「誇り」 みつき

9月25日

 今日で、すべての田んぼの稲刈りが終了しました。
 初めて見た紫黒米の稲は、茎が紫色で、お米の粒は真っ黒でした。
 みんなで作業すれば、あっという間に終わってしまうし、大量の稲も、藁の束も、すっかりなくなってしまいました。また、みんなと、わたしのだいすきなバケツリレーができて、テンポよく進んだ時間が気持ちよかったです。
 お父さんがコンバインを操作してくださって、刈っていくのを見せていただけて、かっこいいなあと改めて感じました。
 以前のものより小さい3条刈りのコンバインで、お父さんの姿がガラスの部屋越しではなく、すぐ目の前にあって、お父さんの真剣な表情がはっきり見られて、心がほっとして、うれしかったです。

 午後には、楽器練習ができて、お父さんにも演奏を見ていただくことができました。
 バチの叩き方や、音の強弱のバランスなど、客観的なアドバイスが、とても参考になりました。
 わたしは、ジャムブロックという、可愛い黄色のプラスチックの、コロンとした楕円形の楽器を演奏させていただきます。名前をつけると愛着がわくよ、とみんなから教えてもらって、こっそり、心の中では「ピーナッツさん」と呼んでいます。
 ピーナッツさんの音を活かしつつ、パーカッションやサックスのみんなと良い『スリラー』が演奏できるよう、まだまだ練習を重ねたいと思います。

 お父さんお母さんの集合の話が、本当にありがたいです。
 自尊心のお話を何度も聴かせていただいて、お父さんお母さんが今までにかけてくださった言葉が、わたしに自尊心を与えているのだ、と感じました。

 自分がどんな状態にあっても、お父さんお母さんの言葉が、いつも心のどこかにあります。
 自分なんて…。と、落ち込んでいるとき。
「みつきは賢くて優しい子なんだ」というお父さんの言葉を、ふと思い出します。
 自分が変われなかったらどうしようと、不安なとき。
「前向きなところにしか答えはないからね」とお母さん、「みつきのことは絶対に見放さないよ」というお父さんの言葉。
 もうだめだ、もう苦しい、無理かもしれない…。そう思ったとき。
 お母さんとお父さんの言葉が、心の中で、チカチカチカ、と、夜空の星のように、点滅します。
「みつきのことがだいすきなんだよ」「みつきはいい子だよ」と。
 傍から聞いたら誰でも言えそうな言葉なのかもしれないけれど、お父さんお母さんの言葉は、トンっと背中を押されるような、また、ふわっと包み込まれるような感覚があります

 なのはなに来るまで、傷ついて、粉々になったわたしの自尊心。
 でも、お母さんとお父さん、みんなから自分の居場所をいただいて、理解してもらって、みんなのおかげで、わたしは自分を高く評価し、自尊心を持つことができます。
 わたしは特別な存在なのだ、わたしはなのはなの子なのだ、誇りを持っていいのだ、と。
 なのはなのみんなが、わたしに教えてくれました。