「田んぼの中に集まって」 えみ

9月12日

*家族総出の手刈り
 今日は、日曜日でお仕事組さんや盛男おじいちゃん、永禮さんもいてくださって、お父さんお母さん、みんな揃って手刈りができて嬉しかったです。今日のミッションは、光田んぼ上のもち米を1枚手刈りして、はぜ干しすること。朝から少し雲が出ていたこともあって、暑すぎず、体も動きやすかったし、午後の時間で余裕をもって終わらせることができてよかったなと思います。

 田んぼに集合すると、さっそく昨日の夜にまえちゃんたちが貼り出してくれていた刈り部隊と結び部隊のペアに分かれ、道路側の畔に等間隔で一列に並びました。私は、まことちゃんとペアで手刈りの方を最初やらせてもらいました。新品の鎌を用意してくださっていて、それを使って稲を刈っていった時の感触は、何にも代えられないくらい気持ち良くて、楽しかったです。鎌を手前に引くだけでざくっと音がして一瞬にして稲が刈れていきました。刈れた稲は、8株を1セットにして、すでに刈り終わった地面にバッテンになるようにして積み重ねていきました。私の隣にはるりこちゃんとほしちゃんがいて、夢中になって刈り進めていくと、ふと後ろを振り向いたときには稲のバッテン印が綺麗に並んでいて、それを見ると嬉しい気持ちになりました。

 田んぼの4分の1も行くか行かないかくらいのところで、結びの手が足りなくなってしまったので、お父さんが手刈りをしていてみんなに声をかけてくださって、通し番号で偶数だった人は結びに回ることになりました。私はたまたま偶数で、結びの方をさせてもらうことになりました。去年も少しやったはずなのに、どうやるのか曖昧になってしまっていたのですが、ペアだったまことちゃんが一から丁寧にやり方を教えてくれました。
 
 結びが緩くなってしまうとはぜ干ししたときにはずれてしまうということで、とにかくきつく縛ることを教えてもらいました。性格によって縛り方も緩くなったりきつくなったりするから、今日だけはみんなきつい人になってねとお父さんが話していて、それを自分に言い聞かせながら、きっちりと止められるように意識しました。かなり親指の先の力が必要だったけれど、だんだんと慣れてくると感覚がつかめてきて、しっかりと結べたものが溜まっていくと嬉しい気持ちになったなと思います。
 
 田んぼにはうめちゃんも来てくれて、ずっとみんなの周りを走り回って稲刈りを助けてくれていました。みんなの中であちこち駆け回っている姿が本当に可愛かったなと思うし、うめちゃんもどんどん家族に馴染んでいる感じがして嬉しいなと思います。

 今日は、手刈りからはぜ干しまで1枚の田んぼの中で完結していて、家族みんなが1枚の田んぼの中に集まって一緒に作業している空気がとても安心感がありました。休憩の時には、お父さんが昔の人もこうして協力して田植えから稲刈りまでをやっていたということや、それが日本の利他的な文化になっていったということを話してくださって、それを聞くと改めてこうやってたくさんの家族と稲刈りをできること自体すごく恵まれていて、幸せなことだなと思いました。
 黙々と動いていても、ずっとみんなをそばに感じていて、温かい気持ちにつつまれていました。その中で作業している間は、不思議と自分に対するこだわりとかが消えて、自分を忘れて集中することができたし、それがすごく楽だと感じました。

 結びをしている間にもずっと稲を刈り続けてくれているみんながいて、いつの間にか端まで行きついていました。最後は結びをみんなで終わらせて、束になったものを盛男おじいちゃんや何人かのみんなが立ててくれたはぜに干していきました。
 はぜ干しされた光景は、ものすごく美しくて、見るだけで落ち着いた優しい気持ちになれたなと思います。こんな風に稲刈りの後にはぜ干しをしているのは、今は他の農家さんの田んぼでは見られないのかなと思って、そんな貴重な体験をさせてもらえることがありがたいし、これからしばらく横を通るたびに見られるのが嬉しいなと思います。