【9月号⑭】「ピーマンを暑さから守る ―― 日除け用のすだれの取り付け ――」さき

 今作のピーマンは、石の下畑と半分畑で一〜三弾までが植わっています。それぞれ定植は一か月ずれていますが、最後に定植した三弾までもう実が付き始めて葉も茎もしっかりとしています。
  
  
 サマータイムが始まってから、どんどん気温が高くなり、三十三度をいったりきたりという日が続きました。どの野菜も暑さで葉がくたっとなっていたり、日焼けする実もできてました。そこで、ピーマンもついに日よけを設置することに。

 日よけは二パターンで、石の下畑は寒冷紗、半分畑はすだれを使っています。

 大人数で、天井にとりかかり、ピーマンに日よけがつけられたとき、とてもうれしくありがたく感じました。

 私は、残念ながらその時に携われなかったのですが、水やりをしているところへみんなが颯爽と駆けつけ、取り付けているところを見ると、なにより、ピーマンがうれしそうで、畑に人がたくさん来てくれることを喜んでいるように見えました。

■新たな誘引方法

 熱い日差しによる日焼け果や、完熟果(赤ピーマン)、軟腐果などは、大幅に減少しました。やはり、するしないでは効果は歴然で、影を作ることは大事だと感じました。
    
  
 毎年おこなってはいますが、年々暑さが増してもはや日よけは必要不可欠なのではないかと思います。燃えるような暑さの中でピーマンは日にさらされていたけれど、今では帽子をかぶっているように涼しげです。

 ピーマンの手入れはまだまだ続きます。次に、誘引です。この夏私は、ずっとこの誘引をやってきました。一番好きな作業だからというのもありますが、なにしろずっとやっていられるくらい楽しいです。

 ピーマンの誘引は様々な方法がありますが、なのはなでは、竹の支柱に篠竹を二本渡し、スズランテープで誘引するという方法で行っています。いつもどうやっても時間がかかってしまいます。

 しかし、第三弾をやっているとき、一つだけ速くなるコツを見つけました。それは、最初に篠竹を一発で一番いい位置に置くことができるというものです。その方法はいたってシンプル。
   
  
 ピーマンが一番空間が保てて茎に負担がない幅、その幅と同じ長さの棒を作り、株の中心に棒の中心を当てると、篠竹の幅がすぐにわかるようになりました。

 それからというもの、竹を渡すのが速くなり、左右のずれもなく迷いもなくなりました。

 ほんのちょっとしたことだけれど、私にとっては大きな発見です。結ぶ箇所が八か所あるため、一つの工程でも時間を削れたら、全体にウンと速くなるからです。

 ピーマンの誘引は難しいけれど、誘引した後の株を見ると葉の間に隙間ができてとても過ごしやすそうです。これがうまくいっていないと、片方が苦しそうだったり、どっちかに倒れそうになったりと、やり直しになってしまいます。なので、左右均等にいい幅で誘引することが重要なのだと気づきました。

■一番の喜び

 最後に、収穫です。収穫は二つの畑を日替わりで行っており、コンスタントに毎日二十キロ前後とれています。雨が続いたからか、最近では艶が戻ってきました。特に二弾のコンディションがよく、ほとんどの実がきれいです。

 ピーマンを収穫する際には、縦四センチ、横七センチを基準として、適切なタイミングで穫れるようにしています。

 そのほかにも、目で見て肩の張り具合でとるものもあります。他の野菜にも言えますが、養分が分散しないように、なるべくとれるものは全部とって株の負担をなくしています。
  
  
 手入れしている野菜を収穫するというのは一番の喜びで、コンテナいっぱいになったものを見るととても幸せな気持ちになります。いいものを作りたいという向上心がわいてきます。ピーマンはこれから秋のピークに向けて、もうひと頑張りです。

 そのために、選定や中耕を行い、秋の終わりまで一弾から三弾までたくさん収穫できるように、注意深く、粘り強く見守っていきたいです。