「目線の先に」 ななほ

10月12日

 文化祭に向けての撮影がありました。久しぶりに行く勝央文化ホールや、みんなのなのはなの子としての緊張感がウィンターコンサートのホール入りのようで、その空気が好きだなと思いました。
 黒のマラソンTシャツを着て、ライアーパンツをはき、みんなが綺麗にお化粧し、髪をお団子に結んでいる光景もとても美しくて、仲間という感じがしました。

 なのはなのステージは、お父さんの音響に、ホールの竹内さんが照明や全体を見て下さります。たけちゃんも、一昨年のウィンターコンサートではまだ、あゆみちゃんのお腹の中にいたのに、今はこうしてステージを指さしながらお母さんに抱っこされて笑っているのが嬉しくて、たけちゃんが大きくなったら一緒に音楽をしたいなと思いました。

 今まであゆちゃん達と夜の時間に、毎晩練習してきた『ディスイズミー』が、今日の本番で出し切れたような気がしました。撮影のため、お客さんはお父さんとお母さんや、カメラマンの方、なのはなの子しかいないのですが、目線の先にいるまだ見ぬ誰かに全力で気持ちを伝えました。

 目線から、表情から、ダンスの動きから、表現という形でまだ見ぬ誰かに自分達の気持ちや生き方を伝えられることが嬉しいです。不特定多数の方だからこそ、伝わる人には伝わってくれる演奏にしたいと思ったし、身内だけではなく遠い存在の方でなのはなのような気持ちを求めている人に、私たちの精いっぱいの演奏、表現を見て貰いたいと思いました。

 お父さんとお母さんがいつも話して下さるように、今の自分は未熟だけれど、堂々とした希望のある人を演じました。練習の時からそうしていると、ダンス練習がどんどん楽しくなって、あゆちゃんが作ってくれる空気や、みんなが真剣に向かっている空気に力をもらいました。

 これは、なのはなにしかない空気かもしれません。みんな、疲れているはずだけれど、表現者として余裕の笑顔で、集中して練習の時から気持ちも作っています。私もその中で踊っていると、(もっとあるべき形がある)(もっと、美しい理想の表現がある、そこに近づく為なら何でもする)、そんな気持ちになりました。

 列をミリ単位で揃え、角度や目線、表情も、頭からつま先まで前の人に揃え、前の人の影のように踊りました。みんなで集まってきて、両手をあげる振りの時、パァッという音が聞こえるくらい、体育館で練習していてもたくさんの光を浴びているような気持ちになり、直ぐ近くに仲間の存在を感じました。

 練習すればするほど、振りが揃ってきているのが全体の雰囲気でも感じ、誰も出すぎたり引っ込み過ぎたりすることなく、全体の1部として踊っていて、その揃っている中に『ディスイズミー』がありました。
 こんなにも踊ることは楽しいのか、こんなにも表現するのは楽しくて、気持ち良くて、笑顔になれるのかと改めて思ったし、自分の為じゃなく、みんなの中で踊るからとても希望を感じ、楽しかったです。

 また、『アライブ』も初めてホールの舞台で演奏できて嬉しかったです。
 1週間ほど前、夜にお仕事組さんも一緒に図書室で『アライブ』コーラス練習をした時、「どんな事があっても、魂は生き続けるというような感じで歌いたい」とみくちゃんが話してくれました。
 なのはなの私たちにしかできない、『アライブ』はとても力強くて、勇ましく、私は生きているという言葉の奥に、強い気持ちを感じました。

 とても綺麗な照明の中、なのはなバンドのみんなの演奏と共に、3曲の演奏ができて嬉しかったです。午後半日の時間をたっぷりとホールで過ごさせてもらい、ステージの場ミリや目線の確認から、出はけの確認。ホールの中でダンスのバディ練習もして、こんな風にホールを使わせて頂けることがありがたいなと思いました。

 夕食はレッスンルームで、お弁当を食べました。たったの半日だったけれど、ウィンターコンサートの時の気持ちがパッと蘇ってきて、ここが私たちにとってもう1つのホームグラウンドなのかと思うと嬉しくなりました。
 撮影はスムーズに進み、特に大きなトラブルや失敗もなく、確認もリハーサルも、本番も適度な緊張感と、集中力で迎えて嬉しかったです。

 演奏が終わるたびに、観客席の方からお父さんとお母さんの笑顔や大きな拍手が聞こえてきて、つい笑顔になってしまう位、嬉しかったです。今は当たり前のことのようだけれど、こうしてお父さんとお母さんがいて、仲間がいてステージで表現したり、畑と同時進行でダンスやコーラスの練習もして、そんななのはなでの生活が好きだなと思います。

 なのはなを出発してから帰ってくるまでが本番と言うように、帰って来てからもみんなと協力して衣装を干したり、お弁当箱を洗ったりして、さっきまで衣装を着ていたみんなが今はいつものみんなに戻っているのですが、古吉野に着くと「帰ってきたー」という安心感があり、それをみんなも感じているように見えました。

 今回の演奏がどんなふうに仕上がるのか楽しみだし、またスプリングコンサートに向けて、新曲のダンス練習や気持ちも作っていきたいです。