【9月号⑩】「kabocha squash」まお

 「かぼちゃ」一般にはポルトガル語由来であるとされ、十六世紀にポルトガル船によって九州に渡来した時に、寄港地のカンボジアからもたらされた野菜と伝えられ、通説として「カンボジア」を意味する”Camboja”(カンボジャ)の転訛であるとされます。

 別名の「南京」はポルトガル船の寄港地の一つであった中国の南京に由来します。

 英名は”pumpkin”であると理解されている場合が多いですが、実際には、少なくとも北米では果皮がオレンジの種類のみがpumpkinであり、その他のカボチャ類はすべて”squash”と総称されます。日本のカボチャは”kabocha squash”です。
  
  
 八月十六日、かぼちゃの収穫を行ないました。西洋かぼちゃの一種であるえびすかぼちゃです。かぼちゃは一つひとつが重くて運搬が大変なので、手押しの一輪車、通称「ねこ」を数台率いて収穫に向かいました。

 ちなみに「ねこ」の由来は、猫が通れるような狭さの足場「猫足場」(建築用語)から来ており、そこを通れる手押し車ということで「猫車」と名付けられた説が有効です。私も、道の選択を誤って崖の際すれすれを通

る羽目になったのですが、猫足場のようなところを猫車を押していきました。カーブは本体を曲がりたい方向に傾けるとうまくいきます。

■ずっしり重い

 畑に到着すると、つきちゃんが収穫基準や収穫方法を教えてくれました。日よけの新聞紙が一つひとつのかぼちゃに被さっているのを開けて、かぼちゃの頭から生えている蔓の状態を確認します。

 頭付近が茶色く、コルクのようになっているのが収穫基準です。収穫した後へたになる部分から腐っていくので、なるべくへたは短く、包丁で切ります。

 今まで剪定ばさみでしか収穫したことがなかった私は畑で包丁を見てちょっとだけびっくりしました。そしてその包丁でうまい具合にかぼちゃの頭スレスレで切り取るのが難しく、へたもかなり固いものですから包丁をなんども押し引きしました。

 野菜の畑というと、一本に長い畝が数列並んでいるのを想像するのですが、かぼちゃの畑は違います。中央がもりあがった円形で、浅いお椀をひっくり返した形の畝が並んでいます。そして蔓で埋め尽くされた畑は、どこがかぼちゃの畝でどこが通り道か非常にわかりづらいです。

「この畝間に入って収穫していってね」

 と言われた私は、感覚でまっすぐ進んで収穫していくことになりました。おそらく何度も畝を踏んづけています。大量の地面の蔓の中から灰色の新聞紙を見つけると(そこか!?)と蔓をかき分けへたを確認します。
  
  
 前日に雨が降り続いた畑には蛙をたくさん見つけることができました。蔓をかき分けるとぴょんっと出てきます。

 収穫したかぼちゃを四つ五つ入れると、もうコンテナはずっしり重いです。これを運びながらの収穫は骨が折れました。

 体力尽きた私が畑の端でみんなを観察していると、しなこちゃんは収穫したかぼちゃを数個まとめて畝に置いておき、あとから畝の端に置いたコンテナに運ぶという手法を取っていました。なるほどな。一つ学習しました。

 なのはなの娘はかぼちゃいっぱいのコンテナを一人で運ぶことができます。私は無理なので、みんなのサポートのもと運搬を手伝いました。

 畑の下にトラックをとめてあったので、かぼちゃを積んだねこを押して坂を下っていきます。このコントロールもなかなか大変で、私はおそるおそる坂を下りました。なつみちゃん、つきちゃん、しなこちゃんは慣れた様子で坂を下っていきます。

 トラックにかぼちゃの入ったコンテナを乗せるときもみんななんでもないような様子で次々乗せていきました。収穫完了です。

 つきちゃんがトラックでかぼちゃを運んでくれて、残った三人で空のコンテナとねこを引いて帰路につきました。帰りは上り坂です。疲労感と達成感を感じつつ空のねこをなんとか押して、グラウンドの隅に返却。お疲れさまでした。

 収穫したかぼちゃは体育館で、新聞紙の上に乗せて乾燥させます。生まれたての大小さまざまな緑の赤子が体育館の隅に並びました。

 後からお父さんが言っていた話なのですが、かぼちゃは気温が三十五度を越すと、畑で茹ってしまい、低温調理のような状態になって傷んでしまうそうです。

 今年は気温がそこまで上がらなかったからなのか、きれいなカボチャがたくさん収穫できました。

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「秋と言えば…… サツマイモ掘り!!」

 梅見畑一面でサツマイモを育てています。

 5月中旬に植え付けた、第1弾を掘り上げると、紅色が鮮やかなサツマイモが収穫できました!