10月24日(日)「巨大焼き芋と、虹の夕方 ――サツマイモ掘りの日」

10月24日のなのはな

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 待ちに待ったサツマイモ掘りの日がやってきました。今年、サツマイモは梅見畑と堤防下畑の2枚で育てています。

「図工室を整理していたら焼き芋が出てきたので、みんな明日のサツマイモ掘りを楽しみにしていてね」。
 昨日、お母さんがそう話して下さった時、(図工室に焼き芋か。え、焼き芋?)と一体何のことを言っているのか不思議に思いました。

 そんな気持ちを持ちながら迎えたサツマイモ掘り。朝からお父さん、お母さんにあゆみちゃん一家も来てくれて、家族全員でのサツマイモ掘りが嬉しかったです。
 みんなで2列になって梅見畑に向かうと、畑の中にドーンと“焼き芋”の姿がありました。

 

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(うん? これは何だろう)
 そう思いながらチラチラと焼き芋の様子をうかがっていると、ほんの少し動いているではありませんか。
 そうこうしている間にオープニング寸劇が始まりました。

 

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 畑に着いた時から気になっていた焼き芋のオブジェ。そんな焼き芋のオブジェには顔を出せる扉があり、そこからなおちゃんの姿が現れました。
 なおちゃん演じる焼き芋となのはなの子2人。オープニング寸劇では、焼き芋さん達がユーモアあふれる会話をしながらサツマイモ掘りのポイントを伝えてくれました。

 そして、いよいよサツマイモ掘りスタートです。お父さんが3~4人組チームを作ってくれて、私はちさちゃんチームでした。
 サツマイモ掘りの準備をしている時から、早くサツマイモ掘りをしたくてムズムズしていたので、掘る前から気合が入りました。

 

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 ザクッ、ザクッ。スコップが地面に刺さる音がしたと思うと直ぐに、「わー」という歓声の声が聞こえます。ちさちゃんと一緒に、「せーの!」と掛け声をかけあいながら、心臓の鼓動も、気持ちも合わせてサツマイモを掘っていきました。
 地面から顔を出したサツマイモは、とても綺麗な赤紫をしていて、これぞ畑の宝石です。

 

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 今年は苦土重焼燐やPKカルの追肥、夏の盛りには畝間かん水をした効果か、どのサツマイモも大きく、どの株も掘り上げると鈴なりのようにサツマイモがついていました。
「サツマイモファミリーだね」
 一緒に作業をしていたみんなとそういいながら、どんどんサツマイモが地上へ飛び出してきます。

(あ、しまった。少しサツマイモの株に近かったかもしれない。もしかして傷芋が出てしまったかな)
 そう思った時、オープニング寸劇で焼き芋役をしていたなおちゃんの顔が頭に浮かび、
(焼き芋さんの為にも、傷芋を出さないように)
 と気持ちが引き締まりました。

 

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「わー。とっても大きいね」「見て、こんなサツマイモがとれたよ」
 畑のどこにいても、みんなの嬉しそうな声が響き渡り、私たちも掘っても掘っても、その喜びが変わることはありませんでした。
 1畝が終わり、ふと周りを見渡すと、お母さんがたけちゃんをコンテナに乗せてサツマイモと一緒に運んでいて、たけちゃんのキャッキャという笑い声に力をもらいました。

 

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 ちさちゃん、よしみちゃんと交代交代でサツマイモを掘り、回収しているとお互いがお互いの気持ちを考えながら、同じ気持ちで作業をしているのを感じて、その空気が嬉しかったです。サツマイモ掘りには飽きるということが無いんじゃないかというくらい、掘り進めるほどに、面白く喜びが膨らんでいきました。

 サツマイモ掘りをしていると時間が過ぎるのが早く感じたのですが、午前中で梅見畑の半分の面積を掘り終えることができました。

 

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「この調子だと、午後で梅見畑が掘り終えられたらいいペースだね」
 お父さんがそう話してくれて、より私の中で(絶対に終わらせるぞ)という気持ちが燃えて、午後からは梅見畑まで走って向かいました。

「せーの!」という掛け声が、時には「イーモ!」となり、チームのみんなとテンポよくサツマイモを掘っていきました。お父さんが、「土が固めなところは、畝を全て掘るイメージで、手前から掘ったらいいよ」と教えてくれて、お父さんのアドバイス通りに掘ると、スピードが2倍に上がり、作業をしていても楽しかったです。

 

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 サツマイモをずっと見ていると、芋回収をしている時につい、みんなの長靴の紫までがサツマイモに見えてきてしまったのですが、誰かの長靴を回収しないよう気をつけながら、スピード重視で回収もしました。
 3時50分ごろ、「終わったー」という声が聞こえ顔をあげると、あの大きな梅見畑全面のサツマイモ掘りが終了していました。

 

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 予定より1時間も早く梅見畑が終わったので、その後はみんなで歩いて堤防下畑に向かいました。
 少し空がオレンジ色に変わっていく中、家族全員で畑まで歩いていると、とても気持ちの良い風が吹いてきて、心が穏やかになりました。
 今こうして、仲間と一緒にいられて、同じ作業を誰もが一生懸命にしている。ただそのことが尊く、仲間の存在を忘れずにいつも過ごしていたいです。

 

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〈梅見畑のサツマイモ掘りを終え、2枚目の堤防下畑へ!〉

 

 堤防下畑は梅見畑の5分の1ほどの面積の為、1チームが2畝掘ったら終わるという流れでした。畑によっても芋の大きさやつき方は多少異なるのですが、今年は全体的にサツマイモが大豊作でした。
 サツマイモ掘りもラストスパートという所で、西の空を見上げると夕焼けに近い太陽の隣に、真っすぐな虹が見えました。その虹がサツマイモの大豊作を私たちと一緒にお祝いしてくれているようで嬉しかったです。

 

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 午後5時5分前。無事に2枚の畑のサツマイモ掘りが終わりました。家族みんなが揃ったら、2枚の畑のサツマイモ掘りもものすごいスピードで進みます。なのはなで大人数作業をする為に、この仲間とならどこへでも行ける、何にでもなれるんだなと思い、嬉しくなります。自分1人では諦めたくなるようなことや、手の届かないこともみんなとなら成し遂げることができます。

 私たちが持つ一つひとつの力は、みんなが合わさることで無限にも広がり、大きな喜びや結果に繋がるんだなと改めて感じて、そんな風にいつも助け助け合い、お互い様の気持ちでいられる仲間がいるのは幸せだと思いました。
 実りの秋、食欲の秋、畑の秋には欠かせないサツマイモ掘り。今年のサツマイモも大豊作となりました。

(ななほ)

 

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〈サツマイモ掘りの他にも、ダイコンとカブの虫とりや、桃のネットづくりを進めました〉

 

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〈下町川下畑の、ダイコンです〉

 

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〈今日は、地域の秋祭りの日で、畑へ行く道中には、お神輿を担ぐ子どもたちとも出会いました。夜には、華やかな花火が打ち上げられました〉