「心や身体が求めているもの」 えみ

9月16日 

*バケツリレー

 午後は、大人数のみんなとお米運びから始まり、最後はお父さんがコンバインで刈ってくださっていたカーブミラー田んぼの手刈りまで、みんなと一体になって作業できた時間がとても楽しくて嬉しかったです。
 機械刈り1日目にとれた分の新米をライスセンターで籾摺りしてもらったのを、永禮さんが大きなトラックで古吉野まで運んできてくださり、何人かのみんなと台所前から運ばせてもらいました。稲刈りはしたけれど実際に新米として米袋に入って届くと、なぜだか不思議な感じがしました。みんなと列になってトラックから鉄筋校舎の階段まで、次々に受け取って運んで行ったのですが、そのずっしりとした重みを体で感じると嬉しい気持ちになりました。
 その後には、あゆちゃんたちと昨日お父さんがコンバインで刈ってくださった石生田んぼに行き、藁の回収をしました。今年畑などで使う分にと、コンバインからはきだされて整然と並んだ藁を熊手である程度の束にしてくれたのを、ペアになってどんどん結んでいきました。1時間限定でやっていって、最初はものすごく広いなと思っていたのですが、みんなでやるとあっという間に青いスズランテープで束ねられた稲わらがたくさんできていました。私はひろこちゃんとペアで藁の両端を結んでいったのですが、互いに声を交わすわけでもなく、息があって黙々と結んでいくのが面白かったです。
 もう十分、というくらいまで藁の束がたまると、今度はバケツリレーで永禮さんのトラックにどんどん乗せていきました。最初は畔の端の方からトラックまで、隣の人との間は走って藁を回していったのですが、途中からみんなが藁を空中にポンポン投げて渡していくのに変わっていました。「はいっ、はいっ」という掛け声が絶え間なく続いていて、その中で藁が宙を舞ってトラックまで運ばれていく光景は、傍から見たらちょっと滑稽だったかもしれないけれど、やっている側からしたらものすごく楽しくて、終始自然と笑っていました。
 途中であゆみちゃんとたけちゃんも田んぼに来てくれて、「最後は僕もみんなに回してもらおうか」とあゆみちゃんが言ってくれて、ラストの藁束の次に、たけちゃんもみんなの腕の中をバケツリレーされることになりました。たけちゃんも嬉しいかなと思っていたけれど、実際はお母さんから離されて次々にみんなに抱っこされるのは怖かったみたいで、最後は泣いてしまいました。ちょっと最後は可哀そうだったかもしれないけれど、たけちゃんも一緒に田んぼで過ごせた時間が嬉しかったです。

  古吉野に戻ると、またもやバケツリレーで、今度はトラックから納屋下の藁置き場に藁を収納していきました。先頭にはまえちゃんが入ってくれて、藁の束をとても美しく山にしていってくれました。バケツリレーのスピードもどんどん速くなっていって、トラックに山積みになっていたものも、みんなで繋いでいくとあっという間にしまうことができました。
  ここで午後の作業は終了、というところだったのですが、急遽お父さんが最後の機械刈りをしてくださっていたカーブミラー田んぼに手刈り部隊としてみんなで救出にまで行かせてもらいました。かなりこの田んぼはぬかるんでしまっていて、コンバインでも刈れなくなってしまっていたようなところをみんなで手刈りして、最後はお父さんのコンバインまでバケツリレーをして脱穀しました。
 手刈りは刈っていく人と綺麗に束ねてバッテン印に置いていく人のペアになって、コンバインが入れない端の4条分を刈っていったのですが、あゆちゃんが後の脱穀がやりやすいようにとにかく綺麗に置いていくやり方を教えてくれました。4株で一束にして根元が束同士くっつかないで浮くように置いていってねということで、それをみんなで意識したことで、後でバケツリレーをした時にも落穂が少なかったと教えてもらって、そんな小さな工夫一つでロスも小さくなるんだなと思ってすごいなと思いました。
 足元が悪いところも、みんなで列になってコンバインとの間をつないだり、途中何度かお父さんがコンバインを近い位置に動かしたりしてくださって、無事に最後まで脱穀することができて嬉しかったです。
 今日の午後はバケツリレー尽くしで、みんなの一体感をたくさん感じることができて、その中で作業させてもらうと、動いているはずなのにどんどんエネルギーチャージされていくような感覚がありました。最後はちょっとしたハプニングもあったけれど、それもみんなの力で無事乗り越えられて、その場にいさせてもらえただけで自分まで達成感を味わわせてもらうことができました。

 今日みんなの中で感じた安心感や幸せな気持ちは、上手く言葉にはできないけれど、本物で、自分の心や身体が求めているものだなと感じました。この感覚をずっと心の中に入れて、みんなの中で役に立てるように変わっていきたいです。
  読んでくださりありがとうございました。