「前に向かって」 さき

10月14日

〇お父さんのお誕生日

 お父さん、お誕生日おめでとうございます!
 お父さんに出会って、なのはなファミリーに出会って、本当によかったと心から思います。
 生きることをあきらめていたら、きっと後悔していたことでしょう。
 お父さんの言葉に、生きる希望と勇気をもらいました。
(こんな私でも、生きてていいんだ。いや、生きてまだ見ぬ人のために、やれることがあるはずだ)
 そう感じました。

 来たばかりの頃は、お父さんとぶつかって問題児な私でしたが、それでもさらに強くぶつかってきてくださったお父さんに感謝しています。
 立って歩くことで精いっぱいで、クワもジョーロも持てないくらいだった私は、それはゆっくりだったけど、少しずつ成長していることに気づきました。

 草刈り機が持てるようになった、お米30キロが1人で持てるようになった。それに、読めなかった小説も読めるようになった。
 当たり前なことかもしれないけれど、私にとっては奇跡のようで、それが当たり前ではないということを忘れません。当たり前のことなんて何一つないのです。
「身体ができると、心に余裕が生まれる。そうすれば、心から楽しいと思えるようになる」
 そう教えてくれたのは、お父さんでした。

 私は、野菜作りに興味がなくて、スポーツも楽器も全く楽しいと思いませんでした。
 虫は嫌いだし、ドロドロになるし、生長点だかわけわからない葉っぱを摘んだだけですごく怒られるし…。みんな何が楽しいんだろうと思う毎日でした。

 けれど、その時から野菜の存在はすぐ近くにあり、私に少しずつ近づいていました。このまま好きになれないのかなと思っていた時、担当になった野菜がやはりピーマンでした。私はそれから野菜作りの見方が180度変わった気がします。楽しいと思えるようになってから、どんな野菜を手入れしていても、やりがいや楽しさ、喜びを感じます。

 野菜作りだけでなく、簿記を教わったり、金時太鼓を習ったりとどんどん自分の中で教えてもらったことが積みあがっていきました。決して成長が速いとはいえません。
 不器用で、欠落した部分は大いにあるけれど、毎日充実していて楽しいです。

 なんだか体験記のようになってしまいましたが、こんなふうに楽しいと思えたのも、なのはなファミリーのおかげです。
 お父さんとお母さんが導いてくれたおかげです。

 お父さんという人は、利他心そのものでした。優しい言葉も、厳しい言葉もその人にとって成長できるチャンスを与えてくれます。自分のための我欲なんてものが一切なくて、なのはなのため、まだ見ぬ誰かのためにと走り続けるお父さんがかっこいいです。
 私は、そんなお父さんの姿を見ると、「お父さんは、ずっとみんなのお父さんなんだな」と思ってうれしくなります。

 私は、どこへ行ったとしてもなのはながホームグラウンドであり、心の中にずっとなのはなを感じます。私にとってなのはなファミリーという大切な場所、仲間に出会えたことは、神様からのプレゼントです。お父さんとお母さんにもらった優しさ、強さ、勇気、自信を、まだ見ぬ人へ向けられるようになりたいです。今まで本当に沢山迷惑もかけたし、間違いだらけで未熟な私ですが、雑味を捨てて素直で謙虚に、着実に前に向かって、夢に向かって生きていきます。これからもよろしくお願いします。