
9月24日のなのはな
なのはなファミリーの畑には、たくさんの果樹があります。夏には桃がたくさん収穫できて、私達を潤してくれます。秋になればカキやイチジク、クリなどが収穫できて、食卓を彩り豊かにしてくれます。「収穫の秋」という言葉があるように、秋はたくさんの果樹の実を収穫することが出来ます。
その中の一つに、ポポーがあります。ポポーってなに? と疑問に思う人もいるかもしれません。実は、果物なんです。そして、池上桃畑の奥に、ひっそりと植わっている木こそ、ポポーの木なんです。
ポポーは、まだ若い木だけれど、とても背が高くて、手のひらぐらいの大きな葉がたくさん付いています。木の幹はすべすべしていておうとつがなく、まるで南国に生えているような木です。
これまで手入れもあまりしていなくて、なのはなのみんなの記憶からもあまり登場しないポポー。でも、最初にポポーの木を見たときは、なんて綺麗なんだ! と驚きました。葉がピンとしていて艶があり、上へ上へと太陽の光を求めて伸びています。健気に、力強く成長していたんだなあと感じて、とても心が温かくなりました。
地面のすれすれまで葉が茂って、あまり実は見えませんでした。でも、木の裏側に回ると、ちょうど人が入れるぐらいの空間が出来ていて、そこから、実が付いているかを観察しました。
1か所から2つ、3つ、ポポーが付いていました。バナナを短く、小さくしたようなだ円形の形をしていて、まだ緑色をしていました。
地面を見ると、わあ! と声を出してしまうほど驚きました。なぜなら、黄緑色の実がコロコロと落ちているではありませんか!
ポポーは他の果樹と異なるところがあります。それは、収穫時期に自然に落果した実を収穫することです。
収穫した実は、虫食い一つなくて、とても綺麗な状態でした。追熟させて、2~3日ほど置き、甘い香りが漂い始めたら食べ頃になります。収穫した時点では、まだ甘い香りはしないけれど、黄緑色の皮の内側に、甘い香りを秘めているんだろうなあと思うと、とてもワクワクしました。
一昨日収穫したポポーの実を、今日みんなで頂きました。トロッと滑らかな果肉をしていて、パイナップルのような酸味と甘さを兼ね備えたポポーが、とても美味しかったです。これからポポーもなのはなの果樹に仲間入りして、手入れをしていけることがとても嬉しいです。
(りな)

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今、冬野菜の葉物や根菜類の種まきが続々と始まっています。
今回は、冬の食卓には欠かせない「大根」の種まきをしました。
まずは畝立てです。柔らかい土を、人が寝られるような、ベッド畝にしました。ならしをする、あやかちゃんとさとみちゃんのクワ使いがとてもきれいで、これは畝なんだろうかというほどに、美しかったです。

そんな美しい畝に、株間30センチ、条間40センチで、深さ5ミリの穴を開けていきます。少し深くしすぎてやよいちゃんから、「これでは深すぎる」と教えてもらってからは、(そうだ、小さな種が発芽するのに、こんなに深くされては困るだろう)と、気が付きました。
それから、4ミリの穴に、いよいよ種まきをします。4畝立てたところに900粒をまいていきます。穴も小さければ、種も2ミリほどと小さく、一層手先の緊張が高まりました。私は、種まきの作業はあまり入る機会がないので、何もかもが新鮮に感じました。
まいた後は、培土と籾殻燻炭をかけていきます。黒い丸が平然と列をなして、なんだか不思議です。これが、大きな大根になるなんて……。なんでも、種という小さいものから、大きくなった姿を想像すると、事実なのに信じがたいように感じるときがあります。けれど、それは数か月後にはもうあっという間に大きくなるのだなと思うと、今この小さいうちをしっかりと見届けて、みんなと手入れしていきたいなと思いました。
最後は、発芽を祈りながら大根の種に水やりをして帰りました。これからまだ、あの下町川下の畑には大根とカブがたくさんきます。その第1号として大根の種まきをみんなとできてうれしかったです。900粒の大根たちが上手に芽がでてくれますように。
(さき)
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