「故郷」 ななほ

9月15日

 お父さんが4条刈りのコンバインに乗って、石生3反田んぼを機械刈りする姿がとても綺麗でした。4条刈りのコンバインは思っていた以上に大きくて、トラクターや田植え機とはまるで違う、力強さがありました。お父さんが、「コンバインは戦車を元に作っているんだよ」と話して下さっていたように、お父さんが大きなコンバインに乗り、操作しながら自由自在にコンバインを動かす姿は、戦車に乗った勇敢な戦士のように見えました。

 このコンバインは60馬力と聞いて驚いたのですが、そんなコンバインをお父さんが怖がらずに乗っている姿がすごいなと思います。ガラス張りの操縦席は、どこか観覧車のようでもあり、近未来的なカプセルのようでもあり、お父さんが機械刈りしているところを、家族みんなで応援に行けた時間が嬉しかったです。

 みんなと畔に座ってアイスを食べたり、お父さんの運転するコンバインを追いかけながら落穂ひろいをしたり、ただみんなといるだけで温かい気持ちになりました。
 空には南の国へ旅立とうとしているツバメさん達が、お父さんを応援するようにスイスイと自由に飛んでいて、心地よい秋の風を感じながらみんなと田んぼにいられて安心しました。

(ああ、これが日本の景色なんだな。ここが私の居場所で、故郷なんだな)
 と思うと、とても心が温かくなりました。お母さんに声をかけてもらい、ものすごい速さで機械刈りしていくお父さんを追って、田んぼを走っていると自分が小さな子供になったような気分になり、何も遊んでこなかった小さい頃の私も、今こうして救われているんだなと思いました。

 なのはなに来るまでも、田んぼは見ていたけれど、こんな風に田んぼを見たことはありませんでした。自分達の田んぼがあり、その田んぼで育てたお米を自給自足で毎日頂けることが改めてありがたく、尊いことのように感じます。この、拓けた石生田んぼの景色や、みんなの清々しい笑顔を見ていると涙が出そうになったし、風もお日様の光も、稲の香りも、目の前に広がる全ての物が美しく、儚く、尊いもののように感じました。今見ている景色や、今いる仲間と感じる体験が、私の心の中でいつも前向きな方へ明るく照らし続けてくれるような気がして、一つひとつ目の前のことを大切にしていきたいと思いました。

 お父さんが本当にかっこよくて、こんなに素敵なお父さんがお父さんでいてくれて、私たちは幸せだなと思います。お父さんもお母さんも、一言何かを交わすだけでものすごい優しさを感じるし、どこまでも私を信じてくれていて、私以上に私のことが分かっていて、いつも良い風に考えて下さっているのを感じて、とても安心した気持ちになります。

 最近は桃のことも考えていて、まだ計画立ても途中の所があるのですが、お父さんも桃の枝吊りのことをものすごく調べて下さっていたり、私も大きな目標を持って、みんなの為に良い結果を出して行きたいです。桃を通して私も桃と一緒に成長していけたらいいなと思うし、みんなの力を借りて、なのはなの桃を作っていきます。