「ほうれん草の芽」 まお

9月30日

 今日の朝は7時過ぎに白菜の見回りのために早めに出発しました。主に植えたばかりの第4弾をチェックし、まちちゃんが根切り虫にやられていそうな株の周りを掘って捕殺していました。草敷きしていてもやられちゃうのかあと根切り虫のしぶとさを感じます。
 
 見回りのあとは収穫に行きました。今日は私は初のアスパラ収穫でした。最初にまちちゃんが収穫基準となるアスパラを収穫して私に手渡してくれ、私はそれを参考にしながら収穫しました。それに加え、細いアスパラは生やしたままにしておくと株が疲れてしまうそうなのでそれもとっていきました。アスパラの収穫はかがんだりたったりの繰り返しなので体力的に少しきつく、今日の朝は太陽の照りも強かったので朝からいい汗をかきました。太陽を浴びたアスパラは上に向かってのびのびと気持ちよさそうでよかったです。
 
 体育館に向かって嫁入り作業はアスパラだけ参加して、あとは私のルーティン的には珍しく、まちちゃんが野菜をしまうお手伝いをりなちゃんとしました。自家消費分ははかりで量って、日付と野菜名と数量を紙に書いて発泡スチロール箱なりコンテナに貼り付けていました。管理しやすくてすばらしいシステムだと思いました。
 
 午前中と午後の前半の時間で、エゴマの収穫をやらせていただきました。エゴマの畑ではあけみちゃんが指揮をとってくれて、あけみちゃんが草刈り機で刈っていったエゴマの株を束にする人と、それをスズランで結ぶ人に分かれて進めていきました。稲刈りを思い出しますね。
 
 私は結ぶ人に配属されました。稲のような柔らかさはなく、エゴマの株は太く固く枝が強靭なパワーで広がっているので束をなるべく細くするのには骨が折れました。さきちゃんが足で挟んで足の力で細くするといいとアドバイスしてくれたのでそこから徐々に慣れていったように思います。途中から配膳などの当番の人が抜けて、私を入れて4人で束ねと結びを進めていきましたが、いいペースで進めてるよとあけみちゃんが褒めてくれたので最後まで頑張ることができました。
 
 後半はのえちゃんとペアになって進めたのですが、のえちゃんは私が疲れてないかや、束にする株が多すぎないかなどたくさん気を使ってくれて、照り付ける太陽と自分の汗に心身削られている感覚を感じていましたが、のえちゃんが声をかけてくれたことで癒しをもらいました。
 
 エゴマ部隊はほかに運搬部隊と古吉野に干す部隊がありました。運搬部隊のゆりかちゃんとななほちゃんは古吉野とエゴマ畑を12往復ほどしたそうです。すごい回数です。ななほちゃんはそれも楽しかったですと言っていたので良かったです。エゴマ畑も香ばしい香りに包まれていましたが、古吉野に帰ってもエゴマの香りがふんわりと漂っていました。
 
 午後の時間の後半はほうれん草の畑の草取りを、えつこちゃん、のえちゃんと一緒にしました。私は最初、ほうれんそうの芽と雑草の見分けがつかなくて、向かい合わせになっているのえちゃんに、何度か確認しながら恐る恐る草取りをしました。ほうれん草の芽は、うさぎの耳に似ています。色もほかの雑掌とは若干違う気がします。あと小さい芽にはたまに青い種がついていました。えっちゃんが芽に付いてる青い種を、「へその緒みたいなものですね」と言っていたのが記憶に残っています。
 
 ほうれん草がうさ耳だとわかると本当に芽が可愛く見えて、発芽しているのを見つけたら幸せな気分になれました。それを抜かないように慎重にぴよぴよした雑草を素手で取っていきました。神経を研ぎ澄ませ、無言で無心状態で進めていく時間は非常に充実していました。これが、あんこがたっぷり詰まった、たいやき人生というものの一部になるのかもしれない。今日は3畝分終わらせられました。古吉野に帰って、るりこちゃんを見つけたえつこちゃんが草取り報告をしたら、るりこちゃんが喜んでくれていました。るりこちゃんの笑顔で私も嬉しくなりました。
 
 今日はハウスMTがあり、またいろいろと質問させていただきました。お父さんはできない私をいつも肯定して受け入れてくれます。なのはなに来てから自己否定することがすごく減ったなあと思っていて、それはひとえにお父さんやお母さん、なのはなのみんながいつも私に肯定的に接してくれるおかげです。優しい世界をありがとうございます。ネットで流行った言葉で、「やさしいせかい」をわざと「やさいせいかつ」と書くというネタを思い出しました。やさいせいかつでやさしいせかい。なのはなっぽいな。