「21歳の誕生日」 みつき

10月11日

 個人的なことなのですが、わたしは、今日で21歳の誕生日を迎えました。

「明日なんて、一生来なければいいのに」。
 それが、なのはなに来るまでの19年間の、わたしの願いでした。

 そして今、なのはなに居るわたしは、毎日が、この一瞬が、なんてしあわせなんだろうと思うのです。
 今までなんとも感じなかった、目の前にあるものすべてが新鮮で、きれいで、明日が待ち遠しくなるくらい、わくわくするのです。
 みんなとの何でもない会話、すれ違ったときの笑顔、畑の帰り道。
 …おかえりなさいの声、ホッとする。あのお花、何ていう花なんだろう。ああ、カレーライスのいい香り。お父さんのお話は面白いなあ。お風呂気持ちよかった、また明日ね、おやすみなさい。…
 まるでもう一度子供に帰ったように、沢山感じて、沢山経験をさせてもらっています。
 ここには答えがあって、居場所がある。喜びも悲しみも、一緒に共有できる、仲間が居る。
 わたしが欲しかったものは、全部ここにありました。
 お金でも、名誉でも、飾りでも、食べ物でもなく、わたしが欲しかったのは、これでした。

 生まれて初めて、誕生日という日を、心の底から喜ぶことができました。
「生きていてよかった。みつきとして生まれて良かった」と、感じました。
 今まで、苦しすぎて、ただただ苦しすぎて、幼少期にこうなる道をたどっていたのなら、もういっそ、生まれてこなければよかったと、何度も考えていました。
 でも、摂食障害になったとしても、どれだけ傷ついて、もがき苦しんできても、みつきとして生まれてこれて、よかった。そう感じました。
 わたしは、人一倍死にたかったけれど、人一倍生きていたかったです。

 生きることをあきらめていたわたしが、今、こうして生活できていることは、本当に、奇跡なのだと思います。
『今日は、岡山のなのはなファミリーを見学しに行ってきた。みんな生きてるって感じですごく明るくて、自分もまだ頑張ろうっていう気持ちになれた。』
 1年前の昨日、初めてみんなに会った日の、わたしの日記です。
 初めて会ったその日から、ずっと、みんなの姿が、笑顔が、わたしの希望です。
 みんなの笑顔が、わたしの笑顔を取り戻してくれました。わたしの「生きたい」を取り戻してくれました。
 今日、みんながわたしにメッセージを送ってくださいました。
 けれど、わたしは、何もしていないです。すべては、みんなのおかげです。

 わたしはまだ幼くて未熟で、泣き虫で、臆病で、弱いけれど、みんなの後に続けるように、もっと強くなります。
 みんなに今まで迷惑をかけた分だけ、助けてもらった分だけ、わたしも誰かに返していけるように、強くなります。
 21歳の大人として、正しい振る舞いができる人間になっていきます。

 わたしは、みんなのことが、だいすきです。
 だいすきな家族と一緒に生活できて、わたしは、幸せ者です。
 なのはなのみつきちゃんで居させてもらえて、わたしは、世界で一番、幸せ者です。

 長くなってしまいましたが、何にも代えられない大切なプレゼント、「なのはなファミリー」を、わたしに与えてくださって、ありがとうございました。