「心が満たされて」 ななほ

9月13日 月曜日

・手刈りを通して

 昨日の事になるのですが、盛男おじいちゃんに永禮さんも来て下さり、家族みんなで光田んぼ上の手刈りをしました。もうすっかり、空気も秋らしくなり、朝夕は肌寒く感じるほどなのですが、秋晴れではないけれど、とても動きやすい気候の中、手刈りの日を迎えらえて嬉しかったです。

 播種の日から約4か月。振り返ってみると、飛ぶように過ぎてしまった4か月間だったのですがちさとちゃんと田んぼの見回りに行ったり、畑の帰り道に何度も田んぼの景色に癒されて、稲が着実に大きくなり、実をつけている姿が綺麗だなと思いました。

 光田んぼ上のもち米や、お米の重みで穂が垂れて、とても香ばしく、優しい香りがしました。私は刈る部隊だったのですが、稲を刈るたびにフワっと、稲の香りがして満たされた気持ちになりました。最初は、4株刈って置き、また4株刈って置き、8株で1束を作っていたのですが、段々と手が慣れてくると一気に8株を刈ることができました。

 8株はとても量が多く、普通だったら片手で握り切れないのですが、稲は稲同士がギュッと支え合ってくれるので、8株の束も片手で掴むことができました。8株で刈っていくとスピードも上がって、早く綺麗に刈り進められて、とても楽しかったです。
 途中、目の前に何かが動いていると思ったら、ぴょこんとうめちゃんが飛び出してきました。黄色に染まった稲の中から、オレンジ色のうめちゃんが出てきた時は驚いたのですが、うめちゃんもみんなの中でピョンピョンはねていて、とても可愛らしかったです。

 田んぼの半分くらいが刈り終わった頃、お父さんが声をかけて下さり、田んぼの中でお父さんのお話を聞きました。お父さんが昔の人は、稲刈りのシーズンになると隣近所の人が集まって、みんなでお互いの田んぼを回り稲刈りをしていたと話して下さり、心が温かくなりました。

 稲刈りは利他心の文化の象徴で、日本人の利他心の文化は私たちの主食となるお米作りが作ってきたものだということがとても嬉しかったし、こうしてなのはなで1からお米を作り、60人の家族で稲刈りができるのが幸せな事だなと思います。

 なのはなに来るまで、風景としか見ていなかった田んぼや稲作を、今こうして、全身で体験して、全身でお米作りの歓びを感じられることが嬉しいです。時代の変化とともに、田植え機やコンバイン、今では防除もドローンやヘリコプターで行なったりと、ある意味では豊かな農業になる中で、こうしてあるべき心の豊かさ、人間としての豊かさを、なのはなで胸いっぱいに感じられることが嬉しいです。

 なのはなに来るまでは、まさか自分がお米作りをするなんて思っていなかったし、今まで畑作業とも桃作業とも一切無縁だった私が、なのはなでお米も野菜も桃も育てられるのが嬉しいです。手刈りをしている間、本当にみんながいるからお米も作れるのだと感じたし、なのはなのみんなとならどこへでも行ける、何にでもなれると思いました。

 うめちゃんも、3時間以上も光田んぼで飽きずに遊んでいて、キョトンとした顔で、「私、人間だよね? お手伝いしようかな?」と言っているようでした。時々、稲を刈るとうめちゃんがどこからか走ってきてネコパンチで邪魔されてしまうこともあったのですが、うめちゃんもなのはなの家族になれて、みんなの中にいられることが心から嬉しそうで、その姿がとても可愛かったです。

 一昨日、中耕ツアーや畝立ての作業でカメラを持っていたのですが、その時もずっと作業にうめちゃんがついてきていて、ついついうめちゃんの写真を撮ってしまいました。夕日に照らされたうめちゃんは、オレンジ色の毛並みがより一層、美しく輝いて見えて、「私、ネコ界のオードリーヘップバーンなの」と言っている様でした。

 そんなうめちゃんも一緒に、年に1度の稲刈りを、日曜日でお仕事組さんも揃って、家族みんなで迎えられて嬉しかったです。最後、はぜ干しされたお米に囲まれて、お父さんとお母さんを先頭に写真を撮った時、心が満たされて、癒されて、なのはなの仲間がいてくれることが、私の誇りだなと思いました。

 はぜいっぱいに稲の束が干されている光景は、今の時期しか見る事の出来ない、幸せの形の様でした。お米を見ているだけで豊かな気持ちになり、こうして自給自足で、自分達でお米を育て、野菜を育て、毎日美味しい食事を頂けることもありがたいことだなと改めて思いました。

 また、今日から機械刈りも始まり、お父さんの新しい4条刈りのコンバインがとても優秀だと聞いて、そんなコンバインを乗りこなせるお父さんがカッコイイなと思いました。永禮さんも朝から来て下さり、なのはなの稲刈りを毎年手伝って下さるのがありがたく、お父さん、永禮さん、あゆちゃんと3台体制でなのはなの機械刈りが進んでいくのが嬉しいです。

 またお父さんたちの応援にも行けたらいいなと思うし、ものすごい大きな4条刈りのコンバインに乗るお父さんの姿を見れるのが楽しみです!

・桃部会 

 昨夜、あんなちゃんに声をかけていただき、しばらくの間、私となつみちゃんで桃部会を引っ張っていくことになりました。正直、とても緊張しているのですが、今の私たち桃部会にできる、精いっぱいのベストは尽くします。 
 私はまだものすごく未熟すぎて、失敗も多いのですが、数カ月の間、桃部会やみんなに助けてもらいながら、未来へ繋げていけるように頑張ります。なのはなで桃栽培をさせて頂けることがありがたく、これからも桃をしっかり覚えていきたいです。私もあんなちゃんがこれまで積み重ねてきたものを次に繋げていけるようにします。

 今日、なつみちゃんと桃の計画立てをしました。あんなちゃんが2017年から2020年までの記録が書かれたなのはなの桃の資料を渡してくれて、そこには日々の作業の記録や、桃の様子などがあんなちゃんの言葉で細かく記録されていました。今からの時期はお礼肥やりと枝吊り、土壌改良などが主な作業です。なつみちゃんとお礼肥やりのやり方を考えたり、お父さんにも相談しに行かせて頂いて、これから桃作業が進んでいくのが楽しみだなと思います。

 まだ調べ途中なのですが、ワイヤークリップについて調べたいし、肥料の計画立てや枝吊りの計画立ても途中なので、お父さんに相談しながらもしっかり考えていきたいです。本当にあんなちゃんが今まで積み重ねて来てくれたものがあるから、こうして私たちも考えることができるし、あんなちゃんの作って来てくれたレベルの高い、世界一の桃を繋げていけるように、自分の精いっぱいで心も身体も使います。

 また、果樹部会のお話も嬉しくて、桃部会とは別に、イチジク、ブルーベリー、ブドウや晩白柚にパパイア、ポポー、ナッツ、柿などなのはなの果樹もこれから、規模を広げていけるのが楽しみだなと思います。明日も楽しみです。