「新しい家族を迎える準備」 ななほ

9月24日 

 

 「お父さん、うずらを飼わないかと仰ってくれている方がいるのですが、どうしましょうか」。

 昨日の午後、果樹部会のみんなと校長室で会議をしていると、ちさとちゃんがそんなニュースを持って来てくれました。

 

 「うずら?」、そう言っているお父さんの横で思わず、「飼いたい、飼いたい、飼いたい!やったー!」と果樹部会のみんなとお父さんの心の声を代弁するようにちょっぴり騒ぎました。言った後、そんな自分が恥ずかしくなったのですが、お父さんが「よし、飼おうか!やったー!」とガッツポーズをして喜んでいて、そんなお父さんが嬉しかったです。

 うずらは今、毎日卵を産むらしく、全部で6匹くるそうです。その6匹はどの子も中のよい夫婦らしく、早速、須原さんがうずら小屋を作って下さりました。

 午前中、須原さんに声をかけると、「うーん、どうしようかな」と言いながらも嬉しそうに小屋の設計を頭の中でしていました。

 小さい動物小屋の上段を2部屋にし、下部分にもう1つの部屋を作るという須原さんの案は、想像しただけでワクワクしました。

 「わー。楽しみ!」

 そういいながらちゃっかり、須原さんとうずらの話をしていると、
 「誰が世話するん?ななほさんが見るんでしょ」と言われたので、
 思わず「え、お父さんです!」と答えると、「ちょっと、ダメじゃない、責任を押し付けちゃ」と言われ、2人で笑いました。

 「わかりました。私も見ます」と言うと、須原さんが「よし、作ろうか」と言っていて、とてもワクワクした気持ちになりました。

 夕方、ふとリビングに須原さんが現れたので、「小屋、どうですか?」と声をかけると、あっさり「完成した」と教えてくださいました。
「えー、今から見に行きます」、そう言って須原さんが作って下さった、新しい小屋を見に行くと、動物小屋が綺麗に改造され、2階建てのマンションが完成していました。

 掃除もしやすく、ドアも開けやすい3つのうずらの部屋はとても可愛らしく、今すぐにあゆちゃんを呼んできたいような気分になりました。

 

 須原さんが小屋の説明をして下さって嬉しかったし、

「わー。下は広いですね。」と話していると、「はい、下の部屋は1泊5000円です」と言っていて、そんな須原さんのユーモアが楽しいなと思いました。
「じゃあ、私も泊まろうかな」と私も冗談を言いながら、本当に小さな子なら1人は入れるくらいの広さがある部屋がとても綺麗で、嬉しくなりました。
 早く、うずらさんたちがなのはなに来てくれたらいいなと思うし、6匹の家族が増えるのが楽しみだなと思います。

 

・桃の防除

 

 今日は桃の防除がありました。あんなちゃんから9月下旬と10月中旬に防除をしたいと聞いていたので、少しドキドキしていたのですが、どれみちゃんとさくらちゃんがいてくれてとても心強かったです。以前、どれみちゃんと防除の準備をしていた時、ICボルドーは30倍と聞いて驚いたのですが、80キロ分のボルドー剤を選果ハウスから運んできて、もう1度2人で再確認すると、その驚きも納得に変わりました。

 今日は風速2メートルとほとんど風もなく、防除には絶好の日よりでした。私は奥桃畑だけ、防除の見学に行かせて頂いたのですが、どれみちゃんとさくらちゃんが丁寧にやり方を教えてくれて嬉しかったです。

 防除は思っていたよりも分かりやすいけれど、思っていた以上に難しさもありました。さくらちゃんが「ななほちゃんもやってみる?」と声をかけてくれて、私も噴霧させて頂いたのですが、量のバランスを考えていると動きながら噴霧するのが難しかったです。

 葉っぱ1枚1枚の裏表にむらなく薬剤がかかるように、そしてやりすぎ注意。できるだけ少ない量で、少ない時間で、ムラのない丁寧な仕事をと思うと、どれか1つを優先すると、どれか1つが抜けてしまいそうな気分になり、そこが防除の難しさのように感じました。

 丁寧にやるというのも、丁寧にし過ぎてしまうとやり過ぎとなり薬剤のロスが大きくなったり、慎重になり過ぎると時間がかかったりするなと思います。でも、どれみちゃんやさくらちゃんが迷いなく、噴霧していく姿がとても綺麗で、私もそうなりたいと思いました。また、私はどこか変に真面目に真剣に考えすぎてしまう所があるような気もして防除にも性格が出てしまう自分に恥ずかしかったです。

 どれみちゃんやさくらちゃんが一筆書きのように、一度着た場所には戻らなくて済むよう、頭と身体を使って噴霧する姿や、反対側から反対側の裏面に、表から裏にと全体を見て、後のことを考えて噴霧していく姿に勉強になりました。これをあんなちゃんは自分で見つけて、いつもより良いように、もっと良くできるように、もっと効率の良い仕事ができるようにと考え、ここまで積み重ねてきたものだと思うと、私もその気持ちを忘れてはいけないと思いました。
 あんなちゃんが今まで作り上げて来てくれた土台、そしてずっともっと良くするにはと考えて進化させて来てくれた今が本当にありがたく、それを全て教えて頂けることがとてもありがたいことだなと思います。今回は少ししか防除に参加できなかったのですが、また10月中旬の防除には最初から最後まで一緒にできたらいいなと思うし、私もしっかり覚えて、レベルの高い作業ができるようになります。
 また、お父さんが桃の枝吊りの方法も考えて下さり、エクセル線も到着し、着々と準備が整っていくのが嬉しいです。まずは池上の畑の枝吊りをお父さんたちとできるのが楽しみだなと思うし、今月中に桃の元肥やりもできたらと思います。

 桃の事を考えていると、すごく気持ちが上がって、すこし弱気になっている自分も良い意味で強くなれます。

 

 昨日の夜の集合でもあったように、私は今まで、常に周りから評価されて、自分の心を見ずにテストのように点数をつけられてきてしまったような気がして、評価を気にして、評価を頼りに生きて来てしまった所があると思います。だから今も、ふとした時に評価を気にして上手く相談がとれない、連携が取れない事があったり、何が正しくて正しくないのか自分では分からなくなってしまうこともあるのですが、桃作業や日々の生活を通しても、正しい軸を自分の中に入れていきたいです。

 

 私はたぶん、自分の中に自尊心があるはずです。でも今の私はそこから逃げていたり、見ないようにして、卑怯だったり、自信が無かったり、結果的に自分で自分を痛みつけている所があると思います。その自尊心をちゃんと自分のものにしたいし、こう生きたいという自分の理想から逃げずに、そうなっていきます。

 

 いつもありがとうございます。明日は紫黒米の手刈りがあると聞いているので、とても楽しみです。