「新しい1年」 ななほ

9月4日

 ソフトバレーのチームが新しくなり、私はゆりかちゃんと水曜日の進行係をすることになりました。進行係は少し緊張もするのですが、とてもやる気が出て、私は責任が欲しかったんだなと思いました。いつもお父さんが話して下さるように、プレイヤーとして物事を考えたり、3日間の間で達成のできる目標を持ったりしていると、いつも心のどこかで楽しみな事があります。

 周りから見たら「え、そんな事」と思うかもしれないけれど、本を読んだり、山小屋便りをアップしたり、写真を撮ったり、何かを調べたり、そんな中でも楽しみや、小さな目標や、誰かの為の責任を持つことができて、それが自分にとってなくてはならないものだなと思いました。

・新しい1年

 今年最後の桃の収穫に行きました。桃が終わってしまうと思うととても寂しいのですが、また明日から桃にとっても、私たちにとっても、新しい1年が始まると思うとワクワクします。
 最後の収穫は夕の子畑の『さくらピーチ』です。

 『さくらピーチ』は晩生品種ということもあり、とても大玉で糖度も高いです。少し青みがかっていても熟れていたり、果硬抜けしていたりするものが多く基準は難しいのですが、やっぱり、熟れている桃は佇まいが上品のように感じました。

 去年から桃の摘蕾や摘果に入らせて頂き、秋には冬季剪定。摘蕾が始まってからはあっという間に季節が変わり、今年は初めて、桃の1年をずっと見てきました。霜対策で夜の桃畑を駆け回った時間。畑を照らし、桃を守る一斗缶の炎や、私たち自身の動きはずっと目に焼き付いています。

 どんなに寒くても、雪の降る中でもあんなちゃんや桃部会のみんなとなら、自分の身体が自分の物ではないように動くことができました。そして、桃のついてもっと知りたい、もっと関わりたいという気持ちが、あんなちゃんと桃を見る度に、私の心に深く温かく膨らんできました。

 小さかった桃の蕾が、花を咲かせ、実をつけて、その実が日々、膨らんでくる姿を見ていると私も勇気をもらいました。あんなちゃんが桃の為に、そしてなのはなの為に心と身体を十分に使って、出し惜しみせず桃に向かっている姿を見ていると、私もそう在らなければいけないと心を正されます。

 あんなちゃんはとても真面目で、その真面目さと同じくらい、とても優しく心が綺麗です。あんなちゃんと一緒にいると、私も少しでも役に立ちたい、あんなちゃんの側で桃を覚えたいと強く思います。あんなちゃんの桃に向かう姿勢も、あんなちゃんの生きる姿勢もとても綺麗で、そんなあんなちゃんを尊敬していて、私もあんなちゃんのように真面目に一生懸命に生きたいです。

 桃の最後の収穫では、あんなちゃんが、
「今日で最後なので、いつも補助をしてくれているみんなも、収穫ができたら嬉しいです!」
 と声をかけてくれました。桃を収穫するのはとても緊張したのですが、隣にはいつも一緒に収穫をしているどれみちゃんの姿があり、ホッとしました。

 桃の収穫では、どれみちゃんの補助をさせて頂くことが多かったのですが、あんなちゃんが毎回の収穫で、各樹ごとに収穫の基準を伝えてくれたり、とった桃を評価してくれました。その為、補助の私も収穫基準が分かるようになったし、客観的に桃の基準を見ることができて、各樹ごとの雰囲気も客観的に見ることができたなと思いました。

 葉の茂る具合や、桃のなり方、佇まい。同じ品種でも樹によって特徴があるようにも感じて、それが分かった時、一番良い形は何なのかもっと知りたいし、知識が欲しいと思います。まだ私は桃のことは基本的な事も全て知らないくらい、未熟だけれど、これからももっと良くできるように、進化できるように自分の精いっぱいで桃に向かいたいです。

 これから開墾26アールの樹や、新桃畑の樹も年々大きくなると思うと楽しみだし、全ての樹が古畑位の大木になったら、その分大変だけれど、楽しさも何倍にも膨らむだろうなと思います。どんな作業も当事者意識で向かった瞬間に、面白くって、魅力的で楽しいものに変わるように、なのはなで桃栽培に関しても、当事者意識として向かわせて頂ける機会があることがとてもありがたいと思いました。

 なのはな桃農園が広がって、新しいシステムができて、みんなと桃を見ていけると思うと楽しみです。その為に、私もあんなちゃんと同じ気持ちで桃に向かっていきたいし、そのシステムを作る1人として、桃栽培を引っ張っていける仲間になれるくらい、成長したいです。

 本当に桃作業が楽しくて、また新しい1年が始まると思うと嬉しいです。桃部会のみんなと協力して、あんなちゃんが作り上げて来てくれたなのはなの桃を守っていけるように、より進化していけるように、これからも精いっぱいで向かいます。

・セロリとゴーヤ

 6年生教室で管理をしていたセロリが8割以上の発芽率で、小さな双葉がチョンと出始めました。お昼にのんちゃん達とトレーのお引越しをして、もう6年生教室では会えないと思うと寂しいのですが、吉畑手前ハウスでまた見ていけるのが嬉しいです。

 セロリの芽を見ていると心が癒されます。芽出しを見始めた時は、継続して何かをするのが不得意な私が本当に発芽させられるだろうかと不安だったのですが、その奥にはやよいちゃんが居てくれると思うと大きな安心感がありました。また、のんちゃんが、
「ななほちゃんが3日坊主になりそうだったら、次の3日は私が見るよ」
 と笑ってくれていたので、のんちゃんの存在にもたくさん助けてもらったなと思います。

(セロリの芽出しだけは続けられるような人になりたい)
 そんな気持ちで毎日5回、セロリを見に行き、噴霧器で水やりをして、無事に最後まで投げだしてしまうことなくセロリを見られて良かったです。毎日見ていたからかもしれないのですが、セロリの芽はとても可愛らしいです。

 種のときからセロリの香りがしていたのですが、芽は遠くからでも分かるくらい、セロリの香りがしてこの子たちが大きくなるのが楽しみだなと思いました。

 また、ゴーヤに関しても、この雨で第2、というより第3、第4度目のピークを迎えています。昨日今日とで60キロずつ、ゴーヤが収穫できているのが嬉しくて、今月いっぱい、ゴーヤが収穫できたらいいなと思います。