「ずっと聞こえて」 なつみ

10月13日

 本当に久しぶりの日記になってしまいました。

 昨日はホールでのビデオ撮影があり、一日でこんなにたくさん踊って汗をかいたのは初めてでした。
 ホールのロビーでバディ練習をして、4時から5時の自由時間にはさやねちゃんが、「一番最初に出会ったと人と練習するって決めたんだ」と言って、わたしを練習に誘ってくださいました。
 2人でカウントを取ってひたすらに踊り続けました。

 さやねちゃんは自分にとても厳しくて、少しでもカウントがずれたら、「わたし、ここ苦手なんだ」と、何度も何度も体に身につくまで踊りました。
 その厳しさはわたしに無いもので、持つべき、仲間のための自分に対する厳しさを見せていただいて、感じることが沢山ありました。
 さやねちゃんとカウントを取って、たったツーエイトのふりを本気で一回踊ると息が切れて、一曲踊るよりも体がふらふらになりました。
 自分は曲に乗せて、全力で踊れていないんだという発見があり、いかに日常で自分の事ばかり考えているかというのを痛感しました。
 それでも、さやねちゃんと、途中で仲間に入ってくれたしなこちゃんと合わせる意識を持って踊り続けると、考えなくても、体があゆちゃんとみんなと揃えたように動くようになってきて、お父さんのギターのお話を思い出しました。
 最後の最後まで綺麗に踊れるように足掻いて、恐れるものは何もありませんでした。

 お父さんのお誕生日会の準備と同時並行でダンス練習をあゆちゃんとみんなと進めてきました。
 わたしはダンスが得意ではないし、むしろ苦手意識があります。
 練習に行くのが億劫な時もありましたが、ただでさえまともに踊れないのに練習を休むというのは、怖くてできませんでした。
 最初は気持ちを奮い立たせて、練習に行きました。何か言われるかもしれないと思うと怖かったです。
 でも、練習していると、怖い気持ちも忘れました。
 みんなと揃えることが、自分の中で何より一番で、むしろ揃っていなかったら遠慮せずにバシバシ言ってください、というような気持ちにさえなりました。
 実際、あゆちゃんに、「楽しない、もっと腕を上げて、もっと、もっと」と教えていただいても、怖い気持ち、反抗心、何も出てきませんでした。
 それはあゆちゃんがわたしを意識しているのではなくて、あゆちゃんもみんなも、踊る全員が誰一人もれずに、仲間と揃えることを一番に考えていたからだと思います。
 最後の3日ほどは練習が終わりになる9時を超えても、踊りたいと思うようになりました。もっとキレがあって、センターで踊るあけみちゃんの、心動かされる表現にわたしも近づきたいと、身の程知らずですがそう思いました。

 本番、お母さんが、「これで最後だから。笑顔でね、いいね」とみんなに声を掛けてくださいました。
 ふりを間違えてもかつらが取れても、何があっても笑顔で踊るぞ、簡単ですがそれは絶対に守ろうと思いました。
 リハーサルから本番まで、頭の中であゆちゃんの声がずっと聞こえました。
「拳で天井をついて!」
「腰で踊る」
「目線の先に未来を見て」
「背中で語る、横を向いてもお客さんに見せる顔」
 ずーっと、ずーっと聞こえてきて、わたしはずっと嬉しかったです。わたしの心にみんながいました。
 気持を一つに、とはこういうことなんだと思いました。

 ステージでは普段の自分が出てしまう、とお父さんはお話をしてくださっていて、本当にその通りだと思いました。
 いくらすまし顔して取り繕ったとしても、気を抜いた一瞬でその人となりが解ります。
 わたしは甘いです。普段から緊張感がなく、配慮に欠けていて、大雑把だなぁと、細かなディティールがなっていないのもダンスで感じます。
 もっとありますが、気付けたことが良かったと思います。
 スプリングコンサートはこれからです。これからが始まりです。
 小さなところにこそ、大切に気持を向けていきたい、そう思いました。

 次の『This is me』は、もっと輝くわたしを見せられるように、また気持ちを新たに、生まれ変わる気持ちで過ごしていきます。

 今日も一日ありがとうございました。
 おやすみなさい。