【9月号③】「ヨーヨー釣り ――こより研究を重ねて ――」えみ

 子供に人気の縁日の遊びと言ったらこれ! ケンタッキー会議チームでは、今回ヨーヨー釣りの屋台を担当しました。

 今回のヨーヨー釣りでは、焦点をこよりにしぼって、とにかくいいこよりを作ることを目標にして色んな資材や切り方を試して実験をしました。

 ヨーヨー釣りは、全く釣れなければ楽しくないし、釣れすぎてしまっても逆に遊びとしての面白みがなくなってしまいます。来たお客さんに、もう一度やりたい! という少しもの足りないくらいの気持ちにさせるくらいがちょうどいい。

 準備が始まった頃にチームでお父さんに相談させてもらった時にこう教えていただいて、そんなこよりを目指しました。
  
    
 最初に試したのは、ティッシュ、花紙、半紙、キッチンペーパーの四種類。これらの資材をそれぞれ十五ミリと二十ミリの幅で切り、指先でよってこよりの形にしました。ティッシュや半紙は、縦向きで使うか横向きに使うかで繊維の方向が変わってくるので、それらは縦と横の両方を準備しました。

 準備の時間を使って、実験的にそれぞれの資材のこよりを五本ずつくらい用意し、チームのみんなと試しに水を張ったプールでヨーヨーがいくつ釣れるかを調べました。

 結果は、キッチンペーパーの圧勝。キッチンペーパーは料理で使えるだけあって、水に濡れても強く、なかなか切れませんでした。ティッシュや花紙、半紙などは見た目のわりに強度が弱く、水を吸うとあっけなく切れてしまって、どの幅のものでも一個釣れるか釣れないかくらいで少し弱すぎる印象でした。  

こより作りに力を入れました

  
 一回目の実験の結果を踏まえて、チームのみんなと話し合い、キッチンペーパーを主体にしてこよりを制作しようということになりました。キッチンペーパーだとかなり強度が強いので、幅を五ミリほどに細くして試してみました。三ミリや四ミリも同時に試しましたが、それだと逆に全く釣れず、結果的に五ミリで作ることになりました。

 こよりが決まったら、いよいよ制作に取り掛かります。一人三本好きなこよりを選んでもらうことを考え、合計二百十本以上ものこよりをチームのみんなとひたすらよっていきました。ピンク色のお花紙を細く切ったものをアクセントに入れて、針に通してよっていくと、見た目もとても可愛らしいこよりが完成しました。
  
  
 今回は、ほとんどのこよりは五ミリのキッチンペーパーと同じ幅の花紙を組み合わせて作ったのですが、その中に数本だけスペシャルなこよりも混ぜて、よりドキドキ感を出せるようにしました。

■予想外の展開に……

 チームで考えたこより三箇条に沿って、お客さんには自分だけの運命のこよりを選んでもらいました。

★こより三箇条

①運命のこよりを三本選ぶべし

②こよりに触るべからず

③あなたの選んだこよりを信じるべし

 さらに、縁日の遊びそれぞれで、何か特定の的に得点したり、釣れたりすると景品引換券がもらえるという制度をお母さんが考えてくれて、ヨーヨー釣りでもスペシャルヨーヨーというものを準備しました。
  
   
 普通のヨーヨーとは違ってスペシャルヨーヨーにはリボンがついていて、その中にも当たりとハズレがあり、当たりのものを釣った時にだけ引換券がもらえます。

 ヨーヨーは何もついていなくても可愛いけれど、それにさらにリボンが付くことを想像すると特別感が増して、リボンを作っている過程もワクワクしました。

 縁日の前日や当日の準備の時間には、古吉野で制作したガーランドや提灯を、屋台となる場所に飾ったり、プールに水を張ってヨーヨーを膨らませたりしました。

 色とりどりの包装紙で作った三角形をつなげて作ったガーランドは、山の中につるすとすごくその色が映えて、その場の雰囲気がパッと明るくなった感じがして嬉しかったです。
  
  
 ヨーヨーを膨らませるのは数もあって意外と大変だったのですが、様々な柄や色の模様のヨーヨーがあり、こんなのもあった!などとチームのみんなと見せ合いながら作れた時間がとても楽しかったです。  

 そして、いよいよ本番。あゆちゃんのカウントダウンで縁日がスタートしました。店番はチームの中で時間で区切ってローテーションを組んでいて、私は最後の時間につきちゃんとよしえちゃんと一緒に店番することになっていました。 

リボンがついたヨーヨーを釣ると景品がゲットできます!

  
 店番までの時間は、三人と他の出店を回ったり、もちろんヨーヨー釣りもしました。

 ヨーヨー釣りでは予想外の展開になり、本来なら取れても十個以下だろうと思っていたのが、何と三十個、五十個など桁外れの個数釣れてしまう人が続出、ということが起きてしまいました。最高記録者はあゆちゃんで、八十個! 

 キッチンペーパーで作ったこよりが想像以上に強く、釣っていて途中で飽きてしまうくらいになってしまったのは、少し失敗だったのかなと思います。

景品交換所も設けられました!

 でも、普通の屋台ではなかなか経験できない釣れる楽しさを存分に味わうことができて、その意味ではみんなにも喜んでもらえたのかなとも思いました。
  
  
 色とりどりで可愛らしい模様の入ったヨーヨーは、見ているだけでわくわくしたなと思うし、浴衣姿のみんなが釣れたヨーヨーの中からお気に入りの一つを片手にしている姿は縁日にぴったりでした。

 たくさんヨーヨーが釣れて満面の笑顔を浮かべているなのはなのみんなの姿を見ると自分までほっこりとした気持ちになったなと思います。

 縁日が終わり古吉野に帰ってからも、校舎のいたるところにヨーヨーが飾られていて、縁日の余韻を感じられて嬉しあったです。

 縁日の翌日にはチームのみんなと反省会をして、今回良かったことや改善すべきことを共有しました。みんなにより楽しんでもらえるように、よりいいこよりが次は作れるように、今年の反省を来年に生かしたいです。