【9月号⑯】「海は遊びの宝庫! ―― 夏の思い出に残る、海水浴へ ――」えみ

 見渡す限りに広がる水平線。底まで見えるくらいに透き通る一面のエメラルドグリーン色。ダイナミックで、本当にこんな場所があるのかと一瞬信じられないくらい美しい光景が、そこには広がっていました。
  
  
 海に、家族そろっていくことができ、思い切り遊べた時間がものすごく楽しかったです。天気にも恵まれ、空一面に青空が広がっていて海日和でした。

 今年は、お仕事組さんやあゆみちゃん、たけちゃん、河上さんご家族も揃って、たくさんの家族が一緒です。

 現地に到着すると、先発組の人たちがテントを立てたり、準備をして待っていてくれました。すぐにでも海に飛び込みたい! というくらいわくわくした気持ちでいっぱいでした。
  
  
 スタッフさんを中心に、今年もみんなが楽しめるようにといくつかのイベントを考えてくださっていました。同盟サミットの各チームに分かれ、それぞれの競技での得点を競い合います。

■海に飛び込むと

 オープニングは、宝探しゲームです。

 お父さんお母さん、須原さんが、石の重しが入った小さなカラーボールを海に投げ入れてくれて、みんなで海に飛び込んでそれを取り合います。チーム対抗で、一つ獲得するごとに得点になるので、みんな海に入る前からやる気満々です。

 カラーボールをめがけて走るみんなの勢いにつられて、私も迷う暇もなく気づいたら全身海に浸かっていました。海の水は思っていたよりも冷たくなくて、生暖かいくらいでした。思い切り頭から海水をかぶるとしょっぱい! と感じて、その瞬間にやっとここは海なんだという感覚になったなと思います。

  
 私はお宝は取れなかったけれど、チームの中でも何人かゲットしていたり、海に入ったみんなの顔がそれぞれ生き生きとしていて、そんな笑顔に囲まれていると自分も嬉しい気持ちになりました。

 宝探しゲームの後は、昼食まで自由時間です。海の中で一人迷子になってしまったりする人がいないように、同盟サミットのチームの中で、トリオかペアを組んでそれぞれ好きなところで思い思いに時間を過ごしました。

 てっぺんに松の木の茂っている大きな岩の洞窟を通り抜けると、そこには開けた浅瀬があり、魚などの生き物の姿もたくさん見られました。
  
  
 ゴーグルをつけて岩の近くに潜ると、百匹単位の群れがいたり、あゆちゃんに教えてもらって少し離れたところには小さなフグも見ることができました。

 同じ魚でも形や模様が違う様々なものがいて、私はその魚が何ていう名前なのかまでは分からなかったけれからなかったけれど、それだけ自然が豊かな場所なんだなということを感じて、心が満たされるような感覚がありました。

他の子がアメフラシという生き物を手に乗せて見せてくれて、私は初めて見たのですが、ぷにぷにとしていて、見た目も可愛らしい不思議な生き物でした。

 シャチの浮き輪やボートに乗っている人、海の中で一回転をしている人、ビーチボールでバレーボールをしている人。それぞれが色んな遊び方をしていて、どの人の顔を見ても笑顔で満ち溢れていました。

アメフラシを見つけました

 

 あっという間に時間が過ぎて、気づいたらお昼ご飯。前日に台所さんたちが用意してくださっていた、手作りのお弁当をみんなと頂きました。

 お弁当の蓋を開けると、ハート型の卵焼きが入っていたりして、色鮮やかで心のこもった昼食がありがたかったし、みんなとテントの下でギューギューになって海を眺めながら食べたお昼がとびきり美味しかったなと思います。

■砂のお城作り

 お昼を食べた後には、さっそくイベントの再開です。第二のゲームは、「砂のお城・オブジェコンテスト」。全チーム二種類のテーマの制作物が与えられて、一つは砂のお城、もう一つはくじで引いたお題に沿って、「○○娘」のオブジェを作りました。
 
 砂のお城は、高さを競ってなるべく高いお城を作りあげたチームが高得点。オブジェのお題は、「ナマコ娘」「カメ娘」「カモメ娘」「タコ娘」など様々な海の生き物にちなんでいて、私たちケンタッキー会議チームは「イルカ娘」がテーマでした。
  
  
 チームの中で二手に分かれて、私はオブジェの制作を何人かの人としました。同じチームのまえちゃんがこんな感じにしたい! というイメージを伝えてくれて、みんなと砂を削ったり、盛ったりしながら、どんどん形を作っていきました。
  
 少し離れたところまで貝殻を探しに行くと、小さかったけれどとても綺麗な色をした巻貝が見つかったりして、首元や耳の飾りにしました。

 海の中や砂浜に時々落ちている海藻も飾りにぴったりで、私たちのチームでは「イルカ娘」の髪の毛にしよう! ということになりました。

 お城作りの方は、河上さんのお孫さんのようたろうくんも制作チームに入ってくれました。海水の混じった砂を手に握り、少しずつソフトクリームのように垂らしていくと、綺麗な模様のタワーができます。

 保育園生のようたろうくんが夢中になって遊んでいる姿を見ると、自分もほっこりとした気持ちになったなと思います。
  
  
 全チーム完成すると、いよいよお披露目の時間です。お父さんお母さんがそれぞれのチームの作品を講評して、点数をつけてくれました。

 他のチームの作品では、お父さん一押し、「ナマコ娘」が特に印象的でした。可愛らしい目をぱっちりと開けてこちらを見ていて、思わず惚れてしまったなと思います。

 波打ち際にズラリと並んだ砂の城とオブジェは、遠目から見ても海の景色に映えていて、海水浴場に遊びに来ている人で、通りすがりに写真を撮られていく人までいて嬉しい気持ちになったなと思います。 

 第三種目目は、スイカ&マクワウリ割り。砂浜の上にパラソルを立ててスイカを並べると、そこはもう立派なスイカ割り会場。
  

 またもやチーム対抗で、全部で五回戦。同じ試合の中で最初に割ることのできたチームに得点が入ります。それぞれのチームでペアを作り、それぞれ棒を持つ人と誘導する人を決めました。

 スタートの声がかかると、「真っすぐ真っすぐ!」「ちょっと右!」「あと〇歩左!」など誘導の声が響きます。

 自分の相手の人の声を聞き分けるので精一杯になってしまうくらいその場が盛り上がっていて、その中でも潔く前に進んでいってスイカに命中させている人もいてかっこよかったです。

 続いては、なのはな恒例のマクワウリ割り。今年は少し変わったルールが加わっていました。マクワウリを五つ円状に並べ、自分たちの目の前のマクワウリから半時計回りに二つ目のものが狙いです。
  
  
 さらに、それに行きつくまでにも他のチームの人に切られてしまったらアウト。斬新なルールで、最初は理解するのが少し難しかったけれど、分かってくると色んな面白さが詰まっていて、楽しかったです。

 私たちのチームは惜しくもスイカ割りでもマクワウリ割りでも得点することができず、最下位でした。結果は悔しかったけれど、見ているだけでもドキドキわくわくで面白かったなと思います。

 ラストの試合は、大人スタッフさんたちも参戦してくれて、お父さんお母さん、河上さん、須原さんの四人の対戦。みんなは誰が勝つかを予想し、その予想が当たったら一人につき五点が加算されるというボーナスポイント付きでした。
  
  
 波乱万丈な試合で、とても盛り上がり、最後はなんとお母さんが勝ちました。今年もみんなと海でスイカ&マクワウリ割りを堪能できて嬉しかったです。

■海を堪能して

 残された海での時間は、自由時間でそれぞれ最後のひとときを過ごしました。

 私は、この時間に何人かのみんなと泳ぐ競争をしたり、お父さんに海の中でできるストレッチの方法なんかを教わったりしました。
  
  
 ペアになって、相手の腰あたりを支えてあげてユラユラと左右に揺らすというものなのですが、これがすごく気持ち良くて、身体がリラックスできる感じがしました。

 名残惜しくも、あっという間に夕方になってしまい、古吉野へ帰る時間が来てしまいました。もう海を見られないのか、楽しい時間が終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちがこみあげてきました。

 けれど、古吉野までの道中もずっとみんなは一緒で、帰ってからも前日に台所さんが準備をしてくれていたおかげで、海の余韻に浸りながら揃って美味しいなのはなカレーを頂くことができます。それって本当にありがたくて幸せなことだなとつくづく思いました。

 海で過ごした一日は、最初から最後まで楽しくて、濃い時間でした。泳いだり魚を見たりしたのも楽しかったけれど、ただ波に乗ってプカプカと浮いているだけでもいいくらいでした。
  
  
 でも、こんなに海での時間が楽しいと思えるのは、なのはなのはなファミリーみんなで行くからこそなんだろうなと思います。小さい頃は、海に行く機会はあっても、こんなに色んな遊び方ができることを知らなかったし、ここまで海を堪能したことはありませんでした。

 同じように海に遊びに来ていた他のお客さんたちも、自分たちの遊びを興味深そうに眺めていたりして、自分たちが感じた海の楽しさが、たくさんの人に広がってくれたらいいなとも思うし、将来遊ぶことの楽しさを伝えられる大人になりたいなと思いました。
  
  
 海のスケールの大きくて雄大な自然の中に身を置くと、普段小さなことでくよくよしてしまっている自分が、なんてちっぽけなんだろうと思います。非日常の場所で一日を過ごし、気持ちも身体もリフレッシュされるとまた次の日からも頑張ろうという気持ちになれました。

 今年は早くも夏の終わりに近づきつつあるけれど、来年の夏も、また家族そろって海に行ける日が楽しみです。