9月20日(月)「なのはな収穫祭」

9月20日のなのはな

「収穫祭に向けて、子供組でお神輿を作ってほしいんだ」。
 お母さんのそんな提案を受けて、子供組のみんなとお神輿を作ることになりました。

 

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「こんな飾りはどうかな」
「ねえ、見て! こんな風に飾ったらいいと思わない?」
 子供組のみんなと話し合いながらお神輿の土台を作り、装飾していくと、ひとこと声を交わすだけでお互いの気持ちも考えも通じ合っているのを感じてとても嬉しかったです。

 夏野菜大成功、そしてお米の大豊作。これからも実りの秋となりますようにと願いを込めて、稲穂の飾りを中心につけ、赤と白を基調にお祝いの気持ちで作っていきました。
 また、子供組のみんなとアケビや稲穂、ススキにむかごなども採りに行ったり、会場の準備などもする中でも、秋の豊かさ、実りの秋を感じて、私の心も秋の空のように温かい気持ちになりました。

 

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 体育館でお神輿を作っていると、お母さんが笑って、「子供組のみんなにしかできない御神輿だね」と声をかけてくれて、今こうして、なのはなでみんなに受け入れてもらって、子供組としていられることが心から幸せなことだと感じました。

 

ここまでの記事は、ななほ が担当しました。
ここからは、なお が担当します。

 

「わっしょい、わっしょい!」「わっしょい、わっしょい!」
 威勢の良いかけ声とともに、なのはな神輿がやって来た。
 今日は祭だ、収穫祭だ。実りの秋を祝う、収穫祭だ。

 

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 御神輿を担いで体育館の真ん中を練り歩くオープニングで、収穫祭は始ります。
 豊穣をあらわす稲穂、ススキに紅葉、おめでたい紅白幕で飾られた手作りの御神輿には、農耕の神様がまつられています。

 私は、御神輿を先導して、かけ声をかけます。
「ピーマン何キロとれたんだい?」「72キロもとれたのさ!」
「タマネギ発芽したのかい?」「発芽率は、9割6分!」
「ジャガイモ、種芋!」「発芽するぞ!」
「ミルキークイーンが大豊作さ!」「大豊作さ!」
「わっしょい、わっしょい」

 なのはなの夏野菜と秋冬野菜、そしてうるち米の豊作の喜びを、賑やかに表現します。
 なのはなファミリーのお米作りは、お天道様や、雨や水といった自然の恵みと、みんなの力で、無事に収穫を迎えられました。
 その感謝と喜びを、こうしてみんなとお祭りとして共有します。

 御神輿を担いで、かけ声をかけていると、今のなのはなでの生活が、地に足の着いた豊かな生活であることをあらためて感じました。自給自足で、人が生きていく基本である食べ物をしっかりと作っていくことができている、生活。自然の中で生かされて、生きているということ。御神輿を担ぐことと同じように、1人ではできない稲作。稲刈りのときの、利他心のお話も思い出されます。骨太の喜びと、豊かさのある生活です。

 

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 さあ、農耕の神様にも、感謝の気持ちを込めて、本日は浴衣のファッションショーをごらんいただきます。一人ひとりが、自分で選んだ浴衣を披露します。
 浴衣と帯の組み合わせ、帯の結び方、髪飾り。すべて自分に似合うものを選びました。
 着付けも、自分でします。
 審査員は、お父さんとお母さんです。浴衣選びのセンスと着こなしを、100点満点で採点します。

 

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 今、私が一番着たい浴衣。一目惚れした浴衣。ずっと着たかった憧れの浴衣。
 なりたい自分をイメージした浴衣。初めての色に挑戦した浴衣。
 140着以上ある浴衣の中から選んだ、たった一着の『私の浴衣』を身にまとい、レッドカーペットを歩きます。

 ただ浴衣のコーディネートを披露するのではなく、自分の気持ちを表現する場が、なのはなの浴衣ファッションショーです。
 明るく希望のある人でありたい、周りの人にプラスの影響を与えられるようにいたい、上品にありたい、浴衣を通して、いまの思いを表現します。

 

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 緊張感のある中でも、自分の選んだお気に入りの浴衣を着て披露できることを楽しんで、堂々と歩き、ポーズをとるみんなが、かわいらしく、綺麗でした。

 お父さんとお母さんが、一人ひとりに、コメントをしてくれました。
 浴衣選びのコツを、たくさん学ぶことができました。
 浴衣と帯の柄の大きさは同じではない方がバランスが良いことや、顔写りの良い色について。同じ青色でも、濃紺、青、水色に近い青と、様々です。顔写りの良い青も、人それぞれ違います。

「今の気持ちに合わせてしまうよりも、理想の自分をイメージして選ぶのが良い。そうだな、2年後の理想の自分に似合う浴衣、理想の自分が好きであろう浴衣。そういう風に選ぶといいね」
 お父さんは浴衣の選び方について、こう話してくれました。

 

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 ちょっと先の、2年後にこうありたいと思う自分をイメージした浴衣。
 今現在の自分ではなく、かといってまったく手の届かない180度違う自分でもなく、2年後の理想の自分。こんなふうに成長していたいと思う自分。
 私も、次に浴衣を選ぶときは、そんな自分を想像して選んでみたいと思いました。
 いや、浴衣選びだけではなくて、『2年後の理想の自分』というのは、普段の生活でも意識してみたら、立ち居振る舞いや、普段着の着こなしも変わるかもしれない、と思いました。2年後の自分を思うと、少し目線を上に向けた、希望のある気持ちで、毎日の生活を送れるような気持ちになりました。

 

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 全員の浴衣の披露が終わり、いよいよ審査結果の発表です。
 1位から5位が表彰されます。
 見事、第1回浴衣ファッションショーに入賞したのは、あけみちゃん、まおちゃん、よしえちゃん、ちさちゃん、そして1位はさとみちゃんでした。

 似合った浴衣、それに組み合わせた帯のセンス。
 そしてなによりも、5人は着こなしが素晴らしい、とお父さんお母さんは評してくれました。浴衣に着られていない、着付けも美しく、堂々と着こなしている、と。

 

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〈素敵な浴衣姿を披露してくれた、さとみちゃん〉

 

 ファッションショーが終わり、桟敷に座るみんなをみてお母さんは言います。
「ショーの緊張から解放されてリラックスしているみんなを見ていると、やっぱりみんなそれぞれ浴衣がかわいくて似合ってるなあと思ったよ」
 私も、体育館を見渡すと、朱や藍色や、オレンジや黄色、色とりどりの浴衣と、みんなの笑顔が目に入りました。自分に似合う浴衣選びは難しかったけれど、それ以上に楽しみがありました。いまの自分を表現するんだと思って選んだ今回の一着は、とても思い入れのある浴衣となりました。

 今年の夏の、浴衣の着納めとなったこの日。
 あらためて、たくさんの浴衣の中から選んで披露できることがありがたいなと思いました。
 そして、秘かに、次の夏の浴衣はなににしようかな、なんて気の早いことも心に浮かびました。

 

ここまでの記事は、なお が担当しました。
ここからは再び、ななほ が担当します。

 

 浴衣のファッションショーの後は、パートナーゲームの時間です。
 パートナーゲームとは、自分の額に書かれてあるものと対になるものが書かれている人を探すゲームのことです。

 まず、実行委員さんのあゆちゃんが、みんなの額や頬に、とあるものの名前が書かれたシールを貼っていきました。もちろん、自分のシールに書かれているものが何かは分かりません。

 

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 自分の額に書かれている言葉は一体、何なのか。周りを見渡すと、『机』や『エルフ』、『ギター』などに加え、国や野菜、人の名前も書かれてあり、まずは自分が何者なのかを突きとめる所から始まりました。

 誰かに質問するのは1人につき1回まで。質問する時は相手が「はい」か「いいえ」で答えられるようにすること。そして、お父さんが質問の仕方についても話してくれました。
「恐れ入りますが、ひとつお伺いしてもよろしいでしょうか?」「はいどうぞ」。
「私は植物ですか?」「いいえ」。「ありがとうございます」「私もひとつ、お伺いしてもよろしいでしょうか?」

 浴衣を着ているみんながそんな風に話している姿は、とても品があり、華やかな気持ちになりました。
 出会う人、出会う人が皆、顔にシールを貼って、丁寧に質問してくれると、どこか昔の時代にタイムスリップしたような、不思議な気持ちになりました。

 

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「私は、なのはなで見られますか」
「私は手のひらに収まりますか」
 質問する側もされる側も、お互いに答えを知りたい、ペアを見つけたいという気持ちで目が輝いていて、真剣にゲームをする時間が楽しかったです。

 『包丁』と書かれたシールを貼った、なおちゃんに出会ったとき、なおちゃんが、「もしかしたら、もしかすると、私はあなたとペアかもしれません」と声をかけてくれました。
 その時点ではまだ、私は自分がもので、なのはなの食堂にあり、片手で持つことができるということしか分かっていなかったのですが、なおちゃんの真っすぐな瞳に、(分からないけれど、なおちゃんとペアな気がする)と直感で思いました。
 
「間違っているかもしれませんが、答え合わせに行きましょう」。
 なおちゃんと手を取り合ってお父さんとお母さんのいる、審査員席に向かうと、「うーん。正解!」と言ってもらい、なおちゃんと喜び合いました。

 

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 答え合わせをしてみると、私の額に書かれていた言葉は、『まな板』でした。『包丁』と『まな板』。これはセットでしかいられませんね。
 ふと、周りを見ると『味噌』と『糀』のペア、『ミレー』と『落穂ひろい』のペア、『オーストラリア』と『カンガルー』のペアなどがありました。

 考えてみると、これしかないというペアでも、やっぱり頭を使って、コミュニケーションをとって自分が何なのか、そして自分のペアとなるものは何かを見つけていく時間が楽しかったです。

 

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 パートナーゲームで頭を使った所で、お次はバーベキューに入ります。あゆちゃんやかにちゃん、さやねちゃん、なおちゃんなど実行委員の方々がとっても良い加減に火を起こしてくれていて、炭火のバーベキューです。
 各同盟会議ごとにドラム缶を囲んで、なのはなの新鮮な夏野菜に、真っ白に輝くミルキークイーンのおにぎりも焼いて、バーベキューを楽しみました。

 

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 バーベキューの後は、お父さんとお母さんのライブがありました。
 お父さんの弾き語りに、お母さんの優しい声が重なると、とても満たされた気持ちになります。
 お父さんとお母さんはいつも全力で私たちに向かってくれます。お父さんとお母さんが1人1人の為に、力いっぱい歌う姿は何度見ても、何度聞いても、心が動かされます。

「生きることが辛いとか、苦しいだとか言う前に、野に育つ花ならば、力の限り生きてやれ」。お父さんとお母さんの歌う『大空と大地の中で』を聞いていると、どんなに未熟でも、成長が遅くてもいいから、いつも自分のベストを尽くして絶対に諦めないことが美しいと教えてもらっているのを感じます。

 

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 私はまだ不安定で、どうしたらいいのか分からないような気持ちになることも多いのですが、お父さんとお母さんの歌にいつもたくさんの答えをもらい、明るいほうへ導いてもらっているのを感じます。なのはなの生活には、答えがあって、今はまだ分からなくても時間が経って分かることや、いつの間にか、良いように変わっていたことも多いです。

 みんなとお父さんとお母さんのライブを聞く時間は、とても空気が暖かく、穏やかで、こんな仲間といられることが嬉しいし、みんなの存在があるから今私は生きていられて、ちゃんと生きたいと思えます。
 
 ライブの後はこの夏最後のかき氷を永禮さんが用意してくださいました。みんなが自分の似合うと思う浴衣、帯、髪飾りをつけて、カラフルなかき氷を片手に空を見上げ、真ん丸に輝く明るい月を見上げている光景は、とても美しかったです。

 

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〈永禮さんのかき氷屋さんが開かれました〉

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 吹く風もすっかり秋らしくなり、ほんのりと雲がかかるお月さまに浴衣姿のみんなの笑顔は、上品で優しく、その中にいるだけで心がホッとしました。
(私にはこんなにたくさんの仲間がいる、家族がいる。私はいつどんな時も1人じゃない)
 お月さまの光が私たちの未来も明るく照らしてくれるようで、改めて今この瞬間が、一番幸せだと思いました。

 かき氷を食べながら、お仕事組さんによる「パーソナルカラー診断」についてのお話もあり、イエローベースとブルーベースについてや、「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」の中でみんながどこに当てはまるかなども教えてくれて、とても嬉しかったです。

 

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 私は今回、紺地の浴衣に暁の空を連想させるような、朱色に近い赤の椿が描かれた浴衣を着させて頂きました。なのはなにある140着の浴衣の中から、みんなが自分に似合う浴衣を選んで収穫祭に向かい、こうしてお米や夏野菜の大豊作を祝い、これからの季節も野菜や果樹が元気に育ってくれるようにお祝いすることができれ嬉しかったです。

 私も今日を節目に、また秋冬野菜もしっかり見ていきたいなと思うし、実りの秋と言うように心も身体もまた、実りあるものになるよう、心を深く耕していきたいです。
 
(ななほ)