【9月号⑦】「金魚と縁日の世界へ」まなか

 イベントというものを自分からあんまり企画したことがなかった。入所してから皆さんが小さな出来事から大きな出来事までイベントにしていてすごいと思う。

 今までの私はイベントといえば参加するものであり、やっとのことで重い腰を上げ、「大変だ大変だ」と企画するものだった。
  
  
 それを急に「あなたは金魚係です」と突然決まりびっくりして焦った。足を引っ張って迷惑になるんじゃないかと心配したが、皆さんは優しい。

 質問や意見に耳を傾けてくれたり、楽しくなるような金魚たちの豆知識、可愛い接客練習、縁日の飾り物の制作で空気をわくわくさせてくれた。

 金魚も届いて、いよいよ本番当日。そこは絵本の中に入り込んでしまったかのような縁日が目の前に広がっていた。

 賑やかな音楽と様々な屋台、美味しそうな匂いでくらくらした。その中でも金魚すくいは熱中して金魚と格闘する人がたくさん。
  
  
 何十匹も捕まえているすごい人もいた。赤と白が基調になった可愛い屋台は見ているだけで癒されそう。

 私は金魚すくいの受付をしながらたくさんの人笑い声と笑顔を見た。

 そこでたのしい接客を終えた後、するするとお祭りへ、苦手だった「イベント」へ吸い込まれて行ってしまった。