「最後の1枚」 ななほ

9月25日 土曜日

・うめちゃん

 今朝はよしえちゃんと見回りの後にゴーヤの収穫をしました。見回りに行く時、うめちゃんが吉畑ハウスにいたのですが、気が付いたらずっと後ろをついてきていて、とても可愛らしかったです。
「ゴーヤの畑、遠いけれど、一緒に行く?」
 そう声をかけると、行くともいかないとも言わずにピョンピョンと飛び跳ねて、時に距離感をとり、時に私たちを追い越して、天真爛漫なうめちゃんはいつまででも見ていても飽きないなと思いました。

 第一鉄塔までくると、ゴーヤの畑の前のお家の方が外に出られていて、小学生くらいの女の子が2人、「あ、ネコちゃんだ」と恥ずかしそうに笑って、今にも触りたそうにしていました。
「うめちゃんって、言うんだよ」。そう言ってうめちゃんを渡すと、「可愛い」「茶色と白だ」と優しくなでてくれて、とても嬉しそうでその子たちが可愛かったです。

 それからも15分ほど、女の子たちが2人、うめちゃんと遊んでくれていてうめちゃんも嬉しそうでした。ゴーヤの収穫をしていたら、うめちゃんがグリーンカーテンの間から飛び出してきた時は驚いたのですが、うめちゃんも私たちと同じように追い越し方式で畝に入っていて、みんなの先頭を歩くうめちゃんの無邪気さがうめちゃんらしく、癒されました。

 明日は古吉野保育園の運動会らしく、保育園周りは賑やかだったのですが、その中でもうめちゃんはちゃんと私たちについてきました。保育園の周りで草刈りをしている方や掃除をしている方がたくさんいるとその活気のある空気に力が出たのですが、私たちにとってその活気のある空気は日常のことだなと思い、改めてなのはなで毎日畑作業をして、たくさんの人と関わっていられる時間がありがたいことだと思いました。

 畑からの帰り道、ナスの畑でやよいちゃんやなおとさんが手を振ってくれたり、まえちゃんとみかちゃんが稲刈りの準備でコンバインに乗っていて、とても勇ましくこんな仲間がいることが誇らしい気持ちになりました。私はなのはなに来るまで、畑作業や田んぼとは全く縁がなかったのですが、今こうして、自分達が育てた野菜やお米を食べて生活できたり、周りのどこを見渡しても全部、なのはなの畑で私たちのお庭だと思うと、これは当たり前のことじゃない幸せな事だなと思い、朝から嬉しくなりました。

・バケツリレーで繋いでいく

 午前は家族みんなで紫黒米の稲刈りをしました。今年のなのはなの稲刈りがこの紫黒米で最後だと思うと、ちょっぴり寂しくも感じたのですが、やっぱり土曜日でお仕事組さんがいてくれて、やる気が出ました。

 田んぼに向かうと、遠くからでも永禮さんのダンプの姿が見えて、もう既に永禮さんやあゆちゃん達が田んぼにいました。「わーい」と言いながら、近くにいた子たちと駆け足で田んぼの方まで下りていき、みんなと最後の稲刈りを迎えられて嬉しかったです。

 今回はお父さんのコンバインと私たちの手刈りと協力体制で稲刈りを進めました。上の田んぼでは、先々週に手刈りをしてはぜ干ししていたもち米を永禮さんや、水嶋さんというみかちゃんの職場の方が脱穀をして下さっていて、田んぼは違っても空気が同じなのを感じて嬉しかったです。

 朝にみかちゃんが、
「水嶋さんがなのはなに来たいと言って下さっていて、今日も脱穀を手伝って下さいます。また、紫黒米のもみすりをして下さると言ってくれています」
 と話してくれていて、そんな風になのはなの輪を広げていくお仕事組さんや、なのはなを好きになってくれる方がいて、こうしてなのはなに来て下さることがありがたく、温かい気持ちになりました。

 私はりんねちゃんが刈ってくれた稲をまとめて、運ぶ係をしていたのですが、途中途中でバケツリレーをしたり、お父さんのコンバインが刈りやすいようにとみんなと頭を使って、条を揃えながら刈って行く時間がとっても楽しかったです。お父さんがどんな場所でも綺麗にコンバインで刈り進めていく姿や、コンバインの横にあゆちゃんやよしみちゃんがぴょこんと乗っている姿を見ると、とっても嬉しい気持ちになり、私たちほど家族らしい家族はいないんじゃないかと思いました。

 それからもバケツリレーと手刈りを繰り返して、最後はお父さんがコンバインで綺麗に刈ってくれました。あゆちゃんもコンバインに乗って稲を刈っていたのですが、その時のあゆちゃんの表情や動きがものすごく綺麗で、美しくて、こんな風にポンとコンバインをお父さんだけじゃなく、何人かの人が乗れるのもすごいことだなと思い、なのはなのみんなとなら何でもできてしまいそうだなと感じました。

 後半はコンバインで手刈りをした分の紫黒米を脱穀していったのですが、お父さんやお母さんが脱穀してくださる所までバケツリレーする時間がものすごく楽しかったです。距離が近くなったり遠くなったりした時もあったのですが、近い時はものすごい高速でバケツリレーされ、遠くなるとちさちゃんと反復横跳びをしながらバケツリレーをして、ただ稲を運ぶだけなのに、この上ない位面白く楽しかったです。

 私はお父さんに稲を渡していたのですが、お父さんの手も脱穀機のようにスッと稲を受け取って、脱穀していきそれを何度も何度も繰り返すのが楽しかったし、お父さんの動きが丁寧だけれど素早く、しっかりしていてかっこいいなと思いました。
 最後はものすごい速さで脱穀が進んでいき、時間の感覚も分からないくらいだったのですが、全部の脱穀が終わった時、お母さんが「バンザイしよう」と言って下さり、大きなバンザイをして、気持ち良かったです。

 つい夢中になっていて脱穀のほうばかりに気持ちが向いていたのですが、気が付いたら田んぼの藁が回収されて、田んぼの奥で永禮さん達がわらのバケツリレーをしていました。
「『チャーリーとチョコレート工場』のウンパルンパ族みたいなんだよ」
 と以前、わら回収をしたみんなに話は聞いていたのですが、遠くから見ても、そのわらのバケツリレーは活気があり、わらがポンポンとテンポよく流れていく光景や、空中を飛んでいる景色に力が湧いてきました。

 やっぱり家族みんなでする大人数作業や稲刈り、年間行事はものすごく楽しいし、ずっと動いているのに終わった後は力が湧いてきます。お父さんとお母さん、永禮さんや水嶋さん、家族みんなで最後の稲刈りができて楽しかったし、こんな仲間がいて、こんなに温かい家族がいると思うと本当に胸がいっぱいになり、私ももっと仲間の為に力を尽くせるようになりたいと思いました。