「深く、心と身体に」みつき

9月10日

 朝、目を覚ましたとき、少し肌寒く感じました。
 秋が本格的に近づいているのを感じて、過ごしやすい気候も、うれしいです。

 午後に、大人数のみんなと一緒に、ブロッコリーの手入れをしました。
 ひょろっとしていてちょっと頼りないブロッコリーの苗が、土を寄せてあげることによって安心してくれたかなあと思います。
 また、草敷きをしたことによって、ネキリムシの被害も少なくなるかなと思って、わたしも安心できました。
 手入れが終わってネットがけをしているとき、土のコンディションが悪く、「土が重い!」と苦戦してしまいました。
 でも、隣の畝に居たやすよちゃんが、
「土重いよね、わたしもそこ入るよ! 一緒に終わらせよ!」
 とサッと移動して来てくれて、わたしの畝を手伝ってくれました。やすよちゃんの自然な優しさがすごくうれしかったです。

 その後には、新しくニンジンが植わる畑の畝立てと石拾いをしました。
 下町川の畑の土はとてもフカフカで、土を上げるのがすっごく楽しかったです。畝間の土を掘ると「ザクッ」と音がして、土を上げ切ってツルツルになった畝間が出てきて、気持ちが良かったです。
 石拾いの作業も、忍者熊手で土を掻いていると、潮干狩りをしているような気持ちになって、とても楽しかったです。あまり石は見つからなかったけれど、綺麗な真っすぐなニンジンができるだろうなと確信出来て、ニンジンの収穫の日が待ち遠しくなりました。

 やよいちゃんが、
「今日の畑は緊張していたんだけど、みんなのおかげで終わらせられました」
「ニンジンは芽が出始めていて、明日植えたいと思っていたから、今日終わらせられて良かったです!」
 と満面の笑みを向けてくれて、その言葉で、ああ、本当に良かったなあ、わたしもうれしいなあ、と達成感でいっぱいになりました。
 わたしはもっと、リーダーさんに気持ちを添わせて、リーダーさんと同じ気持ちで畑作業をしたいと、改めて感じました。そのため、笑顔や返事、動きの俊敏さを、もっともっと意識していきたいです。
 そうやって作業したほうが、リーダーさんもわたしも、絶対に楽しいだろうと思います。

 夕方、えりさちゃんとまなかちゃんと一緒に、古吉野周辺を散歩してきました。
 えりさちゃんとずっと「行きたいね~」と相談していたのですが、なかなかタイミングが合わずに、今日まで行けていませんでした。なので今日、明日に卒業を迎えるえりさちゃんが、「2人とも~! 行こう~!」と声をかけてくれたとき、本当にうれしかったです。

 池上の畑に行ったのですが、道中ではえりさちゃんが、「昔、この畑で○○を育てたんだ」と、たくさん教えてくれて、そのことがとてもうれしかったです。
 その一言ひとことを聞いていると、えりさちゃんが明日出発してしまうということが浮かんできて、少し寂しい気持ちにもなったのですが、えりさちゃんが続けて、「まあ、すぐ帰ってくるから、その時は一緒にまた散歩しようね」と笑ってくれました。

「アメリカで一番やりたいことはある?」とまなかちゃんが聞いたとき、えりさちゃんが、「うーん、鯛の兜煮が作りたい!」と言っていて、きっと、えりさちゃんは、ずっと、えりさちゃんなんだろうなあと思いました。わたしは、えりさちゃんのことが、本当にだいすきだなあと思いました。
 あっという間の時間だったけれど、えりさちゃんと、まなかちゃんのシスターをさせてもらえて、わたしも、何度もえりさちゃんに助けてもらいました。
 えりさちゃんの姿を見て、わたしも、えりさちゃんのように、大きく環境が変わっても、ずっとなのはなの子でいられる、強い心を作りたいと思いました。

 散歩のとき、まなかちゃんが、この間渡した手作りの古吉野周辺マップを持ってきてくれました。
 つまらないものだけど……。と思っていたのですが、わたしが思っていた以上にまなかちゃんがとても喜んでくれていて、散歩から帰ってきたとき、「これまでで一番楽しかったかも!」と笑ってくれて、わたしも嬉しくて、顔が緩んでしまいました。また、まなかちゃんと散歩する機会があったらいいなと思います。

 まなかちゃん、なのはなのみんなや、目の前の誰かのしあわせには、本当にしあわせを与えてもらえます。自分の苦労とか手間とか、全部どうでもよくなって、それすらも忘れてしまうくらいの、しあわせが溢れて返ってきます。
 お父さんお母さん、やっぱり、わたしは利他心でしか生きられないと思うし、人と人の間にしか、しあわせはないと思います。さらに深く、心と身体に沁み込ませていきます。