9月16日(木)「稲の機械刈り、最終日・田んぼでの特別なバケツリレー」

9月16日のなのはな

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 機械刈り3日目。今日は午後から、機械刈りする田んぼでは最後となるカーブミラー田んぼの稲刈りをしました。機械刈り最終日は、お父さんが4条刈りのコンバインを運転してくれて、みかちゃん、れいこちゃんと一緒にお父さんの稲刈りの補助をしながら、そばで私もお父さんの稲刈りを見られたことがとても嬉しかったです。
  
 今日稲刈りしたカーブミラー田んぼは、今年稲刈りした田んぼの中で最も難易度の高い田んぼでした。一昨日の雨の影響もあって、カーブミラー田んぼの地盤はかなり緩くなっていました。ですが、カーブミラー田んぼの稲刈りは着実に進んでいきました。ぬかるんでいた場所の稲も、刈り方を工夫したり、コンバインの車高を調節したりしながら進むお父さんによって、綺麗に刈り取られていきました。

 

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 どうしてもコンバインでは刈れないほど地盤がゆるくなってしまっている畦際の部分は、夕方、作業終わりに応援に駆けつけてくれたみんなが手刈りで刈っていってくれました。そして、最後はみんなが手刈りしてくれた稲を全員でバケツリレーしながら運んで、お父さんがコンバインで脱穀していったのですが、最初は膨大な量で終わりが見えないと思っていた稲も、みんなで力を合わせるとどんどん進んでいきます。

 バケツリレーしながら稲を運んでいるとき、その場にいた全員が笑顔で稲を手渡していてとても楽しそうでした。私も受け取った稲をお父さんに手渡すと、お父さんがコンバインで脱穀してくれることがすごく嬉しくて、その時間が本当に楽しかったです。

 

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 日曜日の手刈りからスタートし、3日間かけて行なった機械刈りも最後はみんなの力で無事に終えることができました。3日間、お父さんチームで稲刈りの作業に入らせていただけたことが本当にありがたくて、私にとってかけがえのない時間でした。今年とれた新米をみんなでいただける日がとても楽しみです。

(よしみ)

 

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 30キロの米袋は、ずっしりと豊かな重み。
 朝食のときから、今日は籾摺りと乾燥を終えたお米がライスセンターからなのはなに運ばれてくるんだよと、お話を聞いていたので、ワクワクしていました。
 農産倉庫入口の坂道に永禮さんの回送車をつけていただき、そこに載った30キロの米袋を、永禮さん、あゆちゃん、ゆりかちゃん、あけみちゃん、つきちゃんがバケツリレーでフローリング入口まで運んでくれます。

 

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 その後、わたしたちは日ごろの畑作業でこの日の為に養ってきた筋力を活かして、一人一袋、階段まで走って運び、さらに階段を駆け上り、最後、新聞の敷かれたところにまえちゃんがバランスを見ながらお米を積んでいってくれます。
 持てるだろうとは思っていたけれど、やはり、いざ持ってみると思っていたよりずっと重いです。重いけれど、幸せな重みです。
 何度往復しても、回送車に乗った米袋は一向に減らなくて、この重みと、終わらない感覚に、思わず笑顔になってしまいました。
 お米が無事に届いてきて、いよいよ新米が頂けるのだと思うと、とても楽しみです。

 

 お米を運び終わった午後3時。
 これからは、あゆちゃんとたくさんのみんなと稲藁を結びに行きました。

 

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 石生田んぼに整然と並ぶ稲藁。どこまでもまっすぐ並んでいます。
 1列置きにペアで向かい合って、稲藁を青いスズランテープで結んでいきます。
 ギューっときつく結ぶと、次に使いやすいよと、あゆちゃんが話してくれて、1時間限定の稲藁結びを、手早く、且つ、質高く、みんなで黙々と進んでいきました。
 くま手で藁を束にしてくれる部隊の人が、これもまた綺麗にまっすぐ稲藁を揃えて束にしてくれているので、結びがとてもやり易く、どんどんスピードが上がっていくので、とても面白かったです。

 

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〈稲藁を束ねるテープを、たけちゃんとカットしました〉

 

 気が付けばあっという間に30分が経過し、次の30分で、結んだ束を畔にコンパクトに山にして、バケツリレーで回送車に載せていきました。
 100メートル先から、稲藁が流れてくる……、いやいや、宙を飛んで、ぽんぽんと跳ねるように飛んできます。
 みんなの「はい!」という声も、跳ねるようにリズミカルで、飛んできた稲藁をキャッチしてまるでブーケトスのように高く「はーい!」と言って投げると、ひろこちゃんが楽しそうに「はい!」と言って受け取ってくれます。

 

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 あゆちゃんが、
「みんな! ソフトバレーの練習だと思って上手にわたしてね!」
 と声掛けをしてくれて、相手の人が受け取りやすいパスを目指すのもまた、面白かったし、こんなに遊び心いっぱいに、畑作業を楽しめるのは、やっぱり、なのはなファミリーだけだと思いました。
 ふと、気が付けば、あゆみちゃんがたけちゃんを連れて遊びに来てくれていて、どんどん仲間が増えてくのが嬉しかったです。

 

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〈バケツリレーで運んだ藁は、トラックの上の永禮さんの元へ〉

 

 あゆみちゃんが何でもないように、「たけひろもバケツリレーしてもらおうか」と言いました。
 そして最後に、本当にたけちゃんがみんなの腕の中をコロコロと回りながら、田んぼから、回送車の止まっている道路までバケツリレーで上って行って、てっぺんでえんえん泣いていました。
「ぼくをどこに連れていくの~、助けてママ~」
 そんな心の声が聞こえてきて、たけちゃんは怖かっただろうけど、見ていて、とても可愛くて、たけちゃんとあゆみちゃんと一緒に田んぼで過ごせた時間も嬉しかったです。

 

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 さぁ今度は古吉野に戻って、藁倉庫に稲藁を収納していきます。
 スペースが狭いので、稲藁を縦にして、みんなでバケツリレーをしていくのですが、トントントントン、休みなく進んでいきます。
 それも、回送車から束を素早く列に流してくれる永禮さんやあゆちゃんがいてくれて、最終尾には、まえちゃんが素早く、さらに美しく流れてくる稲藁の束を積んでくれるからで、わたしもそんな風に、美意識高く、流れを止めないようなスマートな動きができるようになりたいと、目がハートになりました。
 動ける人は、かっこいいです。

 みんなの動きが早くて、4時40分には作業終了。
 かと思いきや、なんと、最後の一枚の田んぼの稲刈りをしてくれているお父さんチームが危機に瀕しているそう。
 これは助けに行かねば! と、内心稲刈りのお手伝いができることに喜んで、玄関下へ駆けていきました。

 田んぼに着くと、お父さんのコンバインが止まっていて、刃がついているところなどの絡まりをよしみちゃんとれいこちゃんが取っていました。
 田んぼのコンディションは、水がはけ切っておらず、コンバインで刈るには少し難しそうでした。
 お父さんのコンバインは、この中を刈っていたのかと思うと、本当に大変だっただろうし、それでも残り10条ほどまで刈れていたことがすごいなと思いました。

 

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 土が緩いところは、みんなで長辺に立って刈り、畔の上で稲の根元を綺麗にそろえて、4束で一段を美しく作っていきます。
 これはあゆちゃんに教えて貰ったことで、このように稲を重ねていくと、コンバインまでバケツリレーをする時に、落ち穂が出なくて取りやすいことを教えてもらいました。
 稲束結びの時もそうでしたが、あゆちゃんが、次の工程が効率よく、ストレスフリーにできるように、先手先手でどうしたらよいか考えて教えてくれることが、とてもありがたくて、あゆちゃんの気遣いや、優しい考え方、考えることをやめない姿勢が、綺麗で、たくさんインプットして、アウトプットして、今日、あゆちゃんから見せてもらった優しい気持ちの使い方を表現できるように過ごしたいと思いました。
 
 少し神経質になりながら稲を重ねていき、お父さんのコンバインと、みんなの手刈りの力で稲をすべて刈り終えることができました。
 足場が悪い中、みんなもコンバインも頑張っていて、やはり一生懸命が何より綺麗だと、お母さんの言葉を思い出しました。

 

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 最後は、手刈りした稲をコンバインで脱穀していきます。
 最初は稲の山からコンバインまでをコの字でバケツリレーしていき、少し経つと、今度は稲の山からコンバインを直線で繋いで、最後は2列に分かれてバケツリレーをしていきました。
 稲の束から稲が落ちないようにしっかり束の真ん中を持つんだよ、とあゆちゃんに教わったことをきっちり守って、みんなに稲を繋ぎます。

 ここではとても真剣な空気で「はい」「はい」という、緊張感のあるみんなの声が聞こえました。一本も落ち穂を出さないように。最後まで美しく作業するんだ。そんな意識の高い空気が田んぼに満ちていて、でもそれを誰かに強要するわけでもなく、お互いにお互いがやり易いように考えている動きが、思いやりが、稲を繋ぐ隣の人の手から伝わって来て、今、ここでみんなと、仲間の為に全力で気持ちを使って、全力で動けることに幸せを感じました。

 

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 午後6時8分。
 無事に、最後の機械刈りの田んぼが終わりました。
 細かくカットされた稲と、お父さんの赤と白のコンバインだけが田んぼに残っています。
 ふと畔から道路を見ると、やよいちゃんやお仕事組さんが応援に来てくれていて、ずっと、この田んぼにいる仲間に気持を沿わせて見ていたんだなと思いました。

 コンバインでアクシデント無く、あっという間に稲刈りが終わってしまうのは嬉しいことです。
 しかし、最後、お父さんチームのお手伝いをみんなでできたこと、お父さんがわたしたちを呼んでくれたことが、とても嬉しかったです。
 
 お米の袋を運んだことが、3時間前の出来事とは思えないほどに中身の詰まった午後でした。

 今日、たくさんの優しい気持ちをみんなからもらって、心も身体もフルに充電されました。
 明日から畑も、みんなと全力で走って、頑張りたいです。
 
(なつみ)

 

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「雨前にホウレンソウの種蒔きを終わらせましょう!」。
 やよいちゃんの明るい声かけの中、午後からはホウレンソウ第1弾の種蒔きをしました。

 今年、ホウレンソウは全4弾を育てる予定で、第1弾では約2100粒の種を蒔きました。
 畑に着いたらまずはホウレンソウの大切な土台の畝作りをしました。畝立てを始める前に、やよいちゃんがホウレンソウは水はけが重要ということを伝えてくれて、高畝のベッド畝を目指して畝を立てていきました。

 くわで畝を立てていくと、私が思っていた何倍にも土が軽く、フカフカで1畝があっという間に立っていきました。

「楽しい~!」思わず隣で畝立てをしていた子と顔を見合わせてそう言うと、
「午前中にトラクターで耕したばかりなんだ」
 とやよいちゃんが教えてくれました。
 水はけのよい、ホウレンソウが育ちやすい高畝を。りなちゃんが立ててくれた畝を見たとき、見るからに水はけの良さそうな綺麗な畝が立っていて、私も力をもらいました。

 畝が完成してからは、畝の表面に溝をつけました。そして、いよいよ種蒔きに入ります。条間15センチ、株間10センチの4条まきです。
 ホウレンソウの種は青色にコーティングされて、オーロラが種になって空から降ってきたようでした。とても色鮮やかな種をまいていくと、等間隔に宝石が散りばめられているようで種を蒔いていても嬉しくなりました。

 

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 種をまいた所から、培土部隊のみんなが種の上に培土を乗せ、それを追うように籾殻燻炭を乗せていく人、水やりをする人と気が付いたら流れ作業で種まきがゴールを目指して進んでいました。
 私も途中から培土を乗せていったのですが、ティースプーンに4分の1ほどの培土を種の上にふんわりと乗せていくと、種が培土に優しく包み込まれているようで心が温かくなりました。

 作業の最初に、
「種まきはその野菜にとって一番大切な作業なので、良いスタートダッシュを切れるように丁寧にしたいです」
 とやよいちゃんから聞いていたので、「発芽してくれますように」と、1粒1粒心を込めて種をまいていきました。
 みんなが発芽率10パーセントを目指して、種をまき、培土や籾殻燻炭をかけ、シャワーヘッドで水やりをしたら、ホウレンソウも嬉しくなって発芽してくれるだろうと思いました。

 

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 最後、りなちゃんとさくらちゃんが、真っ白な不織布をしわなく綺麗に、畝の上に広げていき、その光景がとても美しかったです。今年もホウレンソウが大成功するように、これからも見回りや手入れを頑張りたいなと思うし、明日からの雨が恵みの雨となってくれたらと思います。

(ななほ)

 

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〈夕の子畑の白菜の手入れや、あたらしい第2弾の植え付けも行ないました!〉

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〈桃横畑のササゲも収穫できています〉