機をかけてふかふかにしてくれました。
  
  
 お父さんがしてくれたお話で、
「ブドウの木の下に宝物が隠してあると勘違いしたブドウ農家の息子達が、宝物を探してブドウ畑を何度も何度も掘り返したら、結果的に畑がよく耕され、美味しいブドウがたくさん穫れました。そしてその美味しいブドウこそ、宝物だったのでした」
 というお話があるのですが、そのお話のように、みんなで耕してふかふかになった畑で、美味しいブドウがたくさん穫れたらいいなと思います。