【9月号⑨】「マクワウリ、三角メロンが大豊作!! ―― 肥料やりの効果絶大 ――」やよい

 ある日の収穫のこと、マクワウリ二百八十キロ、三角メロン二百二十キロを収穫することができました。

 下町川下一面がマクワウリと三角メロンのつるで覆われていて、つる葉をかき分けると、うすい黄緑色にほんのりうすい黄色みがかったテニスボールよりも一回り大きいくらいのマクワウリ、縦二十センチ、横十センチと大きな三角メロンがたくさんなっています。

  
 マクワウリは、収穫がはじまる前につるを充実させることを意識しました。はじめに、健康的なつるがめいっぱい広がってしまえば、ある程度体力がつき、少しくらいの病気や、害虫被害にも耐えることができると思ったからです。

 畝を立てるときにも、ならす前に牛肥、牡蠣がら石灰、落ち葉堆肥をまき、その後も、つるが五十センチくらい伸びたところで、牛肥をあたえ、つるが一メートルくらいにさしかかったところで、軽トラ一杯分の牛肥をつる先にすじ条に、たっぷりと追肥しました。

 有機肥料の牛肥は、緩効性で効果が持続し、味がよく美味しくて健康的な野菜が育ちます。なのはなで作る野菜が美味しくて、質がよいのはこの有機肥料である牛肥や鶏糞を主に使っているからです。

 マクワウリや三角メロンなどのウリ類は、つるがあっとういまに、畑いっぱいに広がり、足場がなくなるので、つるが広がる前に、牛肥をやっておきたいと思いました。

■一石二鳥の肥料やり

 そして、その牛肥の追肥と同時に、粒状のPKカルという、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン酸などのミネラル系の肥料がたくさんふくまれる肥料をまきました。

 カルシウムは、実を甘くする効果があり、みんなで食べるマクワウリはなるべく甘いものでありたいと思って、カルシウムを多くやることを意識しました。

  
 リンは花を咲かせる効果があって、花が咲けば咲くほど実が多くつくので、リン酸は粒の肥料だけでなく、リン酸がストレートに効くメガツイン-P56の葉面散布をピーク時には週に一回行ないました。

 また、ウリ類はうどんこ病や、ベト病などの病気が来やすいため、消石灰をつるの間にまいて、消毒したり、消石灰の上澄み液を葉面散布して、病気対策を行ないました。

 この消石灰は、消毒してくれるだけでなく、石灰だから、カルシウム分がふくまれていて、甘さを出すのにも貢献してくれるので、病除しながら、実を甘くしてくれて、一石二鳥の石灰肥料です。

 病気がではじめたとき、敏感になってしまい、病気の葉摘みなどを小まめにおこなっていたのですが、広い面積にめいっぱい広がるなかで、病気の葉をつんでいくのは大変で、お父さんと相談をさせてもらい、葉を摘むのではなく、防除や、消石灰蒔き、そして何よりも、病気に耐えれる元気な株を育てることで対策しようとなりました。

 また、水遣りでは、タンクに納豆水をいれるなどしました。

 私は、どこか病気に対して潔癖すぎる部分があったのですが、こうやって五月から今まで育ててみると、結構大丈夫で、野菜は強いんだなと思いました。

  
 私が思うよりも野菜は強くて、心配する部分と信じる部分をもっとメリハリをつけていかなくてはいけないと思いました。 

 つるは誘引したりすることもありますが、今回は考えた結果、つるは一切誘引しないで、放任することに決めました。

 誘引すると、つるを折ってしまったり、それだけ毎回の手間がかかります。

 伸びたい方向に、自由にのばしてあげると、マクワウリ、三角メロンにとってもストレスがないのではなく、自由にのびのびとしていられるのではないかと思いました。

山小屋で行なったお楽しみ会では、スイカ割りならぬ、マクワウリ割りもしました! スイカに比べて実の面積が小さいため難易度が高く、見事命中すると、喜びも一層増しました!

 ちょこちょこと、いじられるマクワウリはあまり気持ちがよくないのではないかと思いました。でも、結果的に、放任にしてよかったと思いました。  

 足場を作るのははじめだけ少し手間がいりましたが、つるが伸び広がる姿は、自由で、健康的で、見ていても気持ちよさがありました。

■自分の心まで潤う

 つるが広がってしまうと、ホースでの水遣りができなくなってしまいました。

 さすがにつるの上にホースをひっぱることはできません。

 強いが日差しが続く中で、雨がふらない期間が続きました。どうしたものか、と考えた結果。人工的に雨を降らせる作戦、上からのシャワー方式を思いつきました。

 下町川上、下町川下の畑では、竹藪側に水路があります。畑のまわりに水源があるのです。なんと素晴らしいのだろうか、と思うと、方法が思いつきました。

 ハイデルスポンプにセットした吸水ホースの先端を水路にしずめて、ハイデルスポンプの吐出口には消防用のホースをつなげて、ホースを畑の真ん中に通すと、畑の端から端までホースが伸びます。

 そこからシャワー状に水を出せば、畑に雨が降ったように、水をあげることができました。水をやると、薄い小さな虹ができて、葉は、水でうるおいつやつやとして、つるの下はしっかりと湿ります。

  
 乾いた地面に、雨のように勢いよく水をあたえていくのはとても爽快で、自分の心まで潤いました。

 そうして、手入れしていき、結果的にたくさんのマクワウリ、三角メロンをとることができて、ピーク時は一日四回もマクワウリ、三角メロンをいただくことができました。

 今はピークが過ぎ去って終盤ですが、こんなに実をならせて頑張ってくれたマクワウリや三角メロンたちにお礼を言いたいです。

 みんなと協力して手入れをし、マクワウリ、三角メロンをたくさん収穫できたことが嬉しかったです。