【10月号⑫】「果樹チーム、始動!! ―― 九種の果樹をみんなの共有財産に ――」りな

 

 夏野菜から秋冬野菜へと、続々と定植ラッシュが続いています。ミニトマトのハウスが冬キャベツに、トウモロコシ畑が秋ジャガイモに…。畑が平らに耕され、畝が立てられ、あっという間に野菜が植わっています。畑を通るたびに、光景が変わっていき、とても新鮮な気持ちになります。

 しかし、新しくなったのは畑チームだけではありません。「果樹会議」というものも動き始めたのです。
 なのはなファミリーの畑には、野菜だけではなく、イチジクや、ブルーベリー、そして桃など、たくさんの種類の果樹が植わっています。
  
   
 夏の季節には、食卓に桃が登場して、とても食卓を鮮やかに、豪華にしてくれました。そして、秋になると、イチジクやカキ、クリなどが収穫され始めて、「収穫の秋」という名前がぴったりなほど、とても豊かな気持ちになります。
 そんな、縁の下の力持ちである果樹を、もっと充実させたい、より良い手入れを目指していきたい。そんな思いがこもって、果樹会議ができました。

 果樹会議は、各果樹をこれまで手入れしてきた担当者が集まって、それぞれの果樹について、お父さんが考えてくれた議題を元に話し合います。第一回目の果樹会議では、今の樹の成長段階を話し合いました。
 私はこれまで、責任者として果樹を担当して収穫までつなげる、という経験はありませんでした。でも、果樹会議に参加させてもらって、担当者であるみんなのお話を聞いていると、これまで知らなかった世界が見えてくるような気がしました。

 

池上桃畑に植わる、ポポーの収穫をしました! 滑らかな果肉と異国の果物を連想させる、酸味と甘さが特徴的な味わいの果樹です

  
 一つひとつの果樹に、これまで積み重ねられてきた資料や、見回り記録があって、とても心が動かされました。今思えば、何気なく食卓で頂いていた果物が、こうしてたくさんの家族と頂けるのも、必要な時期に、適切な手入れがあったからです。担当者が果樹に対して気持ちを切らさず、熱意をもって向き合い続けたからです。

 果樹は野菜と違って、何年も、何十年もその場所で、成長し続け、実を成らせます。何年もかけて、樹形を作ったり、樹勢を整えたりします。剪定という一つの作業であっても、数か月、いや何年も先の未来をイメージして行なわなければなりません。
 そのスケールの大きさを改めて感じて、とても心が引き締まりました。私にそれが務まるのか、少し不安な気持ちもありました。でも、果樹会議に参加させてもらって、やってみたい、果樹と一緒に成長したい、という気持ちが大きくなりました。

 私は、ユズ、ポポー、クリを担当させてもらうことになりました。どの木もあまり馴染みのない木です。でも、実際に畑に出向いて様子を見に行ったり、調べていると、だんだんと興味を持つことが出来るようになっていました。
  
  
 各果樹を調べていて、驚いたことは、それぞれ収穫する時期や、属している種類も違うのに、剪定方法や、実のなり方、肥料を施す位置など、重なる箇所がたくさんあるということです。果樹の中でも繋がりがあって、果樹会議で情報を共有することがとても意味があって、大切な事なんだなあと知りました。一人でその樹を担当するのではなく、果樹会議のみんなと一緒に、果樹を一つの共有財産として、育てたらいいんだなあと気が付くことが出来ました。

 次回の議題は「施肥設計」です。果樹会議のみんなと一緒に、新しいスタートを切ることが出来てとても嬉しかったです。