10月10日(日)「お父さんへ、鮮やかな舞台の贈り物 ――お父さんのお誕生日会」

10月10日のなのはな

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〈14日はお父さんの誕生日。ひと足はやく、私達から、お父さんへ、感謝とお祝いの気持ちを込めて、お誕生日会を開きました〉

 

「お父さん、お誕生日おめでとうございます!!」
 みんなの掛け声で、いよいよ、私たちの大好きなお父さんのお誕生日会が始まりました!
 オープニングの音楽は、あゆちゃんが考えてくれた、お父さんをお祝いする歌詞に替え歌をして、体育館で待っているお父さんに向かってステップを踏みながら入場していきました。

 お誕生日会の前半は、お誕生日会実行委員さんたちの寸劇と、管楽器アンサンブルの演奏を組み合わせた音楽劇をプレゼントしました。

 

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 突如、なのはなファミリーに現れた、謎の3人組。せっかくのお父さんのお誕生日会はこれからどうなってしまうのか?? これからの劇の展開に、期待が高まる中、フルートパートのみんなの演奏へと移ります。曲目は、『リベルタンゴ』。私は、フルートといえば、甘美な小鳥のさえずりのような曲がよく演奏されているイメージがあったのですが、『リベルタンゴ』は、マイナーキーの、格好いい曲調で、それもまたすごく魅力的でした。

  ナウォンカたちは、『チヨコレート工場』で毎日、力を合わせてチョコレートを作っていましたが、チャリーは、どうやら、最近のナウォンカの様子が気掛かりなようでした。ナウォンカは、多くの人に認められたいがために、目先の賞や売れ行きを求めるような気持ちで、頑張り方を間違えて苦しんでいたのです。

 

 

「僕は、賞なんか取れなくたって構わない。工場のみんなと、一緒に夢のあるチョコレートを作り続けたいだけなのに」
 チャリーの言葉の後に続いて、トロンボーンの演奏が始まりました。曲目は、『ルーマニア民俗舞曲』。私は練習のときから、トロンボーンパートのみんなの部屋から聞こえてくるこの曲が大好きでした。トロンボーンの重厚な音色が、ふんだんに味わえる曲で、最初の前奏の部分などは、私は、象の群れが行進しているような様子が思い浮かんでとてもワクワクします。さやねちゃん、ゆりかちゃん、えつこちゃん、とメロディーパートがリレーして繋がって行く部分なども本当に綺麗で、とても感動しました。

 

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 まえちゃんは、これからの3人に、なのはなファミリーの毎日の活動を紹介してくれました。良いときも悪いときも、みんなで協力して、野菜作りをしていくことが、まだ見ぬ誰かの良い未来に繋がると信じて畑に出続けるやよいちゃんや、ダンスを通して、自分たちの思い描く理想の世界を表現し続けるゆりかちゃん。なのはなのみんなの生き生きとした姿に、登場人物たちも深く共感してくれました。心の軽くなった彼ら心境を、クラリネットパートみんなが演奏で表現します。曲目は、『花のワルツ』。リズミカルで、軽快な心地よい演奏がとても美しかったです。みくちゃんのピアノも加わって、色とりどりの音色も聴いていてすごく楽しかったです。

 

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 そして、私たちトランペットパートの『人生のメリーゴーランド』の演奏が始まりました。

 演奏直前、舞台袖では、パートリーダーののんちゃんが円陣を組んでくれました。それだけで私はもうすでに胸がいっぱいで泣きそうな気持ちでした。1か月前、初めてトランペットを手にし、本当に1音も音が出せなかったときも、練習中、ピッチをみんなと中々合わせられなくて、弱音を吐いてしまったときも、トランペットパートのみんなは、私を引っ張ってくれました。

 

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「下手くそかもしれないけど、お父さんの誕生日会までに、今できる自分の力を全部出し切って、みんなと、より良い演奏を作っていきたい」
 この気持ちは絶対に譲れませんでした。なのはなに来るまでは、こんなに意欲を持ったり目標を持ったりして祈るように頑張ったことはありませんでした。今までのみんなと練習してきた過程が本当に尊くて、ありがたい時間でした。本番は、お父さんもお母さんもニコニコしながら聴いてくれて嬉しかったです。

 なのはなのみんなと出会って、心のわだかまりが取れたナウォンカは、これからは、チャリー、ウンパちゃんたちと、なのはなの気持ちをたっぷり詰め込んだチョコレートを作っていくと決めました。そして新しい世界を切り開いていく決心をします。そしていよいよ、最後の曲目、サックスパートと打楽器とベースのアンサンブル、『スリラー』が始まりました。エンディングにふさわしい華やかな演奏でした。サックスのみんなの、音の「強弱」とだけでは言い表せない音の絶妙なニュアンスや、いろんな楽器を組み合わせつつも、まとまりのあるサウンドで刻む打楽器のみんなの音が、これからの新しい世界にワクワクするような演奏になっていて、素晴らしくクールで、爽快な気持ちでいっぱいになりました。

 

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 お父さんもお母さんも、この音楽劇を喜んでくださっていて本当に嬉しかったです。また、私たちの演奏を音楽劇としてつなげてくれた実行委員さんたちにも感謝の気持ちでいっぱいです。今日を1つの節目に、またこれからもコンサートに向けて楽器練習をできることも本当に楽しみです。

(せいこ)

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 なのはなのみんなからお父さんへ贈る、素敵な誕生日プレゼント。
 第2部のファッションショーンの開幕です!!

 1チーム目はゆりかちゃんチームで『レインボー』です。
 私はゆりかちゃんチームのメンバーとして、この日のために2週間前から、チームのみんなと準備をしてきました。

 

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 振り返ると紆余曲折があったなと思います。
 さやねちゃんが集めてくれたイメージの画像を元に、主に3つのグループに分けて衣装を考案しました。
 人間のようだけれどちょっと違う、新しいキャラクターをモチーフにしたグループ。フラダンサーの衣装。演奏の中で虹の番人として登場するピエロのような衣装の3つです。
 新しいキャラクターモチーフにした衣装は、ぴったりのパステルカラーの布が見つかり、ゆずちゃんやさやねちゃん、ゆりかちゃんが布のまき方を考えてくれて、イメージよりもキュートで不思議な衣装ができあがりました。
 首から下は、布が足下まで垂れていて、頭は高さ70センチほどの長い三角型の帽子をかぶり、顔にはお面。まるで二次元の中にいるような現実離れした、でもキュートなキャラクターができあがりました。

 

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 フラダンサーと虹の番人の衣装は1回目の衣装考案で、迷走に入ってしまいましたが、その場にいたまえちゃんチームのみんなや、あゆちゃんが一緒に考えてくれました。2回目の衣装考案では、一緒に考案していたのんちゃんチームのあゆちゃんが一緒に考えてくれて、フラダンサーの衣装、虹の番人の衣装ともに決まったときの喜びといったら、はかりしれないです。
 フラダンサーの衣装は、あゆちゃんが考えてくれて、虹マントをてるてる坊主のように被った今までにない新しくとってもキュートな衣装が、できあがりました。スカートの部分は、新聞の張り子で作った、丸い球体に、不織布を虹色にはったもので、これも、途中は綺麗にできる自信がないからやめようか、という話も2回ほど出たのですが、イメージ通り作ることができました。
 このてるてる坊主ルックはかなり気に入っています。

 

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 フラダンスの振り付けはゆりかちゃんが考えてくれて、本番3日まえ、フラダンサーとの後ろで踊るウンパルンパたちと合わせて、踊ってみたらなんだかレインボーの世界感と動きがあっていない!微妙……という結果に、でもそこからゆりかちゃんがウンパルンパの動きを市から考えてくれて、新しく振り入れをし直しました。

 自分の振りは『レインボー』のプロモーションビデオのPVに映る女の子の振りをゆりかちゃんが一緒に解読してくれて、踊りました。そこに中学生のとき器械体操部時代にしていた技、ロンダートと転回を入れました(編注:ロンダートは「側方倒立回転跳び 1/4 ひねり」、転回は「前方倒立回転跳び」を示す器械体操の技です)。
 
 なのはなに来てから、面白いことに、昔、器械体操をしていたことをすっかり忘れていたのですが、一番を自分一人で踊るとなったとき、どんな振りを踊ればよいのか、ダンスを自分で考えたり、動画を見て解読するというのもかなりの苦手分野で、何ができるか……と考えたとき、昔していた器械体操のロンダートと転回くらいだったらまだできるかもしれないと思い、廊下でやってみたらかろうじてすることができました。

 

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 ゆりかちゃんやチームのメンバーが驚きながら、とても喜んでくれたことが嬉しかったです。
 ステージで披露するのは意外と気持ちがよかったです。

 虹の番人、虹の民族、そしてフラダンサー、その3つのチームが組み合わさって、なのはな独自のゆりかちゃんチームのレインボーの世界ができあがったと思いました。
 お父さんが「そのままコンサートで使えそう」と言ってくれて、とても嬉しかったです。

 

 2曲目は、ちさとちゃんチームで『エイント・ユア・ママ』です。

 エミレーツ空港のスチュワーデスを連想させる、頭から首筋までたらした布に、左斜め上に小さな帽子が飾られた衣装の、5人のスマイルメーカーが登場し、とても可愛らしかったです。
 その次に登場した、紫色の“何もしません”といったママと、金髪のかつらをかぶった強がっているママ、意地悪な2人のママたち。
 一体あれは誰なのか? 会場から、わっと笑いが起こりました。
 でも、奇抜な衣装と共に演じきっている2人がコミカルだけれど、素敵でした。

 

 

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 5人の可愛いスマイルメーカーを翻弄しつつも、最後のサビに入る「ハッ!」というメロディーとともに、かつらも、エプロンも、とりさって、紫色の女性はやすよちゃん、金髪だったのはよしえちゃんでした。
 スマイルメーカーと2人のママで、『エイント・ユア・ママ』の面白い振り付けを披露してくれて、はじめから最後までストーリー性があるのに、楽しませてもらいました。

 3曲目は、かにちゃんチームで『バード・セット・フリー』

 ステージ中央に置かれている、直径約1メートルほどの、金色と少し銀色がかった不思議な卵。
 お父さん、お母さんがこの場所におとずれたとき、卵は少しずつ動き出す……?!
 『バード・セット・フリー』の音楽と共に、卵の中から、白い毛をまとった鳥たちが動き出しました。紺マントのシンプルな土台の衣装に、白いふわふわとした頭のかぶり物と、腰にかざられた鳥の羽、綺麗な鳥たちが少しおかしな顔を披露しつつ、可愛らしく動きをそろえて、卵から登場しました。

 

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 そして、サビでは大きな羽を持った鳥が登場。会場から歓声が起こりました。
 細い針金を土台に、不織布でパーツを作り、それを何枚も重ね合わせて、できあがった大きな羽はまるで本物の鳥の羽に見えました。

 自由になった鳥。さきちゃんの、威厳のあるいきいきとした表情、さきちゃんが大きな羽をつかって、はばたいている姿はキラキラと輝いていて、とても魅力的でした。自分もふるいたたされるようなそんな気持ちでした。

 

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 休憩をはさんで、
 4チーム目はまえちゃんチーム、『アップ・タウン・ファンク』。

 はじめのポーズでは、舞台背景の木に手をかけたり、切り株の横で足を伸ばしキャップを被った女性、ステージでポーズをしている何人かの人たちは舞台背景にとても溶け込んでいて、まるでこのチームにあわせて舞台背景を作ったようにも見えます。
 あの人たちは、本当に普段私たちと一緒に暮らす人なのか。

 

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 曲が流れるやいなや、客席の方からもメンバーのみんなが登場。
 のりのりのダンスとともにミュージックスタートです。
 MCで言っていたように、メンバー12人が全員違う衣装で、カラフルでスタイリッシュでちょっとはちゃめちゃで、ちょっと変、いやかなり変という点でのみ共通している魅力的な衣装でした。

 みんなが自分を捨てて、踊りったり、決めポーズをして、乗りの良いキャラに変身していて、いつもと別人に見えました。
 特に、印象的なのは、いつもは大人しめののえちゃんが、曲の後半で「カモン!」という振りをしているところで、なりきり度がすごいなあと思って、新たな一面を見られて凄く嬉しかったです。

 

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 みんなが自分を捨てて、踊ったり、決めポーズをして、いつもと別人に見えました。その姿が清々しくてかっこいいなあと自分もすかっとしました。
 みんなの知られざる姿を見ると、もっとその人が好きになるなあと思います。

 最後は、あゆみちゃんも登場で、ひでゆきさんとセンターでダンスを披露してくれました。
 このクールでスタイリッシュでちょっと変だけれど、そんなこと気にせず我が道を行く、楽しみきっている感じ。
 だから見ていて楽しくって、自分もこの人たちについていきたい! と思わせてしまうみんなが最高でした。

 

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 4曲目は、のんちゃんチームで『マディー・ウォーター』

 マディーウォーターの意味は、泥水という意味で、音楽が流れるやいなや、その独特の世界感に会場が吸い込まれていきます。
 はじめの前奏のだん、だん、という音は、深い鼓動の震動が体育館に響き渡るようでした。
 メロディーと共に動き出す、5人のダンスメンバーの金色の衣装に、頭にはペットボトルでつくったと思えない、衣装と合わせた金色の小さな噴水のような飾り。
 曲の独特のメロディーとゴールドの衣装とその振りがとてもマッチして、マディー・ウォーターの世界観を作り上げていました。

 

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 心につきささるような、心の奥底がうずいてくるようなメロディーとそのパフォーマンスから、今までの既存の価値観をすて、保証をもとめず、自分の信念を胸に、未来に歩いてく、覚悟や厳しさ、過去を手放す切なさを感じました。
 金色の衣装の5人の中で登場するシルクハットを被ったなおちゃんや、黒いドレスをきたエレガントなあゆちゃんも世界観とマッチしていて、とても素敵でした。
 のんちゃんチームの演奏から、私たちが表現したいことを感じ、次のコンサートが、より楽しみになりました。

 

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 あっという間に最後のチームに。
 ラストはゆいちゃんチームで『ハッピーフェイス』です。
 とある路地裏のゴミ捨て場
 生産ロス、大量消費、破棄されるもの、もの、もの。
 贅沢なものに囲まれ、どんなにHAPPYな笑顔を作っても、心に潜む空しさを誤魔化すことができない、大事なものは捨てられていく

 ヘイ! という声が何度も出たり、明るいけれど、悲しくて切ないメロディー、子供のちょっと皮肉じみた声が混ざった、ハッピーフェイスという曲にのせて、ゴミ捨て場から生まれた悲しみを背負ったピエロたちのショーがはじまります。

 

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 ゴミ捨て場にいる一人の少女からダンスがはじまります。
 ハッピーフェイスにあったちょっと皮肉じみた、でも純粋で可愛いらしくて、コミカルで、自分も踊ってしまいたくなるようなハッピーフェイスの世界観にぴったりの振り付けにひきつけられました。

 ゴミ捨て場は、生きにくい世の中で行き場を失った子が来る場所であり、それはなのはなに来る前の自分たちと同じでした。
 ゴミ捨て場で健気に踊るピエロたちにとても共感し、そして胸が痛くなったけれど、これからその時代を変えていくのは自分たちなのだと思いました。

 

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 白い球体をかぶった頭でっかちのちょっと気持ちの悪いピエロ、魔王と化した道化師の重々しい動きがとてもかっこよかったです。
 キュートなピエロと、気持ちの悪い白い頭でっかち、真っ黒で統一された魔王、コントラストがきいた衣装と、世界感にあった可愛らしくて面白い振り付け、短い時間ながらも世界感にたっぷる浸ることができました
 そして、悲しい気持ち、切ない気持ち、最後には勇気をもらいました。
 ハッピーフェイスのチームのみんなのパフォーマンスを見させてもらって、もっともっとこの曲が好きになったし、コンサートでこの曲をみんなでできるのが本当に嬉しいなと思いました。

 

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 最後は、お父さんが『大空と大地のなかで』と『ヒーロー』を歌ってくれました。
 『ヒーロー』は、お父さんの周りをみんなで囲って、歌詞の「ヒーロー」や「お前を離しはしない」という部分をみんなで歌いました。
 お父さんの声とそれに合わせて一緒に歌うとやる気がわいてきて、あたたかい気持ちになりました。

 

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 お父さんを喜ばせたい、見てくれる人に伝わる演奏したい、その一心で、なのはなのみんなが力を合わせたら、なのはなでしかできない、私たちにしかできない、何よりも気持ちが伝わる表現ができるのだと思いました。
 一人ひとりの能力、キャラクター、成長段階がそれぞれあったとしても、お互い上にひっぱりあげながら、苦しかった経験を持つ私たちだからこそ、うったえるものがあり、それを音楽で、ダンスで表現することができる。

 今日は、一人ひとりがステージに立って、キラキラと輝いて見えて、その姿が嬉しかったし、こうやって表現しながら心が解放されていく瞬間はとても尊いものだと感じました。
 身近にそんな場があることが本当にありがたくて幸せなことだと思ったし、そんな素敵で心強い仲間いることが誇りだと思いました。

 

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〈お父さんに、花束と、みんなからのメッセージを入れた宝箱をプレゼントしました〉

 

 次なるコンサートに向けて、今日ははじまりの日でしたが、いいスタートをきる意味のある日になったと思いました。
 お父さん、改めてお誕生日おめでとうございます。
 私たちからの精一杯の誕生日プレゼントでした!

(やよい)