「見える世界」 みつき

9月20日

 先ほどまでの収穫祭の興奮が収まらないです!
 みんなに話しかける声がついつい弾んでしまうし、思わずスキップしたくなるくらいです。

 本当に、盛りだくさんの収穫祭でした。
 お父さんお母さんのライブや、バーベキュー。〆の永禮さんのかき氷では、みんなで交換し合いっこをして食べたりしました。
 家族と一緒に過ごすこと、同じものを味わえること。あったかい気持ちでいっぱいになりました。

 収穫祭のメインである浴衣のお披露目会が、とてもうれしかったです。
 レッドカーペットを小股で上品に歩いていくみんな、少し恥ずかしそうに、でも誇らしげな笑顔がとても綺麗でした。
 また、浴衣のアピールポイントでは、「帯の色はなのはな色」「理想の女性を意識した」など、それぞれの浴衣に気持ちが込められていて、素敵だなあと思いました。
 それを聞きながらみんなの浴衣を見ていると、より一層美しく見えて、みんな似合っているなあ、と感じました。

 わたしは、青色に赤色のヒマワリが咲いた浴衣に、落ち着いた黄色の帯を選びました。
 お父さんお母さんが、「青色もいいけれど、みつきは肌が白いから、もう少し違う青色がいいよ」「ちょっと渋いかな。まだ若いから、もっと鮮やかな色でも良かったかもしれないね」と講評をしてくださいました。

 この、浴衣のお披露目会を開くとお父さんお母さんが提案してくださったとき、わたしは、正直、憂鬱な気持ちがどこかにありました。
 自分のセンスに自信がなくて、でもどこかで自信もあって……。
 色んなドキドキが入り混じっていたし、ちょっぴり、審査が怖いなあと思っていました。

 でも、お父さんお母さんに今日の浴衣を見てもらって、この講評を頂いたとき、わたしは、本当にうれしかったです。
 わたしは今まで、「あんたは地黒の肌だね」「その色似合わない、この色の方がいい」と、自分の見た目や身に着けるものなど、周りの人から、あれこれ言われてきました。
 そして、わたしは今日までずっと、その言葉を信じてしまっていました。
 わたしは肌が黄色くて地黒。鮮やかな明るい色とは無縁。
 そう思っていて、それで、浴衣を選んでしまっていました。わたしは、ちょっと思い切ったりとか、新たな自分を切り開くという気持ちで、前向きに浴衣を選ぶことができていませんでした。

 お父さんお母さんの言葉をお聞きして、やっぱり、お父さんお母さんは、わたしのお父さんお母さんなのだ、と感じました。
 わたしのことを本当に、まるまる理解してくれている。わたしには、まだ見える世界がある、未来があるのだと、お父さんお母さんが導いてくれている。
 そんな風に感じて、講評はちっとも怖くなかったし、むしろ、とても安心しました。

 まだ、わたしの心と身体は成長段階なのだな、と思います。まだ、狭い枠でしか物が見えていなくて、どこかで、余計なこだわりがあります。
 でも、歳を取って、なのはなで過ごしていくうちに、それもまた、どんどん変わっていくのだろうと思います。
 わたしのこれから先が、どのように色づいていくのか、また、どのように色づけていくのか。
 お父さんお母さん、みんなのおかげで、とても楽しみになりました。
 わたしは、今、ものすごく、生きていたいです。